# --- Kifu for Windows (HTTP) V6.51d 棋譜ファイル --- 対局ID:1422 開始日時:2012/08/29 09:00 終了日時:2012/08/29 21:46 表題:王座戦 棋戦:第60期王座戦五番勝負 第1局 持ち時間:各5時間 消費時間:104▲297△289 場所:宮城・ホテルメトロポリタン仙台 図:投了 手合割:平手   先手:羽生善治 後手:渡辺 明 先手省略名:羽生 後手省略名:渡辺 手数----指手---------消費時間-- *第60期王座戦五番勝負が開幕する。渡辺明王座に挑むのは、前期で王座19連覇の記録が途絶えた羽生善治二冠。第1局は8月29日(木)9時から、宮城県仙台市「ホテルメトロポリタン仙台」で行われる。 *本局の立会人は島朗九段、記録係は梶浦宏孝三段(16歳、鈴木大介八段門下)。 *現地大盤解説会は佐藤康光王将、鈴木環那女流二段らが担当。指導対局会には佐藤康光王将、島朗九段、野月浩貴七段、高野秀行六段、熊坂学五段、金井恒太五段、鈴木環那女流二段が参加する。 *またニコニコ生放送において、豊川孝弘七段と山口恵梨子女流初段による解説も行われる。 * *(棋譜・コメント入力=烏) *【】内はブログタイトル。※は感想戦の内容。 * *【現地大盤解説会・指導対局会】 *http://www.shogi.or.jp/topics/2012/08/60-5.html#60-01 * *【ニコニコ生放送】 *http://live.nicovideo.jp/watch/lv102223047 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *両者の対戦成績は渡辺19勝、羽生16勝。直近は羽生が早指し棋戦で2連勝しており、戦型は矢倉。今シリーズで矢倉が出るかどうかも、注目点のひとつといえる。 *振り駒は渡辺の振り歩先でと金が3枚。第1局は羽生の先手番で開始された。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の2手目は、いつも通りの△8四歩。矢倉でも角換わりでもお好きにどうぞと胸を張った手だ。 *両者一手ずつ、撮影が終わったところで関係者は退室した。 3 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *羽生の選択は矢倉。 4 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *渡辺 明(わたなべ あきら)王座は1984年4月23日生まれ、東京都葛飾区出身。所司和晴七段門下。94年6級で奨励会入会。2000年4月、15歳で四段となる。史上4人目の中学生棋士。05年九段。 *タイトル戦登場は13回(王座戦は3回目)、獲得は王座1期、竜王8期。棋戦優勝は5回。 5 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) *羽生 善治(はぶ よしはる)二冠は1970年9月27日生まれ。埼玉県所沢市出身。二上達也九段門下。82年6級で奨励会入会。85年、15歳で四段となる。史上3人目の中学生棋士。94年九段。 *タイトル戦登場は110回(王座戦は21回)、獲得は82期(王座は19期。名誉王座)。棋戦優勝は40回。 6 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の通算成績は409勝192敗(0.680) *羽生の通算成績は1201勝459敗(0.724) 7 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の今年度成績は7勝5敗(0.583)。渡辺の最近10局は5勝5敗。通算勝率から見れば、やや低空飛行の成績となっている。 *羽生の今年度成績は24勝7敗(0.774)。羽生の最近10局は8勝2敗。範囲を広げると16勝2敗と、当たりがきついトップ棋士とは思えないほど白星を積み重ねている。 8 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) 9 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *羽生は挑戦者決定トーナメントで、戸辺誠六段、広瀬章人七段、木村一基八段、中村太地六段を破ってきた。いずれも羽生より年下の棋士だ。 * *【挑戦者決定戦 ▲羽生−△中村太】 *http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/60/ouza201207200101.html 10 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *両者の矢倉戦で思い出されるのは、NHK杯戦で2年連続で指した先手番羽生の4六銀・3七桂型。それに史上初の永世竜王を懸けた第21期竜王戦七番勝負の第6、7局。後手番の渡辺が△5三銀右の急戦から新手が出て話題になった。 11 5八金(49) ( 0:00/00:00:00) *【東京から仙台へ】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-b931.html 12 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) *【対局検分(1)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-920c.html 13 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *粛々という言葉がしっくりくる矢倉の駒組み。両者とも想定局面があるはずだが、もうしばらくは平穏に進行するだろう。 * *【対局検分(2)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-c23c.html 14 4一玉(51) ( 0:00/00:00:00) *前期の第1局は東京都港区「グランドプリンスホテル高輪」で行われ、渡辺先手で角換わりへ。羽生が午前の戦いで飛車切りを決行する激しい将棋だった。 *これを渡辺が制したことで、羽生の王座戦19連勝の記録が途絶えた。 * *【第59期王座戦第1局 ▲渡辺−△羽生】 *http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/ouza20110907.html 15 6九玉(59) ( 0:00/00:00:00) *京都府「ウェスティン都ホテル」で行われた第2局は、羽生先手で相掛かり3七銀戦法。羽生の猛攻をギリギリでしのいだ渡辺が勝ち切り、19連覇中の絶対王座を追い詰めた。 * *【第59期王座戦第2局 ▲羽生−△渡辺】 *http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/ouza20110920.html 16 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) *第3局は山形県山形市「松伯亭あづま荘」で行われ、戦型は横歩取り。この将棋も羽生の攻め、渡辺の受けという展開。シリーズ通してこの図式が続き、結果は渡辺の3連勝。今回の五番勝負では、羽生がどう軌道修正してくのかに注目したい。 * *【第59期王座戦第3局 ▲渡辺−△羽生】 *http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/ouza20110927.html 17 6七金(58) ( 0:00/00:00:00) *【戦型は相矢倉】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-5002.html 18 5三銀(62) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の選択は△5三銀右の急戦だった。△5二金から持久戦を目指す形は後手番ゆえ守勢に回らされることが多いが、急戦なら攻め合う展開に持ち込むことができる。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>急戦を狙っています。積極的に主導権を取りに行く指し方です。直近2局では相矢倉でじっくりした戦いになり渡辺王座が敗れています。渡辺王座はこの作戦を準備してきたのでしょう。 19 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *【対局開始】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-75cb.html 20 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *▲7七銀と上がらせて8八角の利きを重くしてから△5五歩と動く狙い。 *▲7七角と受けるのは当たりが強く、7筋から攻められやすくなる。 21 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *条件反射で▲7七銀と上がってしまいそうなところだったが、羽生は飛車先を受けず。 *「▲2五歩ですか。これは珍しいですね。確か第1号局はマスダさんです。升田先生ではなく、増田裕司六段のほう」と佐藤康光王将。過去の前例は4局あり、先手の3勝1敗。 * *【珍しい▲2五歩】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-4fc9.html 22 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) *飛車先交換に3つの利あり。(1)歩を手持ちにできる。(2)飛車の利きが通る。(3)8五の地点に駒を移動することができる。 23 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) *【開始直前の対局室(1)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-55e4.html 24 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) *【開始直前の対局室(2)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-97c4.html 25 8七歩打 ( 0:00/00:00:00) *ここは作戦の岐路。おとなしく指すなら△8二飛や△8四飛。ひねって△8五飛と引いた実戦例もある。 26 8五飛(86) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の選択は△8五飛だった。前例の▲阿部健治郎−△佐藤慎一戦(平成23年2月 C級2組順位戦)は、以下▲2四歩△同歩▲同飛△3一玉▲3六歩△4四角の進行。 *ちなみに佐藤慎四段は△8五飛にわずか1分しか使っていない。もしかしたら水面下では研究が進んでいる形なのかもしれない。 *この局面で席を立っていた羽生が、ふらりと控え室へ。担当者によると「ホットコーヒーの注文を受けました」とのこと。 27 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) *ここで前例から離れた。相手には飛車先の歩交換をさせ、自分は交換しないとは一体どういう魂胆なのだろうか。 *固定観念に縛られないのが羽生の将棋。羽生が指すことで新しい通説になっていくことも多く、戦法の羽生流はなくとも新たな道を切り開いている。 * *【前例と離れる】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-9974.html * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>ここで先に▲2四歩△同歩▲同飛とすると、△2五歩とフタをされる手が気になります 28 5五歩(54) ( 0:00/00:00:00) *一手前の▲3六歩を真っ向からとがめにいく。△5五歩に▲同歩なら、△同角で飛車に当たるという寸法だ。 *まだ歩しか当たっていないが、両者の内面は激しくぶつかり合っていることだろう。 *△5五歩までの消費時間は▲羽生19分、△渡辺49分。 29 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) *相手の言いなりにはならない。△5六歩には▲4七銀から形良く歩を取り返しにいく。 30 5六歩(55) ( 0:00/00:00:00) *▲5六同金から▲6七銀と構える順もあるが、金が離れると△7五歩の仕掛けが気になるところ。 31 4七銀(48) ( 0:00/00:00:00) *相手の手に乗って駒組みを進めている。羽生は著書のなかで「自力だけでなく他力を使う」と語っていたが、なるほど、この指しまわしは他力を使っているように感じられる。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>相居飛車の将棋は右銀がうまく使えるかどうかがポイントです。 32 5四銀(53) ( 0:00/00:00:00) *先手の主張は無理のない自然な陣形。後手の主張は飛車先の歩を交換したこと。すでに前例はなく、二人で新たな道を作っている。 33 5六銀(47) ( 0:00/00:00:00) *【振り駒用絹布】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-8ea8.html 34 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *【仙台 牛タン】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-05bd.html * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>△5五歩と打ちたくなりますが、▲4七銀と引かれて後手から手が出しにくくなってしまいます。 35 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) *「ひええ、頑張るなぁ。なぜ▲7九玉じゃいけないのか」(高野秀行六段) 36 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00) 37 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) *こう進んだときに、渡辺がおとなしく△2三歩と打つかどうかだが……。△2五歩や△3一玉〜△4四角のような順が見えている。 38 2三歩打 ( 0:00/00:00:00) *ここは平穏に収める。 *▲3四飛と欲張るのはさすがに指し過ぎで、△4四角と上がられて飛車を捕獲されてしまう。 39 2八飛(24) ( 0:00/00:00:00) *2筋の歩を切り、相殺で後手の主張を消した。 40 7三桂(81) ( 0:00/00:00:00) *積極的に駒を使っていく。ただ△6五歩と仕掛けても▲5七銀で対応できるため、すぐにどうこうというわけでもなさそうだ。 41 7九玉(69) ( 0:00/00:00:00) *高野六段が指したくてウズウズしていた▲7九玉。ひとつ寄っておくだけで安定感が格段に増す。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>これでいつでも先手から戦いが起こせます。高野六段の気持ちはとても良く分かります。 42 5一金(61) ( 0:00/00:00:00) *後手の陣形だけ見ると横歩取りのようだが、3四の歩はまだ生きている。 * *【11時15分の控え室】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-3e0a.html * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>後手の陣形はこのあと△3一玉と△1四歩の2手を指したいところです。 43 3七桂(29) ( 0:00/00:00:00) *駒を進めて戦いに備える。羽生が東日本大震災の復興支援扇子に揮毫した言葉は「少しずつ前へ進む」だった。 * *【復興支援扇子 羽生善治「少しずつ前へ進む」】 *http://item.rakuten.co.jp/megumido/syogihukosensu-habu/ 44 3一玉(41) ( 0:00/00:00:00) *この局面で定刻の12時となり、昼食休憩に入った。消費時間は▲羽生1時間15分、△渡辺1時間22分。食事は、渡辺が蟹肉入りチャーハン。羽生は特製牛タンシチュー、ライス、フレッシュグレープフルーツジュース。対局は13時に再開される。 * *【昼食休憩に入る】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-97d2.html 45 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *再開の一手は、玉の広さを求める▲9六歩。ただ△9四歩〜△9五歩の端攻めも見えているため、リスクをとった手ともいえる。 * *【がんばろう東北】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-3420.html * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>これも大きな手です。将来、後手からの攻め筋で△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△9五桂の狙いも消しています。 46 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) *本局は渡辺が先に攻める展開になりそうだ。羽生としては歩を多く持って▲2四歩△同歩▲2五歩△同歩▲2四歩のような反撃を狙っていきたい。 * *【対局再開(羽生二冠)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-18dd.html 47 9七角(88) ( 0:00/00:00:00) *決断の一手。狙い筋としては挙げられていたが、このタイミングだと2二角を生かして△6五歩と突く手がある。そこで▲7七桂と跳ねる手が利くかどうか。 *6四の歩を受けるなら△5三銀だが、▲4五桂と跳ねられて困る。 * *【対局再開(渡辺王座)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-77ba.html * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>この端角はすごい手です。次にいい感じで▲6四角と歩を取れれば、先手が良くなります。 * *※感想戦※ *「▲9七角と上がったら、本譜のような感じになりますよね」(羽生) 48 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) *▲9七角と上がった羽生は、△6五歩の筋を大丈夫だと読んでいるはず。その読みに正面からぶつかっていく渡辺。面白くなってきた。 * *【休憩時の対局室】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-cbf4.html 49 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00) *▲7七桂までの消費時間は▲羽生1時間38分、△渡辺1時間56分。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>一番強い手で行きました。勢いは△6六歩と取り込むのですが、▲8五桂△6七歩成▲同銀引△8五桂▲4二角成△同金上の変化は、次に△9九角成が残っていて後手が勝つでしょう。飛車を取れないのであれば▲5七金と逃げますか。 50 6六歩(65) ( 0:00/00:00:00) *強く踏み込む。この取り込みが入れば大きいが、豊川七段の解説によると▲8五桂△6七歩成の展開は後手が指せるようだ。 51 5七金(67) ( 0:00/00:00:00) *やはり飛車は取れない。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>後手の飛車がどこに逃げるかで後の展開が変わってきます。第一感は△8四飛ですが、どこへ逃げる手もあります。△8一飛、△8二飛、△8三飛、△8四飛の四択で視聴者アンケートを取りましたら、△8一飛が一番人気、△8三飛が二番人気でした。 52 8三飛(85) ( 0:00/00:00:00) *8三へ。この瞬間は飛車の利きが弱いが、将来的に桂を跳ねて横利きを通す構想だろう。 53 2四歩打 ( 0:00/00:00:00) *羽生の着手が早い。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>この合わせの歩に羽生挑戦者は勝負を懸けました。 54 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00) *渡辺も早い。 * *【ホテルメトロポリタン仙台】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-fbc3.html 55 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) *△2三歩と受けたときに飛車をどこに行くかだが、下段に行くのでは一手パスのようなものなので、勢いは▲3四飛。以下△4四歩に▲2四歩と合わせてどうか。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>ここで△2三歩は▲3四飛と横歩を取って、(1)△4四角は▲同飛△同歩▲7二角の飛銀両取りが厳しい。 *(2)△4四歩も▲2四歩△同歩▲2三歩△3三角に▲同飛成△同桂でやはり▲7二角があります。後手の受け方が難しい局面です * 56 9五歩(94) ( 0:00/00:00:00) *「ひょえー、△2三歩と打たないんですか?大丈夫ですかこれは」(佐藤康光王将) *「よく突けますね。大丈夫じゃないと思いますが」(高野秀行六段) *すぐに▲2二飛成△同玉▲7二角の飛車銀両取りが並べられる。大丈夫なのだろうか。 *△9五歩までの消費時間は▲羽生1時間38分、△渡辺2時間17分。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>(1)▲2二飛成か(2)▲2三歩の二択。(1)▲2二飛成には△同玉▲7二角△9六歩▲4二角成△同金上▲8三角成△9七歩成。そこで▲2三歩の叩きが厳しい。(2)▲2三歩として△4四角▲4五歩も考えられる。こちらの方が厳しいかも。 * 57 4二角成(97) ( 0:00/00:00:00) *「取り込まれてから角を切るならわかりますが、このタイミングですか。全然わかりません」(高野秀行六段) * *【角切りの強襲】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-7bdf.html * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>いきなり角を切りました。 *(1)△同金上か(2)△同玉ですね。 *(1)△同金上には▲2三歩でしょう。(A)△4四角は▲4五歩△6二角▲2二歩成△同金▲3四飛、(B)△3三角は▲3四飛△4四角▲2二銀でどうか。 *(2)△同玉には▲2二飛成△同金▲7二角。 * *※感想戦※ *▲4二角成には驚きの声が上がったが、羽生は「え?でも他に?」。 58 同 金(51) ( 0:00/00:00:00) *堅い玉形を好む渡辺は△4二同金上を選んだ。△4二同玉は▲5五歩△同銀▲4五桂くらいでも、玉の薄さが響く展開なのかもしれない。 * *【準備万端】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-55f3.html 59 2三歩打 ( 0:00/00:00:00) *控え室は羽生の意図を把握しきれていない。 * *【野月浩貴七段と熊坂学五段 控え室へ】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-fa2e.html 60 4四角(22) ( 0:00/00:00:00) *【15時のおやつ】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/15-43b0.html * *※感想戦※ *「△3三角は▲2二銀で自信ありません」(渡辺) 61 4五桂(37) ( 0:00/00:00:00) *角を切ったあとに、じっと手を渡すとは……。緩急自在といわれる羽生将棋だが、本局はその色がより濃く出ている。 *「歴史上、こういう筋は見たことがありません」(佐藤康光王将) * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>候補手は△5五歩か△7五歩ですか。後手は先手の攻めを余したいのですが、攻めが急所に入っていますので攻め合いに行くと思います。 *先手が勝てば47手目の▲9七角からの構想が秀逸だったとなりますね。 62 9六歩(95) ( 0:00/00:00:00) *「▲2二銀△4一玉▲2一銀不成△3一金▲2二歩成△同金▲3三桂不成のような攻めもありますが、攻め切れるとは思えません」(高野秀行六段) *しばらくして▲5三銀という攻め筋も候補に上がってきた。以下△同金▲同桂成△同角▲2二金△4一玉▲3二金△同玉▲2二歩成から、強引に飛車を成り込む狙いだ。 *△9六歩の消費時間は▲羽生2時間31分、△渡辺2時間46分。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>一番自然な手ですね。△9七歩成から△8七との2手が入れば詰めろなので、結構形勢は難しいのかもしれません。 *▲2二銀△4一玉▲2一銀不成△9七歩成▲3二銀成△同金▲2二歩成△8七と▲3二と△5二玉と進んだ局面は後手が勝っていますね。 * *※感想戦※ *「いやぁ、堂々と取られてねぇ」(羽生) *「こちらは他に選択肢がないので。見た目は一手負けかと思いましたが」(渡辺) *「最初は▲5三銀と打っていけるかと思ったんですけど、△9七歩成▲4四銀成△8七とでまずいですよね」(羽生) *以下▲8八歩△7八と▲同玉△4四歩▲7二角に、△8九角▲同玉△8七銀で後手勝ち筋になる。 63 2二銀打 ( 0:00/00:00:00) *16時18分、羽生はゆるりとした手つきで▲2二銀と打ち込んだ。△同金は▲同歩成△同角▲3四飛で王手銀取り。 * *【迫力の60面(1)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/60-b382.html 64 4一玉(31) ( 0:00/00:00:00) *【迫力の60面(2)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/60-721e.html 65 2一銀(22) ( 0:00/00:00:00) *よどみなく進む。△3一金▲2二歩成△2一金▲同と△9七歩成の一直線の攻め合いも十分に考えられる。 *その局面で後手玉に詰めろが掛かるかどうかの勝負だが、控え室ではその順が見つかっていない。 *その後、△9七歩成の局面で▲3一とと寄る手が発見された。△同玉は▲3三桂打で受けなしなので△5二玉と逃げるが、▲3二と(△同金は▲3四飛)△8七と(詰めろ)▲4二と(△同玉は▲5三金△同角▲2二飛成)△6三玉▲5三金(△7二玉は▲6四桂で詰み)△同角▲同桂成△同玉と進む。そこで後手玉を詰ますか、飛車を抜いて自玉の詰めろを消す手があれば先手勝てる。 * *※感想戦※ *「苦しいと思っていました。何か大変になる順がないかなぁと」(渡辺) 66 3一金(32) ( 0:00/00:00:00) *局面の進みが早いと、時間の進みも早く感じる。気付けばもう17時だ。 * *【迫力の60面(3)】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/60-5a62.html 67 2二歩成(23) ( 0:00/00:00:00) *羽生はどんどん進む。 68 同 金(31) ( 0:00/00:00:00) *やはり△2一金から攻め合う順は、先手に分があるようだ。渡辺は△2二同金と手を戻した。 *控え室では▲3三桂打△同金左▲同桂成△同角▲3二金と強引に行く手が検討されている。以下△同金は▲同銀成△同玉▲2三金△4二玉▲3三金△同玉▲2一飛成△9七歩成。後手玉は詰まないが、いかにも攻防手がありそうな形になる。 *ここまでの消費時間は▲羽生2時間59分、△渡辺3時間25分。 *17時40分、控え室の鈴木女流二段が有力な順を発見した。▲3三桂打△3一玉▲2三歩△2一金▲同桂成△4一玉のときに、▲9六香と歩を補充するという。△同香▲5三歩△9七香成なら▲3四飛が必殺手になるという寸法だ。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>これは▲3三桂打には△3一玉(△3三同金左には▲2二飛成がうまい手で先手勝ち)で頑張る、ということですね。▲2三歩には△2一金▲同桂成△4一玉▲2二歩成△9七歩成と進むと、先手の攻めの足が遅いんです。 * *【すでに終盤】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-5b36.html 69 3三桂打 ( 0:00/00:00:00) *豊川七段説の△3三同金左▲2二飛成が成立しているとすると、次は△3一玉の一手。 70 3一玉(41) ( 0:00/00:00:00) *夕食休憩前に、ぱたぱたと手が進んでいる。 71 2三歩打 ( 0:00/00:00:00) 72 3三金(22) ( 0:00/00:00:00) *この手はまったく検討されていなかった。 *▲3三同桂成△同金▲3四飛は、△8二飛と引かれるくらいで寄せがない。▲2二歩成△4一玉のときに、うまい組み合わせの攻めがあるかどうか。 *定刻の18時になり、夕食休憩に入った。消費時間は▲羽生3時間54分、△渡辺3時間26分。食事は、渡辺が豚肉細切り焼きそば。羽生は海鮮焼きそばとフレッシュオレンジジュース。対局は19時に再開される。 *野月七段は「▲3三同桂成△同金に▲4五銀と出てみたいですね。先手の駒にかなり勢いがあります。以下△4二玉▲4四銀△同歩のときに、▲3一角△同玉▲3四飛が成立するかどうか」。 *夕食休憩が明けて10分。まだ羽生の着手はない。佐藤康王将は▲3三同桂成△同金▲4五銀に△6七桂と打ち込む手を調べている。ここに桂を利かされると先手も飛車を渡しにくい。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>この手に代えて△2一金は▲同桂成△4一玉に▲3四飛△3三歩▲4四飛△同歩▲7二角があるんですね。なるへそー!! *ですから△3三金左なんですね。▲2二歩成△4一玉▲3三桂不成△同金と進んだ時に先手の決め手が分かりません。 *夕食休憩時の形勢判断ですが、羽生二冠の攻めが少し細いような気がします。渡辺王座の△3一玉からの顔面受けが功を奏しそうです。ここから羽生二冠の攻めでうまい手があるかどうか、というところです。 * *【夕食休憩に入る】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-1fd0.html 73 同 桂成(45) ( 0:00/00:00:00) *19時18分、羽生が▲3三同桂成を着手。 * *【対局再開】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-2985.html 74 同 金(42) ( 0:00/00:00:00) *【次の一手正解者は78人】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/78-46d4.html * *※感想戦※ *ここが大きな岐路だった。 *「▲2二歩成△4一玉▲3二と△同金を利かしてから▲4五銀としなきゃいけませんでしたね。あとからだと▲3二とが入らない変化が出てくるので」(羽生) *上記の変化は▲4五銀以下、△6七桂▲6九玉△1五角▲3二銀成△同玉▲2三金△4一玉▲5四銀△4八銀▲6七金寄△同歩成▲同金△8七飛成▲5三桂△同角▲同銀成まで並べられ、「先手玉が詰まないので負けそうですね」と渡辺。羽生は「こうやるべきでしたね」と悔しそうな表情を浮かべていた。 75 4五銀(56) ( 0:00/00:00:00) *「おおー」(高野秀行六段) *「やっぱりか」(佐藤康光王将) *「超優秀な検討陣ですね」(島朗九段) *後手はすぐには△2四金と取れないため、早逃げと△6七桂の筋を絡めながら手順を組み立てたい。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>夕食休憩中にこの▲4五銀があることに気付きました。この手があるのであれば、先手が優勢なのかもしれません。 76 6七桂打 ( 0:00/00:00:00) *「うーん……渡辺王座がちょっといいような気がするんですが。いや、いやいやよくわかりません」(佐藤康光王将) *並べられているのは、▲6七同銀△同歩成▲同金上△4五銀▲同歩△7八銀▲同玉△8七飛成。「対して▲同玉は△6九角▲7八合駒△8六歩▲同玉△8五歩▲同桂△9五銀▲8七玉△8六歩▲9八玉△9七歩成▲同玉△9六銀▲8六玉△8五銀▲8七玉△9五桂▲同香△9六銀から詰んでいるようです。△8七飛成に▲6八玉も△8八竜と入れば後手が勝ちそう。なので△6七桂には▲6九玉と逃げる一手のような気がします」と佐藤康王将。恐ろしい変化があったものだ。 *「いやー、難解だ。この棋力判定テストは厳しすぎます」(島朗九段) *△6七桂までの消費時間は▲羽生4時間12分、△渡辺3時間47分。羽生の残りは48分。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>打ちました。先手から見て一番嫌な手ですね。(1)▲8八玉は△4五銀▲同歩△9七銀▲8九玉△9八角から先手玉は詰みます。 *(2)▲同銀は△同歩成▲同金寄△6六桂と進んだ時に変化は色々ありますが先手自信なし。したがって(3)▲6九玉です。 * *【放り込んで攻める】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-dcfd.html * *※感想戦※ *「これが厳しくて、しびれちゃいました」と羽生が言ったところで、立会人の島九段が「▲6九玉と逃げる手はどうでしょうか」と質問した。 *羽生の読み筋は▲6九玉△4二玉▲4四銀△同歩▲3一角△同玉▲3四飛△4二玉▲3二金△同金▲同飛成△5三玉▲5五歩△同銀。それで足りないと見ていた。渡辺も同様の読みだった。 *しかし△5五同銀に▲7二竜と回る手があり、むしろ先手が面白かったようだ。▲7二竜は△6三金からの詰めろ。感想戦では△6三角▲8三竜△7二銀の変化が並べられたが、「そうか、飛車を取れるのならやりますね。形勢は難しいと思いますが」と羽生。両者とも▲7二竜が見えていなかった。 77 同 銀(68) ( 0:00/00:00:00) *「取りましたよ」 *「えー!」 *「これは例の筋に入ってしまうのでは?」 *△同歩成に▲同金寄は△4五銀と取られてしまう。飛車と玉の関係が悪く、▲同歩は△4六角の王手飛車がある。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>▲6九玉しかないと思いましたが、羽生二冠は▲同銀と取りましたね。何か先手に妙手があるのでしょうか? * *【桂を取った】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/post-c385.html * *※感想戦※ *「なるほど。▲6九玉だったんですね。▲6七同銀以降はわかりやすくなってしまいました」(羽生) 78 4五銀(54) ( 0:00/00:00:00) *△6七同歩成で後手やれると見られていたが、渡辺は先に4五の銀を取った。▲同歩なら△6七歩成で先の手順に戻るが……。 * *【20時30分の解説会場】 *http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/2030-5685.html 79 6六銀(67) ( 0:00/00:00:00) *変化するならこの手だろう。△4五銀のところ先に△6七歩成は、▲同金寄△4五銀に▲5三歩のような筋が気になったのかもしれない。 *「ここでまた考えているのでは変な感じですよね」(高野秀行六段) * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>ここで山口さん指摘の△9七歩成で後手が勝ちならば話は早いですね。 80 9七歩成(96) ( 0:00/00:00:00) *パソコンから「出ました!恵梨子流」と豊川七段の声が響き、控え室は大爆笑。 *佐藤康王将は「先日、山口さんに感想戦で指摘を受けたときに、一蹴してしまったんです。でも後で調べたらそれが一番いい手だった」と感心した様子。 *この△9七歩成も候補に挙がっていたが、▲6四桂で困りそうと一蹴されていた。これが正着なら山口女流初段の株がストップ高になりそうだ。 81 2二歩成(23) ( 0:00/00:00:00) *いよいよ残していたカードを切った。△4二玉のときに自動的に2四の飛車取りになるため、先の見通しが立たないと指せない手だった。 82 4二玉(31) ( 0:00/00:00:00) 83 3二と(22) ( 0:00/00:00:00) *単純に攻める。△同金と取らせて飛車当たりを消す狙いだ。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>逃げる手もありますが、普通は(△3二同金と)取りますよね。 84 同 金(33) ( 0:00/00:00:00) 85 同 銀成(21) ( 0:00/00:00:00) 86 同 玉(42) ( 0:00/00:00:00) *さあ、ここだ。モニターから羽生に対する秒読みの声が聞こえてくる。残り10分から9分になったところで、スッと手が伸びてきた。 87 2五桂打 ( 0:00/00:00:00) *この手は▲3三金△同角▲同桂成△同玉▲5一角からの詰めろ。 *時刻は21時を過ぎた。▲2五桂までの消費時間は▲羽生4時間51分、△渡辺4時間13分。羽生の残りは9分。 *控え室は△6六角▲同金△5七角から、△6六角成と金を抜いた局面で後手玉に詰みがあるかどうかを調べている。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>ここで△8七とは▲3三金△同角▲同桂成△同玉▲5一角△4二桂▲2三金△4四玉▲6二角成。(1)△5四玉には▲5五歩△6四玉▲3四飛△同桂に一歩千金で▲6五歩から詰みます。(2)△5三歩には▲4五歩△同玉▲5六銀以下で詰みです。 88 2三銀打 ( 0:00/00:00:00) *△6六角▲同金△5七角▲6八歩△6六角成は、▲3三金△同馬▲同桂成△同玉▲5一角△4二桂▲4五歩と手を渡して先手玉が詰むかどうかの勝負。「詰む」「詰まない」「どうやって?」と検討の声が飛び交っている。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>この手もすごいですね。▲4五歩△2四銀▲4四歩の時に△8七とで後手勝ちという渡辺王座の読みですね。 89 3一金打 ( 0:00/00:00:00) *玉は下段に落とせ。ただ金を渡すと先手玉が△8八金から危なくなる。 90 同 玉(32) ( 0:00/00:00:00) 91 2三飛成(24) ( 0:00/00:00:00) *▲3二金までの詰めろ。ただ4四角の利きも強く、まだ受けなしにはなっていない。 *「△3二銀で、どうやら受かっています」(高野秀行六段) * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>ここは△3二銀と受けると思います。後手はこの局面で20分あります。大きいですね。 92 3二銀打 ( 0:00/00:00:00) *予想されていた△3二銀。渡辺はこの手を指して席を立った。羽生は足を崩し、しきりに扇子をあおいでいる。 93 4五歩(46) ( 0:00/00:00:00) *勝負に出た。もう竜を逃げていられない。 94 8八金打 ( 0:00/00:00:00) *先に形を決めにいく。▲同金△同と▲同玉のときに△2三銀と竜を取った手が詰めろになる。 95 同 金(78) ( 0:00/00:00:00) 96 同 と(97) ( 0:00/00:00:00) *▲6八玉と逃げるのは△5六桂の筋で詰みやすくなる。 97 6九玉(79) ( 0:00/00:00:00) 98 2三銀(32) ( 0:00/00:00:00) *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>詰みなんですね。▲4四歩に△3九飛と打って詰みですね。 99 4四歩(45) ( 0:00/00:00:00) 100 3九飛打 ( 0:00/00:00:00) *▲5九合駒に△7八角▲5八玉△3八飛成〜△4六桂の筋で詰む。 101 5九銀打 ( 0:00/00:00:00) 102 7八角打 ( 0:00/00:00:00) 103 5八玉(69) ( 0:00/00:00:00) 104 3八飛成(39) ( 0:00/00:00:00) *羽生は両膝に手をそえ、「負けました」と投了を告げた。終局は21時46分、消費時間は▲羽生4時間57分、△渡辺4時間49分。 *第2局は9月5日(水)に、神奈川県横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」で行われる。 * *■ニコニコ生放送■ *豊川孝弘七段>投了の局面では、以下は▲4八銀△4六桂▲同金△6七金▲5九玉△6九角成▲同玉△4九竜▲5九歩△7八とまでの即詰みです。 *羽生二冠が▲9七角(47手目)から▲4二角成(57手目)と切り込みましたが、渡辺王座が△3一玉と顔面受けしてから、△6七桂(76手目)の打ち込みが厳しかったですね。二人とも懐が深いですね。渡辺王座強し!という印象が残った一局でした。最後までご覧頂きましてありがとうございました。それでは失礼します。 105 投了 ( 0:00/00:00:00) まで104手で後手の勝ち