# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.61 棋譜ファイル --- 対局ID:13801 記録ID:62b024e0752b490003c589c6 開始日時:2022/06/28 10:00 終了日時:2022/06/28 22:28 棋戦:第35期竜王戦決勝トーナメント 戦型:相掛かり 持ち時間:5時間 秒読み:60秒 消費時間:132▲299△296 場所:東京・将棋会館 備考:昼休前42手目13分・夕休前62手目23分\n 振り駒:3,0,佐 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 昼食休憩:12:00〜12:40 夕食休憩:18:00〜18:40 昼休前消費時間:42手13分 夕休前消費時間:62手23分 手合割:平手   先手:佐々木大地七段 後手:伊藤匠五段 先手省略名:佐々大 後手省略名:伊藤匠 手数----指手---------消費時間-- *第35期竜王戦は藤井聡太竜王への挑戦権を争う決勝トーナメントが開幕する。本局は佐々木大地七段(5組優勝)−伊藤匠五段(6組優勝)の一戦。両者の過去の対戦は1回で、相掛かりの戦いを伊藤が制している。 *対局は東京・将棋会館(特別対局室)にて10時開始。持ち時間は各5時間、先後は振り駒で決定する。 *佐々木の振り歩先で行われた振り駒は「歩」が3枚。先手番は佐々木に決まった。 * *【主催:読売新聞社】 *https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/ *【特別協賛:野村ホールディングス】 *https://www.nomura.com/jp/ *【協賛:東急グループ】 *https://tokyugroup.jp/ *【協賛:株式会社UACJ】 *https://www.uacj.co.jp/ *【協賛:一般財団法人あんしん財団】 *https://www.anshin-zaidan.or.jp/ * *【お知らせ】 *本局の感想戦取材はありません。 * *(棋譜・コメント入力=八雲) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手] *【】=各種リンク 1 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *◆佐々木 大地(ささき だいち)七段◆ *1995年5月30日生まれ、長崎県対馬市出身。深浦康市九段門下。2016年、四段。2022年、七段。棋士番号は306。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *◆伊藤 匠(いとう たくみ)五段◆ *2002年10月10日生まれ、東京都世田谷区出身。宮田利男八段門下。2020年、四段。2022年、五段。棋士番号は324。 *棋戦優勝は1回。 3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *佐々木の今年度成績は13勝3敗(0.813) *通算成績は236勝97敗(0.709) 4 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *伊藤の今年度成績は11勝2敗(0.846) *通算成績は63勝16敗(0.797) 5 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *東京の天気は晴れ時々くもり。最高気温は34度の予想。関東は昨日、梅雨明けが宣言され、同時に猛烈な日差しが降りそそいでいる。熱中症に厳重な警戒が必要だ。 6 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) *局面は相掛かり模様に進んでいる。 * *【朝の様子】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-b35b.html *【伊藤流】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-b49a.html *【戦型は相掛かりに】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-7564.html 7 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *本局の読売新聞観戦記は大川慎太郎さんが担当する。 * *【特集記事や動画】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-82ff.html 8 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 9 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) 10 3四歩(33) ( 1:00/00:01:00) 11 2四歩(25) ( 1:00/00:01:00) *△3四歩を見て飛車先の歩交換に出た。 12 同 歩(23) ( 0:00/00:01:00) 13 同 飛(28) ( 0:00/00:01:00) *ここで△2三歩は▲3四飛と横歩を取られて面白くない。 14 8六歩(85) ( 0:00/00:01:00) *△2三歩は打たずに、後手も飛車先の歩交換に出る。 15 同 歩(87) ( 0:00/00:01:00) 16 同 飛(82) ( 0:00/00:01:00) 17 8七歩打 ( 0:00/00:01:00) 18 8四飛(86) ( 0:00/00:01:00) *浮き飛車に構えて3四歩にヒモを付けた。 19 2八飛(24) ( 0:00/00:01:00) *先手は引き飛車に。 20 2三歩打 ( 0:00/00:01:00) 21 7六歩(77) ( 0:00/00:01:00) *先手も角道を開けた。 22 9四歩(93) ( 0:00/00:01:00) *9筋を突き返してバランスを取った。かなり手の広い局面だ。 23 4六歩(47) ( 5:00/00:06:00) *▲4六歩は腰掛け銀を目指す方針と思われる。 24 7四歩(73) ( 2:00/00:03:00) *相腰掛け銀で対抗するなら△6四歩と突くところ。△7四歩は別のことを考えている可能性が高い。 25 4七銀(38) ( 1:00/00:07:00) 26 1四歩(13) ( 1:00/00:04:00) *後手はなかなか形を決めず、相手の出方をうかがっている雰囲気だ。 *現局面の前例は3局。2局は今年5月の加古川青流戦で若手同士の勝負で指された将棋。もう1局は、▲内藤國雄九段−△中原誠永世十段(第3期銀河戦)で指されたもので、1994年(平成6年)の将棋だ。 27 5六銀(47) (10:00/00:17:00) *腰掛け銀に構える自然な手。しかし、前例3局はいずれも別の手だった。それだけ手の広い局面だったということだろう。 28 4二玉(51) ( 1:00/00:05:00) 29 6六歩(67) (10:00/00:27:00) *角道を止めた。先程の▲5六銀に10分、そして▲6六歩にも10分使っている。 30 3三角(22) ( 1:00/00:06:00) *先手が角道を止めたところで、後手も囲いを発展させる。 *▲4五銀と角頭の歩を狙う手が見えるが、△7五歩と突き捨てて飛車の横利きを通す受けがあるので、簡単に先手がよくなるわけではなさそうだ。 31 6八銀(79) (21:00/00:48:00) *21分の考慮で自陣を整えた。 *11時09分の着手。▲6八銀までの消費時間は、▲佐々大48分、△伊藤匠6分。 32 2四歩(23) ( 2:00/00:08:00) *△2二銀から△2三銀と銀冠を目指す構想か。いま▲4五銀なら△2三金と受けるのかもしれない。 33 6七銀(68) ( 1:00/00:49:00) *さらに陣形を盛り上げる。このあと▲6五歩と突く狙いか。 34 2二銀(31) ( 2:00/00:10:00) *後手は銀冠を目指す。 35 6五歩(66) ( 0:00/00:49:00) *ノータイムで歩を突いた。△8八角成▲同金で壁形になるが、6筋の位を主張する作戦だ。 36 8八角成(33) ( 1:00/00:11:00) *1分の少考で角交換を決断。 37 同 金(78) ( 0:00/00:49:00) 38 3三角打 ( 0:00/00:11:00) *すぐに△2三銀は▲6六角の筋があった。△3三角では△3三桂も考えられたが、伊藤は角を据えたほうがバランスがいいと見たのだろう。 *8八金には飛車のヒモが付いているので、先手はいまのところ受ける必要はない。ただ、金がにらまれたままだと駒組みに支障が出るので、どこかで角のラインを止めることになりそうだ。 39 7七角打 (15:00/01:04:00) *角には角で対抗。 40 7三桂(81) (10:00/00:21:00) *互いに角を再配置したところで、駒組みに戻った。 41 6八玉(59) ( 1:00/01:05:00) *11時46分の着手。 *12時、この局面で伊藤が13分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲佐々木1時間5分、△伊藤34分。昼食の注文は、佐々木が「豚と厚揚げ玉子とじ弁当」(鳩やぐら)、伊藤が「豚しゃぶバンバンジー弁当」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開する。 * *【昼食休憩時の対局室】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-e82f.html 42 1五歩(14) (16:00/00:37:00) *対局再開。昼食休憩後の指し手。 *1筋は後手が突き越した。将来、銀冠に玉を囲うことになれば、端の広さが主張になる。 * *【対局再開】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-2985.html 43 5八金(49) ( 3:00/01:08:00) *玉を固める。 44 2三銀(22) ( 0:00/00:37:00) *後手も銀冠の堅陣に。ただ、いまのところ金銀2枚の囲いだ。 45 3六歩(37) ( 2:00/01:10:00) *▲3六歩は攻撃の準備を整える手。ただ、具体的にどこから仕掛けるかは難しい。 46 8一飛(84) (10:00/00:47:00) *銀冠が整ったので、浮き飛車にしておく必要は薄れた。飛車を引いて陣形を整える。 47 7八玉(68) ( 3:00/01:13:00) *13時05分の着手。 *▲7八金と壁形を解消する手もあったが、佐々木は8八金をそのままに玉を寄せた。どこかで角交換から▲7七桂と跳ねれば壁の解消は可能だ。 * *【構想力の問われる展開に】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-a30a.html 48 5二金(61) (50:00/01:37:00) *50分の長考だった。 * *【鳩森八幡神社(1)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-9ed0.html *【鳩森八幡神社(2)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-352e.html 49 6八金(58) (14:00/01:27:00) *14時10分の着手。▲6八金までの消費時間は、▲佐々大1時間27分、△伊藤匠1時間37分。 50 3一玉(42) (10:00/01:47:00) *玉を囲いの中に入れにいった。 51 3三角成(77) ( 3:00/01:30:00) *先手から角交換に出た。 52 同 桂(21) ( 0:00/01:47:00) 53 7七桂(89) ( 0:00/01:30:00) *桂を跳ねて壁形を解消した。 54 5四歩(53) (16:00/02:03:00) *互いに駒組みが煮詰まってきた。先手が動くとすれば、どこからだろうか。 55 8六歩(87) (15:00/01:45:00) *模様を広げた。△8六同飛は▲9七角で間接王手飛車。後手が△5四歩と突いたことで生じた筋だ。 * *【一瞬をとらえて】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-7b0d.html 56 5三角打 (36:00/02:39:00) *36分の長考で角を設置して8六歩を狙った。▲8七金の受けには別の狙いを用意しているのか。 57 8七金(88) ( 0:00/01:45:00) *【将棋会館】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-3705.html 58 6四歩(63) ( 1:00/02:40:00) *15時34分の着手。 *すかさず△6四歩と反発。これで戦いが始まりそうだ。 *17時5分、佐々木の考慮が1時間半を超えた。大長考になった。 * *【佐々木大地七段の大長考】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-58d7.html 59 7五歩(76) (119:00/03:44:00) *1時間59分の大長考で桂頭を攻めた。 60 6三銀(72) ( 1:00/02:41:00) *△7五同歩は▲7四歩で危険と見たのだろう。銀を上がって受け止めにいった。わずか1分の考慮だ。 61 7六銀(67) ( 0:00/03:44:00) *17時36分の着手。 *先手も銀を上がって力を溜めた。代えて▲7四歩△同銀▲7二角△8二飛▲5四角成と馬を作る順も見えていたが見送った。先の大長考で相当に深く読んだうえでの判断だ。 *18時、この局面で伊藤が23分使って夕食休憩に入った。消費時間は▲佐々木3時間44分、△伊藤3時間4分。夕食の注文は、佐々木が「チキンカツ定食」(ふじもと)、伊藤が「玉子炒飯」(紫金飯店)。対局は18時40分に再開する。 * *【夕食休憩時の対局室】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-0226.html 62 6五歩(64) (24:00/03:05:00) *対局再開。夕食休憩後の指し手。 *再開後、1分使って24分の考慮で歩を取った。 63 同 桂(77) ( 0:00/03:44:00) *佐々木はすぐに▲6五同桂と応じる。 *桂で取られて伊藤が手を止めた。△6五同桂が自然だが▲同銀左で先手の駒が伸びて来る。それを避けるなら△6四角とかわして▲7三桂成に△同角と応じる展開は考えられそうだ。 64 同 桂(73) (30:00/03:35:00) *ちょうど30分使って△6五同桂と応じた。 65 同 銀(76) ( 0:00/03:44:00) *佐々木はすぐに左の銀で取り返す。代えて▲6五同銀右は△7五歩が銀に当たるのが不満だ。 *後手は△6四歩と打っても▲7四銀や▲5四銀△同銀▲7二角の筋があるため、先手の銀を追い返せない。次に▲7四歩が▲7三歩成を狙って厳しいので、△7五歩、あるいは△7五角と歩を取る手が考えられる。 66 8五歩打 (20:00/03:55:00) *8筋に味を付ける。 67 同 歩(86) ( 0:00/03:44:00) 68 7三桂打 ( 0:00/03:55:00) *相手が▲7四歩と取り込んできそうなところに桂を打って6五の銀を狙った。気が付きにくい手だ。 *▲7四銀△同銀▲同歩には、一本△8六歩が入るのが大きい。以下▲8八金△8五桂と進めば後手が好調だ。 69 5四銀(65) ( 6:00/03:50:00) *佐々木は6分の少考で5四に銀を捨てた。△5四同銀に▲7二角と打つ狙いだ。 70 同 銀(63) ( 0:00/03:55:00) 71 7二角打 ( 0:00/03:50:00) 72 8五飛(81) ( 0:00/03:55:00) *8筋に味を付けた効果で飛車を走る。 *先手は▲8六歩と受けて、以下△8四飛▲5四角成となれば戦えそうだ。しかし、▲8六歩には△7五飛が気になる。以下▲7六歩に△5五飛と銀頭にかわされて、▲5五同銀△同銀の局面は飛車と銀2枚の交換。次に△6七歩▲同金△6六歩と絡まれる手も見えており、先手が大変かもしれない。▲8六歩を打たずに▲5四角成は△8六歩▲7七金寄が予想される。どちらがいいのだろうか。 73 5四角成(72) (11:00/04:01:00) *11分の考慮で▲8六歩を打たずに銀を取った。 74 8六歩打 ( 0:00/03:55:00) *伊藤はノータイムで△8六歩。 75 7七金(87) ( 0:00/04:01:00) *代えて▲8八金は△8七銀▲同金△同歩成▲同馬△同飛成▲同玉で綺麗にさばかれる。先手は次に飛車を下ろす楽しみがあるが、玉が不安定では自信が持てないところだろう。 76 7五歩(74) ( 0:00/03:55:00) *先手玉に正面からプレッシャーをかけつつ、△8四飛の馬取りから△8五桂の活用も狙いになっている。味のいい手だ。 77 8八歩打 (12:00/04:13:00) *最も弱い地点を受けて辛抱。手番が回ってくれば、持ち駒が豊富で馬を作っている先手が指しやすくなる。ここは辛抱しがいのある局面だ。 78 8四飛(85) ( 3:00/03:58:00) *馬に当てつつ△8五桂を狙う。 79 6四歩打 ( 0:00/04:13:00) *ノータイムで歩を打った。△8五桂には▲8六金で耐えているか。 80 4四角(53) ( 4:00/04:02:00) *角の活用を図った。 81 5五銀打 ( 0:00/04:13:00) *ここもノータイムで対応した。 *後手は、いまさら角を逃げるわけにはいかない。どう攻めを続けるか。 * *【押さえ込めるか】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-1e24.html 82 5三歩打 ( 3:00/04:05:00) *好位置にいる馬を追った。 83 9八馬(54) ( 0:00/04:13:00) 84 5五角(44) ( 0:00/04:05:00) *角を切って攻めを続行する。 85 同 銀(56) ( 0:00/04:13:00) 86 7六銀打 ( 0:00/04:05:00) *食らいついた。玉の近くの戦いなので、先手も変化の余地が少ない。金銀の打ち換えが続く千日手もチラつくところ。 87 6六銀(55) ( 2:00/04:15:00) *駒が密集して局地戦だ。先手は次に▲7五銀と拠点の歩を取れば、後手の攻めを止められる。後手はその余裕を与えないように攻め続けたい。 88 7七銀成(76) (19:00/04:24:00) *まずは王手で金を取った。 89 同 金(68) ( 0:00/04:15:00) *▲7五銀の余地を残して金で取り返す。 90 8五金打 ( 0:00/04:24:00) *7五の歩を守って力を溜めた。 * *【力をためる】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-3866.html 91 6九玉(78) ( 5:00/04:20:00) *玉を戦場から遠ざける。具体的には△7六歩▲同金△8七銀▲同歩△7六金の筋を防いだ意味がある。 92 6五歩打 (12:00/04:36:00) *銀を追って金銀の連係を断つ。▲6五同銀なら△8七銀▲同歩△6五桂が厳しい。 93 5五銀(66) ( 3:00/04:23:00) 94 8七歩成(86) ( 0:00/04:36:00) *軽い成り捨て。▲8七同馬なら△7六銀が厳しい。▲8七同金にどう攻めるかだが。 95 同 金(77) ( 0:00/04:23:00) 96 6六銀打 ( 0:00/04:36:00) *薄くなったところに銀を放り込んだ。▲6六同銀△同歩と進めば、自然に歩が伸びて△6五桂の活用も見込める。 97 6三歩成(64) ( 4:00/04:27:00) *歩を成り捨てて金を引っ張りだす。将来、▲6八歩と受けられるようにした意味もあるか。 98 同 金(52) ( 0:00/04:36:00) 99 7四歩打 ( 0:00/04:27:00) *△7四同飛なら▲5二角が厳しい攻めになる。△5五銀には▲7三歩成△同金▲5一角で攻めが続きそうだ。 100 5五銀(66) ( 7:00/04:43:00) *7分の考慮で銀を取った。▲7三歩成にはどうするか。 *この手で100手に達した。△5五銀までの消費時間は、▲佐々大4時間27分、△伊藤匠4時間43分。 101 7三歩成(74) ( 0:00/04:27:00) 102 5四金(63) ( 1:00/04:44:00) *と金を取らず、金にヒモを付けながらかわした。駒割りは角桂と金銀の交換。形勢不明の好勝負だ。 103 7四と(73) ( 3:00/04:30:00) *△7四同飛と呼んで飛車を目標にする狙いか。 104 同 飛(84) ( 0:00/04:44:00) 105 5二角打 ( 0:00/04:30:00) 106 8四飛(74) ( 0:00/04:44:00) 107 7三銀打 ( 0:00/04:30:00) 108 8三飛(84) ( 0:00/04:44:00) 109 7四角成(52) ( 0:00/04:30:00) *△8一飛なら▲6三馬△8三飛▲7四馬で、先手は千日手に持ち込む権利が得られそうだ。△9三飛とかわす手も考えらえる。▲8五馬なら△7三飛と銀を取り返せる。 * *【ちらつく千日手の影】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-5f6f.html 110 8一飛(83) ( 2:00/04:46:00) 111 6三馬(74) ( 0:00/04:30:00) *伊藤が再び時間を使う。打開の余地はあるのか。 112 8三飛(81) ( 1:00/04:47:00) *▲7四馬なら109手目と同一局面になる。 113 7二馬(63) ( 0:00/04:30:00) *先手の方から手を変えた。こうなると千日手模様にはならない。 114 9三飛(83) ( 0:00/04:47:00) *飛車を追ったことで、後手の攻めの迫力が緩和された。ただ、先手も銀を手放したので、攻め合いに出るには持ち駒が不足気味だ。 115 6八歩打 ( 5:00/04:35:00) *まだ攻め合いにはいけない。自陣を受けてチャンスを待つ。 116 4六銀(55) ( 1:00/04:48:00) *歩を取りながら先手玉を目指す。これで△4五桂の活用も見込めるようになった。 117 8二銀(73) ( 0:00/04:35:00) 118 9二飛(93) ( 0:00/04:48:00) 119 7三馬(72) ( 0:00/04:35:00) *4六の銀取り。ただ、すぐに▲4六馬は△5五銀から△8二飛で銀を取られてしまうので、▲9一銀成△9三飛と香を取ってから▲4六馬と取る狙いか。 120 8六歩打 ( 6:00/04:54:00) *方向代えてこちらから。 121 7七金(87) ( 1:00/04:36:00) 122 5七銀(46) ( 0:00/04:54:00) *不成で入る。▲5八歩なら△6六銀成と使う狙いだろう。 123 9一銀成(82) ( 0:00/04:36:00) *香を取って▲5九香と受ける狙いか。 124 9三飛(92) ( 0:00/04:54:00) *馬取りで切り返す。 125 8二馬(73) ( 1:00/04:37:00) *さらに飛車を追ったが、△6三飛で捕まえることは難しい。 126 6三飛(93) ( 0:00/04:54:00) *▲7二馬と追っても△6三飛で捕まらない。 127 4九桂打 ( 5:00/04:42:00) *ひねった受けで必死の防戦。銀を取れば▲7四銀の飛車金両取りが打てる。 128 4五桂(33) ( 2:00/04:56:00) *気持のいい桂の活用。▲5七桂△同桂成▲7四銀なら、手抜いて寄せに出るつもりか。 * *【双方残り10分を切る】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/128-837d.html 129 4七香打 (15:00/04:57:00) *残り3分まで使って、根元の桂を狙って香を打った。 130 7六歩(75) ( 0:00/04:56:00) *伊藤は構わず寄せに出る。 131 同 金(77) ( 1:00/04:58:00) *△7六同金▲同馬と進めば、馬が攻防に利いてくる。 132 6六歩(65) ( 0:00/04:56:00) *金を上ずらせたところで飛車先の歩を突き出した。次に△6七歩成が入れば寄り形だ。 *この局面で佐々木が投了した。先手玉は収拾がつかず、後手玉に迫る速い手段もなく望みがないと見たのだろう。 *終局時刻は22時28分。消費時間は、▲佐々大4時間59分、△伊藤匠4時間56分。勝った伊藤は、次戦で大橋貴洸六段(4組優勝)と対戦する。 * *【感想戦】 *https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2022/06/post-10da.html 133 投了 ( 1:00/04:59:00) まで132手で後手の勝ち