両対局者のプロフィール

対局者プロフィール

里見 香奈(さとみ かな)女流王位〔女流四冠〕

女流王位戦は全国各地に行くことができるので、とても楽しみにしている棋戦です。もちろんタイトル戦なので緊張感はありますが、主催の皆さんにリラックスした雰囲気をつくっていただいており感謝しています。将棋ファンの方に楽しんでいただくために、内容のある将棋を指すのはもちろん、将棋に接するきっかけがない方にも対局を通じて何かメッセージを届けられるとうれしいです。
(勝てば女流タイトル数最多記録の44期という)数字についてあまり意識することはありません。しかし周りの方々に注目していただき、将棋界、特に女流棋界にスポットが当たっているのは光栄なことと感じています。注目いただいていることも、将棋を指す上でのパワーに変えていきたいです。
山根女流二段は振り飛車党ですが、最近では居飛車も指されています。どんな序盤戦になるのか、私自身も興味があります。対局数が少ないのでまだまだ分からないことも多く、五番勝負を通じてしっかり対応していきたいと思います。
いまは私の主力戦法である中飛車について、自分の力で形勢判断を出していけるようにしています。気になる局面を将棋AI(人工知能)を使って研究をしているのですが、その評価値に左右されない自分だけの将棋をつくっていきたいと思っています。
持っている力を出し切れるよう、しっかりコンディションを整えて五番勝負に臨みます。

里見香奈女流王位さとみ・かな 島根県出雲市出身。森?二・九段門下。2004年、女流2級。28年、第16期倉敷藤花戦で初タイトル。11年、奨励会1級に編入。18年、三段で奨励会退会。19年、清麗を獲得し史上初の女流六冠。20年、女流六段。タイトル通算獲得数は女流王位6期を含む43期。切れ味鋭い攻めと柔軟性をあわせ持つ振り飛車党。

山根 ことみ(やまね ことみ)女流二段

挑戦権を獲得した後に、地元や関係者の方からお祝いの言葉をいただき、番勝負に初めて挑むんだ、という実感がわいてきました。
最近は悪い将棋でも諦めずに指すことができていて、それが(2020年度の)17連勝に結びついたのかなと感じています。
私の将棋は攻め将棋。駒のぶつかり合いが多く華々しい展開になることが多いようです。見る方にとって面白い将棋だと思いますので、五番勝負をぜひ観戦していただきたいですね。
課題は序盤にあると感じています。里見女流王位は一度リードを許すと隙を与えてくれず、逆転するのは難しい相手。序盤を慎重に指すことを心がけます。戦型は相振り飛車になるのだろうと考えています。
里見女流王位の(最多女流タイトル数)記録が懸かる注目シリーズだからこそいい内容の将棋を皆さんに見ていただきたい。盛り上がるよう、精いっぱいがんばります。
五番勝負の持ち時間は、女流棋戦でも最長の4時間なので楽しみ。長い戦いで集中力を切らさないために体力を鍛えなければと思っています。最近、筋トレをはじめました。
全国で将棋を指せるのはタイトル戦ならではのこと。この対局が、各地の皆さんに将棋を身近に感じていただくきっかけになればうれしいです。
他の女流棋戦でも重要対局が続きます。一局一局を大切にして対局することが、タイトル戦への準備につながると思っています。

山根ことみ女流二段やまね・ことみ 1998年生まれ、松山市出身。野田敬三六段門下。2014年、女流2級。19年、第5回YAMADA女流チャレンジ杯優勝、女流二段。20年から21年にかけて記録した17連勝は女流棋士歴代3位。女流王位戦はリーグに4期在籍、この女流王位戦が女流タイトル戦初挑戦。詰め将棋で鍛えた終盤力が持ち味の振り飛車党。

※上記、段位肩書きなど、2021年4月現在