# --- Kifu for Windows (HTTP) V6.52 棋譜ファイル --- 対局ID:1466 開始日時:2012/09/17 10:00 終了日時:2012/09/17 16:07 表題:マイナビ女子オープン 棋戦:第6期マイナビ女子オープン本戦トーナメント 持ち時間:各3時間 消費時間:101▲180△136 場所:東京・将棋会館 手合割:平手   先手:石橋幸緒 後手:中澤沙耶 手数----指手---------消費時間-- *第6期マイナビ女子オープンは、16人の出場者による本戦トーナメントが開幕する。9月17日(月)は1回戦から6局が一斉対局で行われる。本局は石橋幸緒女流四段(LPSA所属)−中澤沙耶アマの一戦。 *対局は東京・将棋会館(高雄の間)にて10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)使い切ると60秒の秒読み。先後は振り駒で決定する。 *本局の記録係は鈴木シャウト奨励会6級(13歳・田中寅彦九段門下)。 * *9時58分、石橋の振り歩先で行われた振り駒の結果は「歩」が3枚。石橋の先手に決まった。 * *(棋譜・コメント入力=八雲) *【】=中継ブログ *※=感想戦の内容 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *開始から1分少々気息を整えて石橋が初手を着手した。 * *石橋 幸緒(いしばし さちお)女流四段は、1980年11月25日生まれの31歳。東京都小金井市出身。清水市代女流六段門下。 *日本女子プロ将棋協会所属。1993年女流2級、2004年女流四段。2007年5月、日本女子プロ将棋協会へ移籍。タイトル獲得は3期(女流王将1、女流王位2)。棋戦優勝は5回(レディースオープントーナメント5、鹿島杯女流将棋トーナメント2)。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *中澤さんも50秒ほど間を置いて△8四歩を着手。居飛車の作戦を明示した。 * *中澤 沙耶(なかざわ さや)アマは愛知県在住の高校1年生。2010年に女子アマ王位戦優勝、中学生女子名人戦で準優勝。2011年はアマ女王と女流アマ名人に輝いた。東海研修会ではC2に所属。 3 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *7分少々使って中央の歩を突いた。中飛車の作戦か。 * *【対局開始(大広間)】 *http://mynavi-open.jp/weblog/2012/09/post-1814.html 4 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *3分ほど使って飛車先の歩を決めた。この歩を決めずに指す展開もある。 5 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) *このタイミングで△8五歩を決められた場合は、▲7七角と受けるのが普通。形を決められた代わりに、先手は中飛車でなく▲8八飛と向かい飛車にする余地ができている。 6 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) *今朝は中澤さんが9時40分頃に入室。石橋は50分過ぎに入室したが、駒箱を取りだしたのは55分頃だった。一斉対局ということで多くのカメラマンが慌ただしく動いていたので、周囲の騒がしさが収まるのを待ったのかもしれない。両者しっかり音を立てて駒を並べていたが、石橋は「カンッ」と小気味のいい音、中澤さんは「ピシリ」と歯切れのいい音で、微妙な違いがあった。 7 8八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *向かい飛車に構えた。 * *石橋の今年度成績は10勝5敗(0.667) *通算成績は351勝189敗(0.650) 8 5二金(61) ( 0:00/00:00:00) *中澤アマの今年度女流公式戦成績は4勝2敗(0.667) *女流公式戦通算成績は8勝4敗(0.667) 9 4八玉(59) ( 0:00/00:00:00) *本局は出口耕自様から1口のスポンサーをいただいております。 *マイナビ女子オープンではスポンサーの募集をしております。 *次回募集につきましては、下記のページで後日お知らせさせていただきます。 *http://mynavi-open.jp/campaign/ad.html 10 3二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *中澤さんは△3四歩と角道を開けずに駒組みを進めている。 * *【石橋女流四段の向かい飛車】 *http://mynavi-open.jp/weblog/2012/09/post-1816.html 11 3八玉(48) ( 0:00/00:00:00) 12 3一角(22) ( 0:00/00:00:00) *角を引いて使う「引き角」と呼ばれる戦法だ。△3四歩と突いていないことで、角のラインで狙われる心配が少ない。ただ、玉を囲うには3一角を5三や6四に移動しなければならない。その瞬間が不安定なため、無事に玉形を整えられるかどうかが序盤の注目ポイントになる。 * *「引き角戦法」の創始者といえば、飯島栄治七段だ。斬新な指し方に興味を持たれた方は、飯島七段の著書『飯島流引き角戦法』(毎日コミュニケーションズ)をおすすめする。飯島七段はこの戦法で2009年度に升田幸三賞を受賞している。 13 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *銀を前線に繰り出す準備をしている。後手が△6四角から玉を囲いにいくなら▲5七銀〜▲6六銀〜▲5五歩の仕掛けが狙いのひとつ。 14 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *すぐに△5三角や△6四角は目標にされて危険と見たのだろう。後手も銀を繰り出して様子を見る。 15 5七銀(68) ( 0:00/00:00:00) 16 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *△6四歩は手堅い駒組みだ。△5三角として玉を囲う狙いがあり、▲6六銀には△6三銀と備えて▲5五歩には△同歩▲同銀△5四歩とあっさり収めて堅い囲いを狙う。 * *※「先に△5三角は少し怖いのですか」(石橋) *「はいちょっと自信がなくて」と中澤さん。しかし感想戦終了後のインタビューでは「序盤が少し大人しすぎたかもしれません」と言っていた。 17 2八玉(38) ( 0:00/00:00:00) *相手が手堅く指したところなので、先手も無理に急戦は狙わずまずは玉形を整備するようだ。 18 5三角(31) ( 0:00/00:00:00) *角を上がって玉の入城ルートを開けた。先手は黙って駒組み合戦に応じるか、5三角の悪形をとがめに動くか、序盤の岐路を迎えている。 *先手は相手が居玉のうちに動きたいというのもあるし、▲3八銀と片美濃囲いを完成させて後手が△4二玉なら、その瞬間に動くのも魅力。後手は△4二玉の瞬間に激しい戦いになるのは避けたいところで、△3一玉までは囲いたいところだ。 19 1八香(19) ( 0:00/00:00:00) *石橋は穴熊を明示。後手が囲う途中で仕掛けを狙うのではなく、玉の堅さで相手を上回って優位に立つ構想だ。 * *「石橋さんは穴熊ですか」と控室の関係者から声があがる。石橋はどちらかといえば序盤から積極的に動くイメージがあるので、やや意外に思えたのだろう。ただ、過去の対局を見ると穴熊もある程度の数をこなしており、勝率も高いようだ。 20 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00) *先手が穴熊を目指したので、後手も美濃囲いには無事組めそうだ。 21 1九玉(28) ( 0:00/00:00:00) 22 3一玉(42) ( 0:00/00:00:00) 23 2八銀(39) ( 0:00/00:00:00) 24 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) *今度は後手がいつ動くか。先手の穴熊が鉄壁になる前に動きたいところだが、△6四歩と角道を止めているので、角をどう活用するかがポイントになりそうだ。 *△7四歩は次に△7五歩▲同歩△6五歩と仕掛ける狙いがある。▲6六銀には△7三桂〜△6五歩と銀を追いかえす展開が考えられる。 25 5九金(69) ( 0:00/00:00:00) *自陣の離れ駒を消して仕掛けに備えた。△7五歩▲同歩△6五歩には▲7八飛と相手の動きに乗る形で迎え撃つ順が有力か。 26 6三銀(62) ( 0:00/00:00:00) *中澤さんはすぐには動かず、自陣の形を整えた。 27 4六銀(57) ( 0:00/00:00:00) *後手は次に△7三桂から△6五桂で角銀両取りを狙うのが自然。▲4六銀はその筋をあらかじめ受けた意味がある。 28 7三桂(81) ( 0:00/00:00:00) *自然な桂の活用。後手陣はそろそろ駒組みが煮詰まってきている。仕掛けの方針を定めたい局面だ。 29 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) *先手も自然な駒組みを続ける。 30 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) *時間を使って△4四歩とした。△4三金とさらに囲いを発展させる構想のようだ。 *11時30分、手数は30手に達した。△4四歩までの消費時間は▲石橋50分、△中澤アマ40分。 31 4八金(59) ( 0:00/00:00:00) *離れ駒を作らないように駒組みを進める。 32 4三金(52) ( 0:00/00:00:00) *高美濃囲いに発展した。△3四歩と突いていないので、将来▲4六歩〜▲4五歩と開戦される心配がない。その反面、桂を持たれると▲3五桂の筋が厳しくなる。 33 3九金(49) ( 0:00/00:00:00) *金がくっついて先手の穴熊は完成形に近い。堅さだけならさらに▲3八金寄としたいが、5七の地点が薄くなるのでそこまで寄せるどうかは難しいところ。 34 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) *端歩を突いて様子を見る。 35 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00) *石橋は数秒でさっと受けた。 36 2二玉(31) ( 0:00/00:00:00) *美濃囲いの定位置に入城。3三歩型なので角で狙われる心配がなく、入りやすい。 37 3八金(48) ( 0:00/00:00:00) *先手もさらに固めた。 * *※「穴熊にしっかり囲えたので、このあたりでは少し安心しました」(石橋) 38 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 39 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *お互いに間合いを計る。 40 8一飛(82) ( 0:00/00:00:00) *さらに待った。 *40手目△8一飛までの消費時間は▲石橋59分、△中澤アマ55分。 41 9八香(99) ( 0:00/00:00:00) *手の渡し合いが続く。お互いに相手の最善形が崩れたところで仕掛けたいのだろう。 42 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) *戦端を開くきっかけとなる歩が突かれたところで、12時10分を回り昼食休憩に入った。消費時間は▲石橋1時間9分、△中澤アマ1時間1分。対局は13時に再開する。 *昼食休憩中に上野裕和五段が控室を訪れた。本局の継ぎ盤を一目見て「これは飯島流引き角戦法ですか」という。△3四歩を突いていない形は珍しいのですぐにわかるようだ。「優秀な戦法だからこうして使われるんでしょうね。ただ本譜は先手が存分に穴熊に組んでいるので、後手が勝つのは容易ではなさそうです」と見解を語ってくれた。 *13時を回り対局再開。石橋が引き続き考えている。後手の狙い筋としては△6四銀〜△7五歩▲同歩△同銀として、次に△8六歩と棒銀の要領で飛車先突破を目指す順がある。これをまともに食らってはいけないので、先手は反撃の手段を考える必要がある。 43 5五歩(56) ( 0:00/00:00:00) *ついに駒がぶつかって戦端が開かれた。相手が動こうとする寸前に機先を制して動く。剣道でいうところの「先先の先」と呼ばれる仕掛けの間合いだ。 * *【対局再開】 *http://mynavi-open.jp/weblog/2012/09/post-1828.html 44 同 歩(54) ( 0:00/00:00:00) 45 5八飛(88) ( 0:00/00:00:00) *突き捨てを入れてから飛車を中央に転回。8筋突破を目指す後手に対して、中央で反撃する狙い。8筋と5筋で攻め合いになれば、より玉に近い5筋を攻めている側が有利になりやすい。 46 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) *手薄になった8筋を攻める。 *先手は▲8六同歩が自然な対応。△同角には▲8八飛と再び飛車を8筋に回って迎え撃つことになりそうだ。中央に転回した飛車を8筋に戻すのが不満だとすれば、ここで▲5五角と攻め合う展開も考えられる。以下△6四銀には▲5四歩とくさびを入れて、△4二角に▲6四角と切って攻めが続くかどうか。 47 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) *しっかり考えて▲8六同歩と応じた。穴熊に組んで作戦勝ち模様の先手としては、ここしばらくを丁寧に応じたいところか。 * *※当初の予定は△8六歩に手抜きで▲5五角だったと石橋。△6四銀なら▲5四歩〜▲6四角で勝負できると見ていたという。しかし▲5五角に△6二角と引かれる手が見えて、継続手段が難しく断念したとのことだ。 48 6六歩(65) ( 0:00/00:00:00) *中澤さんは手筋の突き捨てを入れた。▲同歩と取らせれば角筋が止まって▲5五角とさばく筋がなくなる。その隙に△8五歩と確実な継ぎ歩攻めに出る順が見える。 49 同 歩(67) ( 0:00/00:00:00) 50 7五歩(74) ( 0:00/00:00:00) *どんどん歩を突き捨てる。総攻撃をかけるようだ。 *13時50分頃、△7五歩までの消費時間は▲石橋1時間35分、△中澤アマ1時間24分。時間の使い方はほぼ同じ程度で進行している。 * *先手のさばきの筋としては▲5四歩△同銀(あるいは△同金)▲5五銀があるようだ。従って▲7五同歩に△8四飛と浮いておく手が検討されている。 *「△8四飛と浮くのはプロっぽい手ですね。うん、いい勝負でしょう」(本日の対局立会人を務める藤井猛九段) 51 5九角(77) ( 0:00/00:00:00) *角を引いて相手の攻めをいなし、反撃に転じる狙いのようだ。素直に▲7五同歩と応じて△8四飛と浮かれた形は、後手が好形で大変と見たのだろう。 52 7六歩(75) ( 0:00/00:00:00) *ほぼノータイムで取り込んだ。▲5九角は中澤さんも予想していたようだ。 53 7四歩打 ( 0:00/00:00:00) 54 同 銀(63) ( 0:00/00:00:00) 55 5五銀(46) ( 0:00/00:00:00) *桂頭にたたきを入れて銀をそっぽに行かせてから中央を攻める。このまま5筋と8筋の攻め合いになれば先手が良さそうだが、目標になっている5三角はいつでも△8六角とさばくことができる。 56 3一角(53) ( 0:00/00:00:00) *△8六角では何か嫌な順があったようだ。中澤さんは角を引いて辛抱した。▲5四銀には△5一飛と迎え撃つ狙いか。 * *※代えて△7五角が検討された。本譜と同様に▲3七角なら、後手の角の働きがいいが、△7五角には▲7八飛で先手がいいようだ。 57 3七角(59) ( 0:00/00:00:00) *8筋を守っていた角を攻めに活用した。△8六飛ならそこで▲5四銀と勝負するのだろう。 58 8六飛(81) ( 0:00/00:00:00) *やってこいと言われた以上後手もあとには引けない。先手は▲8八歩と受けても△5七歩とたたかれて無効なので、攻め合うしかなさそうだ。 59 4四銀(55) ( 0:00/00:00:00) *▲5四銀ではぬるいと見たようだ。石橋は穴熊の堅さにものをいわせて激しく切り込んだ。△4四同金に▲7三角成から猛攻に出るつもりだろう。 *この手を指して石橋の消費時間は2時間6分。残り1時間を切った。 60 5七歩打 ( 0:00/00:00:00) *攻め合う前に先手陣の形を乱しておく。▲5七同飛と取らせておけば、△4四金▲7三角成△8九飛成▲7四馬に△9八竜とすぐに香を取ることができる。その展開を先手が不満に思うなら、飛車取りを手抜いて▲4三銀成とさらに激しく切り込む手も見えるところ。 *14時40分頃、△5七歩を指して中澤さんの消費時間は1時間40分。 61 4三銀成(44) ( 0:00/00:00:00) *強く踏み込む。△5八歩成▲3二成銀△同金▲7三角成で激しい展開に進みそうだ。 * *※単に▲5七同飛は△6五桂が怖いようだ。▲同歩に将来△7五角の筋が生じるとのこと。 62 同 銀(32) ( 0:00/00:00:00) *いったん手を戻した。この手が入るなら先手が得をしたようにも見えるが。 63 5七飛(58) ( 0:00/00:00:00) *以下△8九飛成▲7三角成△9八竜▲7四馬の展開は、先手が銀香交換の駒得になる。さすがにこれは先手が良さそうだ。 64 5六歩打 ( 0:00/00:00:00) *もうひとつたたく。 65 同 飛(57) ( 0:00/00:00:00) 66 6四歩打 ( 0:00/00:00:00) *▲7三角成を防いで辛抱した。これで先手から手がなければ、後手は△8九飛成〜△9八竜と駒得が見込める。 67 5一金打 ( 0:00/00:00:00) *先手もここが勝負どころ。食らいつく。 * *「△3二金とかわすと▲4一金で角を取られてしまいますね。△4二金は▲6四角と出られて厳しそう。▲5一金はいい手に見えます」(控室の中村太地六段) * *※「▲5一金は少し重い攻めなのでどうかとも思いましたが、代わる手も難しかったです」と石橋。このあたり先手が好調なようでも、△8九飛成〜△9八竜を見せられているので、実戦的には少し焦っていたとのこと。 68 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) *△4二金で▲6四角と出られては後手陣は持たないようだ。中澤さんは角を取られるのはやむを得ないと見て△3二金と辛抱した。 69 4一金(51) ( 0:00/00:00:00) 70 5四歩打 ( 0:00/00:00:00) *飛車の成り込みを防いで辛抱する。 *△5四歩までの消費時間は▲石橋2時間36分、△中澤アマ1時間51分。 * *※「角を取って▲6四角と出られる形になったのでここでは良くなったと思いました」と石橋。 71 3一金(41) ( 0:00/00:00:00) 72 同 金(32) ( 0:00/00:00:00) *▲6四角と気持ちよく飛び出せる。 73 6四角(37) ( 0:00/00:00:00) 74 8九飛成(86) ( 0:00/00:00:00) *この瞬間の駒割は角と金桂の交換でむしろ後手のほうが駒得。しかし▲7三角成からすぐに先手が駒得になる上に、後手は玉形が乱れている。先手優勢と見て間違いなさそうだ。 75 7三角成(64) ( 0:00/00:00:00) 76 6三金打 ( 0:00/00:00:00) *根性の受けを見せる。 77 9一馬(73) ( 0:00/00:00:00) 78 9八龍(89) ( 0:00/00:00:00) *駒割りは角金交換で大きな差ではないが、先手玉は鉄壁の穴熊、後手玉は薄く7四銀・6三金の遊び駒が痛い。 79 4六飛(56) ( 0:00/00:00:00) *歩切れの後手は香で受けるしかなさそうだ。 * *※「▲4六香のほうが良かったですか」と石橋。しかし本譜でも決まっていたようだ。 80 4四香打 ( 0:00/00:00:00) *△4四香までの消費時間は▲石橋2時間41分、△中澤アマ1時間51分。 81 3五桂打 ( 0:00/00:00:00) *一気に決めに行った。桂を打つ石橋の指がしなっていた。 *銀が逃げれば▲4四飛と香を取られてしまう。 82 3四銀打 ( 0:00/00:00:00) *粘る。 83 4三桂成(35) ( 0:00/00:00:00) 84 同 銀(34) ( 0:00/00:00:00) *ここで▲4四飛△同銀▲4六香も考えられる。歩切れをついて厳しいが、やや乱暴かもしれない。もう一工夫して勝負を決めたいところだ。 85 6一角打 ( 0:00/00:00:00) *4三の銀を狙い続ける。ここが急所のようだ。 86 3二金(31) ( 0:00/00:00:00) *もうひと押しだが、決めるとなるとまだ難しいか。 87 4一銀打 ( 0:00/00:00:00) *寄せにいった。△4六香には▲4五香が厳しい狙い。以下△5三金と頑張っても▲4三香成△同金寄▲同角成△同金▲3二金で寄り筋だ。△4二金とかわすのは▲4三角成△同金▲5二銀打でどうか。 88 5三金(63) ( 0:00/00:00:00) *△4六香と飛車を取ると後手玉は持たない格好。辛抱を続ける。 89 3二銀成(41) ( 0:00/00:00:00) *この手を指して石橋の残り時間は7分。 90 同 銀(43) ( 0:00/00:00:00) *後手が粘っている。まだ簡単には決まらない。 91 6四馬(91) ( 0:00/00:00:00) *派手な手が飛び出した。△6四同金に▲4四飛で決まっているのか。 *「これは決まりました。△6四同金▲4四飛の局面は後手に受けがなく、先手は穴熊が鉄壁で寄りがありません」(控室の金井恒太五段) 92 同 金(53) ( 0:00/00:00:00) 93 4四飛(46) ( 0:00/00:00:00) 94 3一桂打 ( 0:00/00:00:00) 95 4六香打 ( 0:00/00:00:00) *香を打つ石橋の指が再びしなった。数の受けには単純に数で押す。一手一手の形になりそうだ。 96 5三銀打 ( 0:00/00:00:00) 97 4一飛成(44) ( 0:00/00:00:00) 98 同 銀(32) ( 0:00/00:00:00) 99 同 香成(46) ( 0:00/00:00:00) 100 7八飛打 ( 0:00/00:00:00) *攻め合いの形を作りにいくが、時すでに遅しのようだ。 101 3一成香(41) ( 0:00/00:00:00) *この手はまだ詰めろではないが、次に▲4三角成などで後手玉は受けが利かない形。△3八飛成と攻め合うしかないが、▲同金で先手が飛車を手にすると後手玉は詰めろ。先手玉は絶対詰まない形になっている。 *ここで中澤さんが投了した。 *終局時刻は16時7分、消費時間は▲石橋3時間、△中澤アマ2時間16分。勝った石橋は2回戦に進出、後日行われる1回戦の古河彩子女流二段−長谷川優貴女流二段戦の勝者と対戦する。 * *【▲石橋女流四段−△中澤アマ(終局直後)】 *http://mynavi-open.jp/weblog/2012/09/post-1845.html 102 投了 ( 0:00/00:00:00) まで101手で先手の勝ち