リコー杯女流王座戦の設立と特徴について
株式会社リコーと社団法人日本将棋連盟は、2011年3月10日に「リコー杯女流王座戦」の設立を発表致しました。本棋戦は、日本経済新聞社の特別協力の下、2011年4月から開催します。
リコー杯女流王座戦(本棋戦)には、3つの特徴があります。
- 女流棋界最高峰のタイトル戦
優勝賞金は女流棋戦最高額の500万円で、優勝者にはリコー杯女流王座の称号が授与されます。予選、本戦を勝ち抜いた2名の選手が戦うタイトル戦は五番勝負で行われます。初年度の第1期については第一局を東京、第二局は愛知、第三局を大阪の各都市で実施。タイトル戦とあわせて、各都市で将棋イベントを開催します。
- 将棋界初となるエントリー制
出場する選手の対象を日本将棋連盟が推薦する現役女流棋士に加え、日本将棋連盟に所属する女性奨励会員、アマチュアの女性にまで拡大。本棋戦の出場については女流棋士・女性奨励会員を含めて、将棋界初となるエントリー制。アマチュア選手は別途、予選会を実施して選抜します 。
- 将棋のグローバル化への貢献
将棋界としてははじめて、出場選手に海外枠を設けました。 第1期については海外推薦枠による招待を実施します。第2期以降は、タイトル戦を海外で開催することを計画。将棋のグローバル化に貢献します。
本棋戦は、今年4月にアマチュア予選を開始し、5月からはエントリーした女流棋士・女性奨励会員を含めた予選を実施します。予選を勝ち抜いた16名の選手は6月から開催予定の本戦トーナメントに出場。10月からは勝ち残った2名によるタイトル戦(五番勝負)を開催します。2012年1月に就位式を行います。
リコー杯女流王座の概要
- リコー杯女流王座戦について
- 棋戦参加対象者は日本将棋連盟が推薦する現役女流棋士・日本将棋連盟に所属する女性奨励会員、それ以外のアマチュア女性で予選を勝ち抜いた者(アマチュア予選は別途実施)。本棋戦の出場については将棋界初となるエントリー制。タイトル戦および、挑戦者決定戦の模様を日本経済新聞に掲載。
- 正式名称
- 「リコー杯女流王座戦」
- タイトル称号名
- 「女流王座」
- 対戦方式
- 一次予選、二次予選、本戦トーナメント(16名)、決勝五番勝負(第1期のみ本戦決勝を五番勝負とする)
- 持ち時間
- 一次予選 各40分(チェスクロック使用)、二次予選 各3時間(チェスクロック使用)、本戦 各3時間(チェスクロック使用)、決勝五番勝負 各3時間
- 優勝賞金
- 500万円
- 準優勝賞金
- 150万円