# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.71 棋譜ファイル --- 対局ID:0 記録ID: 開始日時:2024/08/03 14:37 終了日時:2024/08/03 14:51 表題:将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会 棋戦:2024年度将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会・福岡大会・低学年部門 決勝戦 戦型:角換わり 持ち時間:なし 秒読み:30秒 場所:福岡県福岡市「福岡国際センター」 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 手合割:平手   先手:渡部翔大 後手:鳴石一凛 先手省略名:渡部 後手省略名:鳴石 手数----指手---------消費時間-- *第45回将棋日本シリーズ福岡大会より、テーブルマークこども大会の決勝戦を中継する。本局は小学生低学年部門の決勝戦。渡部翔大さんと鳴石一凛さんが勝ち上がった。 *福岡大会は2024年8月3日(土)、福岡県福岡市「福岡国際センター」で開催される。解説は豊川孝弘七段、聞き手は室田伊緒女流三段、読み上げは川又咲紀女流初段がそれぞれ務める。持ち時間はなく、初手から1手30秒未満の秒読み。振り駒の結果、渡部さんの先手に決まり、14時37分に始まった。 * *(棋譜・コメント入力=武蔵) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。#は局後の感想が追記された指し手] 1 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *◆渡部 翔大(わたなべ しょうた)さん◆ *宮崎県からの参加。宮崎市立江平小学校2年生。 *好きな棋士に、藤井聡太JT杯覇者(七冠)と深浦康市九段を挙げる。本局についてまっすぐに「勝ちたいです」と力を込めた。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *◆鳴石 一凛(なるいし いちか)さん◆ *福岡県からの参加。北九州市立小倉中央小学校3年生。 *好きな棋士と女流棋士について、藤井聡JT杯覇者と香川愛生女流四段をそれぞれ挙げた。決勝戦に向けて緊張した様子で「全力でがんばります」と意気込む。  3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *将棋日本シリーズは、日本将棋連盟と各地区の新聞社が主催する。日本たばこ産業株式会社(JT)とテーブルマーク株式会社が協賛に加わる。全国11地区で開催している国内最大規模の将棋イベント。福岡大会は西日本新聞社が主催する。 * *【西日本新聞me】 *https://www.nishinippon.co.jp/ *【JT】 *https://www.jti.co.jp/ *【テーブルマーク】 *https://www.tablemark.co.jp/ 4 3三角(22) ( 0:00/00:00:00) *福岡市は福岡県西部に位置する県庁所在地。1889年に市政が施行され、1972年に政令指定都市となった。九州地方の政治や経済、文化、交通の要所として発展した。 * *【福岡市ホームページ】 *https://www.city.fukuoka.lg.jp/ 5 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *本局の会場である「福岡国際センター」は、フロア総面積約5100平方メートル、1万人の収容数を誇る大型多目的ホール。展示会だけでなく、ビッグスポーツやコンサート、アミューズメントなどに幅広く利用される。毎年11月に催される大相撲の九州場所は同地で行われる。 * *【福岡国際センター】 *https://www.marinemesse.or.jp/kokusai/ 6 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *「相居飛車の激しい将棋が多く、高学年も低学年もレベルが高いです」(豊川七段) 7 3三角成(88) ( 0:00/00:00:00) 8 同 銀(22) ( 0:00/00:00:00) 9 8八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 10 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) 11 7七銀(88) ( 0:00/00:00:00) 12 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) 13 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) 14 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 15 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) 16 8三銀(72) ( 0:00/00:00:00) 17 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) 18 8四銀(83) ( 0:00/00:00:00) *戦型は角換わり。後手は飛車先に銀を繰り出し、棒銀の姿勢を示す。 19 5七銀(48) ( 0:00/00:00:00) 20 9五銀(84) ( 0:00/00:00:00) 21 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) 22 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) *手筋の突き出し。▲9五歩は△8七歩成で8筋を突破して後手よし。 23 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 24 同 銀(95) ( 0:00/00:00:00) 25 同 銀(77) ( 0:00/00:00:00) 26 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 27 8七歩打 ( 0:00/00:00:00) 28 8二飛(86) ( 0:00/00:00:00) 29 4八玉(59) ( 0:00/00:00:00) *「鳴石さんが先に攻勢をかけました。▲4八玉も戦地から遠ざかって、いい判断です」(豊川七段) 30 8五銀打 ( 0:00/00:00:00) *再び銀を打って、棒銀の構えを作り直した。 31 7七銀打 ( 0:00/00:00:00) *守りは手堅いほうがいいです、と豊川七段。代えて▲7七金では8八の地点に隙ができる。 32 6九角打 ( 0:00/00:00:00) *角の狭さを意に介さず、金取りに打ち込んだ。 33 8八金(78) ( 0:00/00:00:00) 34 8六歩打 ( 0:00/00:00:00) *「がんがん攻めていきますね」(豊川七段) 35 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 36 同 銀(85) ( 0:00/00:00:00) 37 同 銀(77) ( 0:00/00:00:00) 38 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 39 7七銀打 ( 0:00/00:00:00) *斜めに利く銀の特性を生かした受け。代えて▲8七歩では△同角成と食い破られる。 40 8二飛(86) ( 0:00/00:00:00) *再び飛車を自陣に引き揚げた。 41 8六歩打 ( 0:00/00:00:00) 42 8七銀打 ( 0:00/00:00:00) *鳴石さんは相当な攻め将棋なのだろう。先手陣の隙を見逃さず、強く踏み込んだ。 43 5九玉(48) ( 0:00/00:00:00) *角取りに玉を引いた。△4七角成を許すのは誘いか。 44 4七角成(69) ( 0:00/00:00:00) 45 5八金(49) ( 0:00/00:00:00) *▲8七金△5七馬の取り合いは不満。▲5八金で馬に当てた。馬の逃げ場はない。 46 同 馬(47) ( 0:00/00:00:00) 47 同 玉(59) ( 0:00/00:00:00) 48 8八銀成(87) ( 0:00/00:00:00) 49 同 銀(77) ( 0:00/00:00:00) *「とてもいい勝負です」(豊川七段) 50 8七歩打 ( 0:00/00:00:00) *現地に理事として訪れる井上慶太九段は「局面のバランスが取れていますね」と腕を組む。 51 7七銀(88) ( 0:00/00:00:00) 52 7八金打 ( 0:00/00:00:00) *急所に手が伸びた。△7七金▲同桂に△8八歩成や△8六飛が生じる。 53 6六角打 ( 0:00/00:00:00) *「渡部さんはしっかりとした受け将棋ですね」(室田女流三段) 54 7七金(78) ( 0:00/00:00:00) 55 同 桂(89) ( 0:00/00:00:00) 56 8八歩成(87) ( 0:00/00:00:00) *このと金で先手陣を荒らしたい。 57 5五角(66) ( 0:00/00:00:00) *中盤の難しい局面であるが、どちらも指し手のペースは落ちない。 58 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) 59 4六角(55) ( 0:00/00:00:00) 60 8六飛(82) ( 0:00/00:00:00) *飛車を走って、△7八と〜△8九飛成となれば、先手玉に迫りやすい。 61 9七金打 ( 0:00/00:00:00) *と金を寄られる前に端に金を投入した。簡単に竜を作らせない。 62 7六飛(86) ( 0:00/00:00:00) 63 6六銀(57) ( 0:00/00:00:00) *銀を繰り出して、飛車にプレッシャ−をかけた。見た目どおりに狭い。 64 7四飛(76) ( 0:00/00:00:00) 65 8五銀打 ( 0:00/00:00:00) *銀を打って、飛車を捕まえた。 66 7八と(88) ( 0:00/00:00:00) 67 7四銀(85) ( 0:00/00:00:00) *飛車を取って、4枚の大駒はすべて先手に渡った。 68 同 歩(73) ( 0:00/00:00:00) 69 9一角成(46) ( 0:00/00:00:00) *香を取って馬を作った。駒割りは▲飛車角香△金銀で、先手が大きく駒得となった。 70 7七と(78) ( 0:00/00:00:00) 71 同 銀(66) ( 0:00/00:00:00) 72 8五桂打 ( 0:00/00:00:00) 73 9二飛打 ( 0:00/00:00:00) *両取りを放置。迷った様子で、9筋に飛車を打った。後手玉の移動を制限する。 74 4四銀(33) ( 0:00/00:00:00) 75 8三角打 ( 0:00/00:00:00) *角打ちは▲6一角成以下の詰めろ。 76 5二金(61) ( 0:00/00:00:00) *詰めろを解除する金上がり。飛車の横利きも止めて、玉の逃げ場を確保した。 77 8六銀(77) ( 0:00/00:00:00) 78 9七桂成(85) ( 0:00/00:00:00) *後手はカナ駒を豊富に持つ。 79 同 香(99) ( 0:00/00:00:00) 80 5五歩(54) ( 0:00/00:00:00) *玉頭に手を出した。▲5五同歩なら△5六歩と拠点を築ける。 81 同 歩(56) ( 0:00/00:00:00) 82 5六銀打 ( 0:00/00:00:00) *手厚く銀を打って、玉頭を押さえた。 *「どちらが勝つかわかりませんね」(井上九段) 83 4九桂打 ( 0:00/00:00:00) 84 7八銀打 ( 0:00/00:00:00) *豊富な戦力を生かして、先手玉を包むように寄せていく。 85 6九香打 ( 0:00/00:00:00) *「渡部さんのほうが受け将棋ですね」(豊川七段) 86 7九銀(78) ( 0:00/00:00:00) *△4七金▲5九玉△5八歩以下の詰めろ。 87 4八歩打 ( 0:00/00:00:00) 88 7八金打 ( 0:00/00:00:00) *詰めろの連続で追撃の手を緩めない。 89 5七桂(49) ( 0:00/00:00:00) *桂を跳ねて、玉の逃げ道を確保した。 90 6九金(78) ( 0:00/00:00:00) 91 4九玉(58) ( 0:00/00:00:00) *▲6九同玉は△6八金までの詰みだった。 92 5七銀成(56) ( 0:00/00:00:00) 93 7四角成(83) ( 0:00/00:00:00) *2枚目の馬を作って、自陣に利きを通して受けに働かせる。 94 4六桂打 ( 0:00/00:00:00) *先手玉をしばる桂打ち。 95 3九玉(49) ( 0:00/00:00:00) 96 5九金(69) ( 0:00/00:00:00) 97 2六飛(28) ( 0:00/00:00:00) *飛車を浮いて、玉の逃げ道を確保する。3八の地点には馬の利きがあって詰みはない。 98 5六香打 ( 0:00/00:00:00) *馬の利きを止めて、先手玉に詰めろをかけた。 99 4六飛(26) ( 0:00/00:00:00) *「急所の桂が取れたのは大きそうです」(室田女流三段) 100 3三桂(21) ( 0:00/00:00:00) *後手は金1枚で、攻め駒が不足している。桂を活用して、攻めに厚みを加えた。 101 5四桂打 ( 0:00/00:00:00) *ついに先手に反撃のチャンスが回ってきた。94手目のお返しとばかりにしばりの桂を放つ。 102 4五銀(44) ( 0:00/00:00:00) 103 7三馬(91) ( 0:00/00:00:00) *痛烈な馬引き。 *「これは決め手になるかもしれませんね」(井上九段) 104 6二金打 ( 0:00/00:00:00) 105 同 馬(73) ( 0:00/00:00:00) *△6二同金に▲同飛成までの詰み。 *この局面で鳴石さんが投了し、渡部さんの優勝が決まった。終局時刻は14時51分。 * *※局後の感想※ *豊川七段はポイントの局面として△5六香(98手目)を挙げ、代えて△3五銀なら後手優勢と解説した。 106 投了 ( 0:00/00:00:00) まで105手で先手の勝ち