馬上勇人氏
瀬川晶司四段
深浦康市九段
加藤桃子女流王座
棋譜はどれ位ならべてきたのですか?
奨励会の級位者は居飛車対振り飛車の対抗形になることが多いです。相居飛車の将棋はあまり指してないです。
そうですね。清水さんといえば強烈な攻め将棋で僕も公式戦で対戦したことがありますけど、そこに加藤さんがどう挑むかということで注目していました。加藤さんの将棋は僕はよく知らないこともありどういう展開になるのか興味があった。1局目をみて加藤さんの将棋がすごいしっかりしているなと感心してみていました。清水さんの終盤は男性プロにもひけをとらない位の終盤力なのでその清水さんに競り勝ったのが非常に大きいと思いました。
加藤さんとは最近よく指していたのですが、正直五番勝負の出場が決まった頃は清水さんの方が厚い(有利)かなと思っていました。清水さんとはもちろん公式戦でも指したことがあり力があるのはわかっていましたし、初めてのタイトル戦で普段の対局とは違う雰囲気で緊張もするだろうし加藤さんが少し厳しいかなと思っていました。 でも、五番勝負の出場が決まった後に加藤さんと研究会で指したのですが、以前よりとても強くなっているなと感じたのです。特に五番勝負出場が決まってからはよく練習将棋でも負かされるようになったなという記憶がありモチベーションをあげているなと感じました。そこで考えをかえて緊張しすぎて雰囲気にのまれなければ相当いい勝負なのではないかと思っていました。将棋はなかなか強くならないのですが、加藤さんは五番勝負出場が決まってから力があがっているなと感じました。 ですので、今回の女流王座戦は一方的なスコアにはならないと思っていました。
駒を並べる時に升目にうまくいれられませんでした。どの将棋もそうなんですけど手が震えてしまって綺麗に並べることができませんでした。※2011年12月末日に収録。段位、肩書きは当時のもの。