菅井竜也王位

王位獲得後、結果が残せなかった。1年が早かったです。現状はいい状態と言えないが、開幕までにうまく調整したい。豊島さんは近年、勝負重視の将棋に変わってきた。難しい局面でも決断よく指しており、終盤に時間を残そうとしています。これまでの対戦では決まりきった定跡形はなかった。ただ、一手一手考えていく将棋は好きなので、自分がいい状態で挑めたら面白いシリーズになると思う。豊島さんも対策を練ってくるでしょう。実績は豊島さんが上なので、前期と同じく挑戦者の気持ちで戦います。

菅井竜也王位すがい・たつや 1992年、岡山県生まれ。井上慶太九段に入門し、2010年プロ入り(四段)。11年、大和証券杯ネット将棋・最強戦で優勝。15年、新人王戦で優勝。同年、七段昇段。17年、順位戦でB級1組に昇級した。王位戦は第56期に初のリーグ入り。前期、羽生善治王位(当時)を4勝1敗で破り、初タイトルを獲得した。振り飛車党で攻撃的な棋風だが、居飛車もたまに指す。序盤研究にも定評があり、15年に新手を評価する「升田幸三賞」を受賞した。

豊島将之八段

今年に入って重要な対局が続いている。結果は出ていないが、気持ちを切り替えてやっていくしかない。4月ぐらいから、調子が上向いているようにも感じている。王位戦ではリーグ戦から挑戦者決定戦まで、自分としてはうまく指せた。菅井さんの将棋は、優勢になってから勝ちへともっていくのが早く、形勢が悪くなっても粘り強い印象。これまでの対戦は負け越しているが、決して内容は悪くない。棋聖戦と日程が重なるが、しっかりと体調も整えて臨みたい。自分の良さを出して、いい将棋を指したいです。

豊島将之八段とよしま・まさゆき 1990年、愛知県一宮市生まれ。桐山清澄九段に入門し、2007年プロ入り(四段)。11年、第60期王将戦でタイトル初挑戦。16年、将棋日本シリーズJTプロ公式戦で優勝。17年、順位戦でA級に昇級し、八段昇段した。王位戦は紅白リーグ通算6期在籍。第57期では挑戦者決定戦に進出した。今年、王将戦と棋聖戦に続いてのタイトル挑戦となる。居飛車を中心に、振り飛車も指しこなすオールラウンダーで、大局観の良さに定評がある。

※いずれも段位、肩書きは2018年7月初旬現在