# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.88 棋譜ファイル --- 対局ID:20216 記録ID:694254ee0b07563c8d76d03e 開始日時:2026/03/01 09:00 終了日時:2026/03/01 19:08 棋戦:第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局 戦型:角換わりその他 持ち時間:4時間 秒読み:60秒 消費時間:122▲238△236 場所:新潟県新潟市「新潟グランドホテル」 備考:昼休前56手目15分\n 振り駒:なし 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 昼食休憩:12:00〜13:00 昼休前消費時間:56手15分 手合割:平手   先手:藤井聡太棋王 後手:増田康宏八段 先手省略名:藤井聡 後手省略名:増田 手数----指手---------消費時間-- *藤井聡太棋王に増田康宏八段が挑戦する第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負は、互いに後手番を制して、1勝1敗のタイスコアで第3局を迎えた。 *対局は3月1日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で9時開始。持ち時間は各4時間。12時〜13時まで昼食休憩。先手番は藤井。 *第3局の立会人は藤井猛九段。記録係は古井丈大三段(石川陽生七段門下)。現地大盤解説会の解説は佐々木大地七段、聞き手は本田小百合女流四段が務める。 *対局日の朝を迎えた。現地の天気は晴れのちくもり、最高気温8度の予報だ。8時27分、立会人の藤井猛九段が入室した。39分、関係者が盤側に揃い、両対局者の入室を待つ。45分、増田が先に入室した。さっと着座すると袴を手早く整えた。着物のあしらいも慣れたものだ。49分、藤井が入室した。信玄袋から置時計などを取り出して配置した。51分、両対局者が一礼をかわして駒が取り出された。定刻の9時となり、藤井猛九段が対局の開始を告げた。 * *【第3局主催:新潟日報社】 *https://www.niigata-nippo.co.jp/ *【主催:共同通信社】 *https://www.kyodo.co.jp/ *【主催:日本将棋連盟】 *https://www.shogi.or.jp/ *【特別協賛:コナミグループ】 *https://www.konami.com/ja/ *【第3局協賛】 *ナミックス、小飯田工業、和田商会、ALSOK新潟総合警備保障、中央陸運、うえはら会計事務所 * *(棋譜・コメント入力=八雲) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。#は局後の感想が追記された指し手] *【】=各種お知らせ、リンク 1 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *◆藤井 聡太(ふじい そうた)棋王(竜王・名人・王位・棋聖・王将)◆ *2002年7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身。杉本昌隆八段門下。2016年、四段。2021年、九段。棋士番号は307。 *タイトル戦登場は36回。獲得は竜王5期(永世竜王)、名人3期、叡王3期、王位6期(永世王位)、王座2期、棋聖6期(永世棋聖)、棋王3期、王将4期の計32期。棋戦優勝は13回。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *◆増田 康宏(ますだ やすひろ)八段◆ *1997年11月4日生まれ、東京都昭島市出身。森下卓九段門下。2014年、四段。2024年、八段。棋士番号は297。 *タイトル戦登場は2回。棋戦優勝は2回。 3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *藤井の今年度成績は36勝11敗(0.766) *通算成績は440勝94敗(0.824) 4 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *増田の今年度成績は26勝12敗(0.684) *通算成績は333勝170敗(0.662) 5 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *棋王戦コナミグループ杯は共同通信社と日本将棋連盟が主催し、コナミグループが特別協賛する棋戦。予選の勝ち上がり者とシード棋士で挑戦者決定トーナメントを行う。挑戦者決定トーナメントはベスト4以上2敗失格のシステムが特徴だ。挑戦者決定戦は変則二番勝負で行われ、挑戦権獲得にトーナメントの勝者組優勝者は1勝、敗者復活戦優勝者は2勝が必要になる。 *五番勝負は、各局ごとに開催地の新聞社が持ち回りで主催する。本局の主催は新潟日報社が務める。 6 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) *角換わりを目指すなら△3二金と上がるのが普通だ。それを省略して△1四歩と突いた意図がどこにあるのか。 *本譜と同様に△1四歩と突いた前例は3局あり、その内の2局が角換りに進んでいる。しかし、結局途中で△3二金と上がって、通常の定跡形に合流していた。 7 7七角(88) ( 1:00/00:01:00) *本局の観戦記は内田晶さんが担当する。 * *【棋王戦観戦記掲載紙一覧】 *河北新報・下野新聞・千葉日報・新潟日報・信濃毎日新聞・山梨日日新聞・静岡新聞・北日本新聞・北國新聞・京都新聞・日本海新聞・山陰中央新報・山陽新聞・中国新聞・愛媛新聞・高知新聞・佐賀新聞・長崎新聞・熊本日日新聞・南日本新聞・沖縄タイムス。 8 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *【新潟日報デジタル 現地大盤解説会生中継のお知らせ】 *第3局の現地大盤解説会(申込締切済)の模様は、新潟日報デジタルで生中継が行われます。以下のページからお楽しみください(要有料会員登録)。 *https://www.niigata-nippo.co.jp/list/kiosen-live/2026-51 * *【東京・駒テラス西参道大盤解説会のお知らせ】 *駒テラス西参道では16時から解説会が行われます。解説は近藤誠也八段、聞き手は内山あや女流女流初段。入場料は5,000円。 *https://store.shogi.or.jp/view/item/000000003515 9 8八銀(79) ( 0:00/00:01:00) *【動画中継】 *本局はABEMAで動画中継が行われる。解説者は八代弥八段と金井恒太六段、聞き手は貞升南女流二段と砂原奏女流2級。 *https://abema.tv/channels/shogi/slots/BfAS61Q7H8PwaF 10 7七角成(22) ( 0:00/00:00:00) *増田が角を交換して戦型が決まった。今シリーズ初の角換りだ。 11 同 銀(88) ( 0:00/00:01:00) *両者の対戦成績は藤井11勝、増田2勝。増田の1勝目は2018年6月に指された第31期竜王戦決勝トーナメントでのもの。2勝目は本シリーズの第1局で、7年7カ月ぶりの勝利だった。 *また、今期のNHK杯将棋トーナメントでは、藤井が決勝、増田は準決勝まで勝ち上がっている。増田の準決勝戦の放映は本日で、相手は糸谷哲郎八段だ。増田が勝てば、来週の決勝戦は藤井対増田の勝負になる。 12 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *対局場の新潟グランホテルは1972年創業、87年にリニューアルオープンした。信濃川下流の萬代橋(国の重要文化財)の袂に立地している。棋王戦ではおなじみの対局場で、新潟グランドホテルでの五番勝負開催は11年連続18回目。 13 1六歩(17) ( 1:00/00:02:00) *両対局者と関係者一行は前日の15時頃に現地入り。関係者の打ち合わせ会議に出席し、その後は対局室の検分を行った。18時30分から前夜祭に出席。ファンの前で決意表明をし、プレゼントの抽選も自ら行った。 * *【打ち合わせ会議】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-ab4f.html *【検分】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-42ac-1.html *【前夜祭(1)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-b995-2.html *【前夜祭(2)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-8f9f-2.html *【前夜祭(3)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-5d4f-2.html *【前夜祭(4)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-8889-1.html *【前夜祭(5)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-4d49.html *【前夜祭(6)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-249a.html *【前夜祭(7)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-1ea6.html 14 3三銀(22) ( 0:00/00:00:00) *記録係の古井丈大三段は、今回初めてタイトル戦の記録を務める。今朝は8時20分頃に対局室に入り、駒や盤面を磨いて準備を整えた。前日の検分では、立会人の藤井猛九段から、丁寧にレクチャーも受けていた。準備万端で臨んでいる。 * *【対局開始前】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-cda0.html 15 4八銀(39) ( 0:00/00:02:00) *【対局開始】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-75cb.html 16 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 17 9六歩(97) ( 0:00/00:02:00) 18 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 19 7八金(69) ( 1:00/00:03:00) 20 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) *前例の2局は、この辺りまでに△3二金と上がって通常の定跡形に合流していた。増田は△3二金を保留したまま駒組みを進めている。すでに前例はない。 21 4六歩(47) ( 0:00/00:03:00) *腰掛け銀模様に進めた。 22 7三銀(62) ( 0:00/00:00:00) *増田は急戦策に打って出た。 23 4七銀(48) ( 0:00/00:03:00) 24 6四銀(73) ( 0:00/00:00:00) *早繰り銀だ。 25 5六銀(47) ( 1:00/00:04:00) *腰掛け銀で迎え撃つ。 26 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) *5筋を突いて腰掛け銀にプレッシャーをかける。 27 6六歩(67) ( 0:00/00:04:00) *▲6六歩は、相手の銀にプレッシャーをかけつつ、5六銀の動きを楽にした意味がある。もし△5五歩と突いて来られても、▲6七銀と引いた形が手厚い。 28 4二金(41) ( 0:00/00:00:00) *金を4二に上がった。これが増田の工夫の一つか。△3二金に比べると2筋は薄いが、中央には手厚い。 29 5八金(49) ( 2:00/00:06:00) 30 4一玉(51) ( 0:00/00:00:00) *玉を囲いにいく。 31 6八玉(59) ( 0:00/00:06:00) 32 3二玉(41) ( 0:00/00:00:00) *4二金・3二玉型の配置は、早繰り銀との組み合わせでは比較的よく見られる。どちらかというと先手番で用いられることが多い作戦だ。 33 3六歩(37) ( 1:00/00:07:00) 34 7五歩(74) ( 0:00/00:00:00) *早くも増田が動きを見せた。 35 6七銀(56) ( 0:00/00:07:00) *銀を引いて柔らかく受ける。 36 7六歩(75) ( 0:00/00:00:00) 37 同 銀(67) ( 0:00/00:07:00) *右の銀で取れば形が乱れない。 38 7五歩打 ( 2:00/00:02:00) *ここは△7四歩と控えて打ち、後に△7五銀とぶつけていく手を作るのが部分的な定跡として知られている。そこをあえて△7五歩と押さえた。増田の研究を感じる一手だ。 39 6七銀(76) ( 0:00/00:07:00) *【意外なデータ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-d4da.html 40 5五銀(64) ( 0:00/00:02:00) *4六の歩取りに銀を出た。 *この手を見て、藤井が手を止めた。 * *※局後の感想※ *ここで▲4七金には△6四歩が増田の予定。以下▲7九玉△6五歩▲同歩△7三桂▲5六歩△6五桂▲5五歩△7七桂成▲同金△7六銀で、金と銀桂の交換で後手駒損だが「結構うるさいかと」と藤井。以下は一例だが、▲7六同金△同歩▲同銀△6六角▲7七歩△3九角成の変化が示された。 41 7九玉(68) (16:00/00:23:00) *歩取りは受けず、玉を囲いにいった。16分の考慮だった。 *控室では佐々木大七段と瀬川六段が△4六銀と歩を取り、▲5六歩と銀挟みに出た変化を研究している。△3七銀不成▲同桂△4六角▲8八玉△3七角成▲2九飛が検討の本線だが、そこで後手の手が広い。△4六銀と歩を取れるのかどうか、△4六銀に対して▲5六歩の銀挟みが成立するのかどうか。いずれも難しい。 42 4六銀(55) (11:00/00:13:00) *11分の考慮で歩を取った。増田の研究範囲だと思われるが、実戦の場であらためて読みを入れたのだろう。 *時刻は10時を回った。藤井はあぐらになり、前傾姿勢を強めて考えている。まとまった時間を使いそうな気配だ。 *10時回り、対局者のおやつが運ばれた。注文は、藤井が「苺のチーズケーキ」と「アイスレモンティー」、増田が「苺のパリブレスト」と「クリームソーダ」。 * *【午前のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-02c9.html 43 5六歩(57) (22:00/00:45:00) *22分の考慮で▲5六歩の銀挟みに出た。この手を指すと、どちらも後には引けなくなる。これは午前中から激しい変化に入りそうだ。 *控室では△3七銀不成▲同桂△4六角▲8八玉△3七角成▲2九飛△7六桂▲同銀直△同歩▲同銀の局面が検討されている。立会人の藤井猛九段は、実戦的には後手が正しく指し続けるのが難しい将棋だと見ている。駒の損得はないものの、先手だけ2九の桂を持ち駒にできていることが大きいようだ。 44 3七銀(46) (32:00/00:45:00) *32分の考慮で銀捨てを決行した。 45 同 桂(29) ( 0:00/00:45:00) 46 4六角打 ( 0:00/00:45:00) *銀を捨ててから王手桂取りで駒を取り返す。 47 8八玉(79) ( 1:00/00:46:00) 48 3七角成(46) ( 0:00/00:45:00) 49 2九飛(28) ( 0:00/00:46:00) *駒割りは銀桂交換。後手がやや駒損で、先手にとっては桂が労せずさばけたともいえる。ただし、後手は馬を作り、手番も握っている。また、先手陣の7六にはキズが残っている。藤井猛九段は、実戦的に後手が正しく指し続けるのは難しい将棋に見える、と評していた。逆にいうと、正しく指し続けることができれば、互角以上に持ち込める可能性があるということだ。ここから増田の勝負どころになる。 * *※局後の感想※ *ここで△7六桂は、▲同銀直△同歩▲同銀と清算されて自信なしと増田。 50 9五歩(94) (19:00/01:04:00) *19分の考慮で端歩を突き捨てにいった。 *11時18分の着手。△9五歩までの消費時間は、▲藤井聡46分、△増田1時間4分。 51 同 歩(96) ( 0:00/00:46:00) *藤井はノータイムで取った。 52 9六歩打 ( 0:00/01:04:00) *▲9六同香なら△8四桂の狙いがある。以下▲9七銀と受けてくれるなら利かしになる。例えば△3六馬と手を戻して、少しゆっくりした流れにする展開も見えてくる。 *控室では▲3五歩△同歩▲3四歩が予想されている。▲3四歩に対して△同銀は▲2四歩△同歩▲同飛△2三銀▲5四飛△5三歩▲5五角が一例で後手自信なし。▲3四歩に△4四銀は▲1五歩△同歩▲1三歩で端の薄みをつかれて自信なし。▲3四歩に△2二銀なら、すぐにとがめられることはないが、歩の拠点が残り、壁銀にもなるので、後手が面白くないと見られている。 53 3五歩(36) (10:00/00:56:00) *10分の考慮で▲3五歩。藤井が反撃に転じた。 54 同 歩(34) ( 5:00/01:09:00) 55 3四歩打 ( 8:00/01:04:00) *11時44分の着手。 *慎重に8分使って▲3四歩を打った。 *後手は△3四同銀と取るのか、△4四銀と上にかわすのか、△2二銀と引いて辛抱するのか。ここの対応次第で、形勢を損ねる恐れがある。正念場だ。 *12時、この局面で増田が15分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲藤井1時間4分、△増田1時間24分。昼食の注文は、藤井が「海の幸重御膳」、増田が「大人様ランチ(サーロインステーキ)」と「ミニ珈琲フロート」。対局は13時に再開する。 *再開の1分前に藤井が戻って着座した。記録係が「時間になりました」と告げてから10秒ほどして増田も入室した。 * *【対局者の昼食】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-7632.html *【昼食休憩時の対局室】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-e82f.html * *※局後の感想※ *ここで△2二銀は、▲4九飛△9五香▲9一角△9七歩成▲同香△同香成▲同桂△9六歩▲9八歩△7六桂▲8九玉△9七歩成▲同歩が示された。そこで後手の指し手が難しく、「壁銀なので自信がない」と増田。しかし、この後の検討も踏まえると、△2二銀で勝負したほうがよかったかもしれないとされている。 56 4四銀(33) (42:00/01:51:00) *対局再開。昼食休憩後の指し手。 *休憩前と合わせて42分の長考で銀を上にかわした。 *控室では▲1五歩△同歩▲1三歩が有力とみられていた。▲1五歩に△3八馬とする手も検討されたが、思わしい変化は見つかっていない。 * *【対局再開】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-2985.html *【現地大盤解説会始まる】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-0024.html * *※局後の感想※ *ここで▲2四歩△同歩を入れてから▲1五歩なら、△3八馬は▲2四飛があるため△1五同歩が予想される。以下▲2五歩△3八馬▲2六飛△2五歩▲同飛△2四歩▲同飛△2三歩▲1四角△3一桂▲1三歩△同香▲1二銀△1四香▲同飛が示されたが、本譜よりまさるとはいえないようだ。 57 1五歩(16) (35:00/01:39:00) *35分の考慮で端を突き捨てにいった。控室でも予想されていた本命の手だ。 *14時02分の着手。▲1五歩までの消費時間は、▲藤井聡1時間39分、△増田1時間51分。 * *【新潟ドイツ領事館跡地】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-4553.html *【双方が端を攻める】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-20ed.html 58 3八馬(37) (43:00/02:34:00) *▲1五歩を放置して飛車を追った。▲2六飛が予想されているが、そこでどうするかが問題だ。 59 2六飛(29) ( 6:00/01:45:00) 60 3七馬(38) ( 0:00/02:34:00) *▲2九飛なら△3八馬で千日手模様だ。しかし、この手には▲2八角や▲4六角と合わせる手が利く。飛車の取り合いは後手が不利なので、馬と角の交換に持ち込めると見られている。 *15時を回り、対局者のおやつが運ばれた。注文は、藤井が飲み物のみで「オーガニックオレンジジュース」、増田が「フルーツ盛り合わせ」と「レモンスカッシュ」。 *15時38分、藤井の考慮が45分に達し、残り時間が1時間半になった。そろそろ消費時間が逆転しそうだ。 * *【午後のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-ecc5.html 61 2八角打 (47:00/02:32:00) *47分の考慮で角を2八から合わせた。消費時間は2分差で、まだ逆転していない。 *▲4六角と▲2八角の違いは、馬と角が交換になったあとの飛車の位置だ。本譜は2八の角を取られて▲同飛と取ると、飛車が2八に残る。2筋への攻撃力があるが、その代わり9筋を攻められたときに▲7九玉と逃げだすと△4六角の王手飛車を食らってしまうデメリットがある。▲4六角なら△同馬▲同飛で飛車が4六のため、王手飛車の筋はないが、2筋への攻撃力を失う。どちらがよいかは難しいところだった。 62 9七歩成(96) ( 0:00/02:34:00) *馬取りに対処する前に端を成り捨てて先手陣を乱す。 63 同 香(99) ( 0:00/02:32:00) 64 2八馬(37) ( 0:00/02:34:00) *香を吊り上げたところで、馬と角の交換に応じた。 65 同 飛(26) ( 0:00/02:32:00) *盤上から後手の馬が消えてさっぱりした。ここで先手番なら▲2四歩や▲1四歩の攻めが厳しい。したがって、後手はゆっくりはしていられない。厳しい攻めが必要だ。 66 9六歩打 ( 5:00/02:39:00) *香を吊り上げて△8四桂が狙い筋だ。 67 同 香(97) ( 1:00/02:33:00) 68 8四桂打 ( 0:00/02:39:00) *ここで▲1四歩と攻め合うのは△9六桂▲9八玉に△7六香で、先手が嫌な局面と見られている。△9六桂に▲7九玉と逃げだせないのが2八飛型の弱点だ。そのため、ここは▲9七銀としっかり1枚使って受ける手が検討陣の本命だ。 69 9七銀打 (13:00/02:46:00) *13分の考慮で銀を使って受けた。 *後手は攻めが止まると▲1四歩の取り込みがきつく、△1五歩と手を戻しても▲2四歩△同歩▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1四歩△同香▲2四飛のような攻めがあって苦しくなる。ここは攻め続けるしかない。 70 9五香(91) ( 4:00/02:43:00) *▲9五同香には△9六歩で攻めが続きそうだ。先手陣も怖いところがたくさんある。際どい終盤になりそうだ。 71 2四歩(25) ( 5:00/02:51:00) *【にいがた将棋物語】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-6f4d.html *【15時過ぎの大盤解説会】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/15-fae7.html *【新潟日報メディアシップ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-808d.html 72 同 歩(23) ( 0:00/02:43:00) 73 9五香(96) ( 0:00/02:51:00) *2筋の突き捨てを入れてから手を戻した。 74 9六歩打 ( 0:00/02:43:00) 75 同 銀(97) ( 1:00/02:52:00) *食いちぎる。 76 同 桂(84) ( 0:00/02:43:00) 77 9八玉(88) ( 0:00/02:52:00) *部分的には銀香交換になったが、先手はもともと銀桂交換で駒得していたので現状の駒割りは桂香交換だ。 * *【対局場周辺の散策】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-28ca.html 78 7三角打 (19:00/03:02:00) *残り時間が1時間を切ったところで飛車香両取りの角を放った。 79 2四飛(28) ( 0:00/02:52:00) *藤井はノータイムで飛車を走った。 80 2三歩打 ( 0:00/03:02:00) *最後の1歩で受ける。 81 2九飛(24) ( 0:00/02:52:00) *飛車を引いて1九の香にヒモをつける。△9五角と取られたときにどうするかだが。 82 9五角(73) (11:00/03:13:00) *11分の考慮で香を取った。 *先手はここで攻め合いに出るのか、あるいは▲9七歩と催促して余しにいく手も考えられる。 83 9七歩打 ( 6:00/02:58:00) *少考で受けに回った。後手が歩切れなのを見越して余しにいけると見たか。時間の使い方からしても、もともとこの方針で進めて来たものと思われる。 84 7七角成(95) ( 8:00/03:21:00) *ばっさり切って勝負にいった。 85 同 桂(89) ( 0:00/02:58:00) 86 7四香打 ( 0:00/03:21:00) *次の△7六歩が厳しい狙いだ。先手もこの攻めは受けくいので、攻め合いに出ることになるか。 87 2六香打 (19:00/03:17:00) *香を打って攻め合いに出た。残り時間は▲藤井43分、△増田39分。 * *【先手が指せそうの見解】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/60-1b1c.html 88 7六歩(75) ( 0:00/03:21:00) *2筋は明け渡して攻め合う覚悟だ。 89 同 銀(67) ( 2:00/03:19:00) *▲2三香成の前に歩を食いちぎった。 90 同 香(74) ( 0:00/03:21:00) 91 2三香成(26) ( 0:00/03:19:00) 92 4一玉(32) ( 0:00/03:21:00) *現状の駒割りは角と銀銀桂の三枚替えで先手が駒損している。しかし、手番は先手だ。例えば、ここで▲9六歩と桂を取れば、角桂と銀銀の交換で駒割りは先手がやや駒得になる。2筋を突破していることも大きい。控室の瀬川六段は先手が指せそうと見ている。 93 9六歩(97) (13:00/03:32:00) *13分の考慮で桂を取った。藤井の残り時間は28分に。先手からは次に▲3二成香が厳しい狙いだ。後手はわかっていても受けが難しい。 * 94 8六歩(85) ( 8:00/03:29:00) *攻め合いに出る。 95 3二成香(23) ( 5:00/03:37:00) *△3二同玉は▲2三角△3一玉▲2二角△同玉▲4一角成までの詰み。金で取るしかない。 96 同 金(42) ( 0:00/03:29:00) 97 2一飛成(29) ( 0:00/03:37:00) 98 3一香打 ( 1:00/03:30:00) *▲2四桂は詰めろにならず、△8七歩成▲同金△7七香成で先手玉が危ない。いったん手を戻すか、攻防手が必要になる。 *18時14分、藤井の残り時間が10分となり、秒読みが始まった。 * *※局後の感想※ *ここで▲4二歩△同金▲2二角には、手抜いて△8七歩成▲同金△8九銀▲9七玉△7七香成で後手よしとされた。以下▲3一角成△5二玉▲6四桂△6二玉▲7四桂△7三玉▲8二桂成が検討されたが、△8五桂▲8六玉△8七成香▲同玉△7七金▲8六玉△9七銀▲8五玉△8四歩▲9五玉△9四歩▲同玉△8五銀▲9五玉△8六銀引不成で先手玉が詰んでしまう。 99 3三歩成(34) (16:00/03:53:00) *残り7分まで使って歩を成り捨てた。△同銀なら▲5三桂、△同金なら▲4二歩と叩く狙いがある。△4二同玉なら▲7五角の攻防手でどうか。 100 同 金(32) ( 4:00/03:34:00) *この手で100手に達した。△3三同金までの消費時間は、▲藤井聡3時間53分、△増田3時間34分。 101 4二歩打 ( 0:00/03:53:00) *55秒まで使って歩を叩いた。 102 同 玉(41) ( 0:00/03:34:00) *代えて△4二同飛では、先手玉への脅威がなくなってしまう。 * *※局後の感想※ *藤井はこの局面でしばし熟考すると、▲3四桂△同金▲2二角を示した。相手に桂を渡すので危ない意味もあるが、本譜のように△3二金と引く受けがない。増田もしばし熟考したが「そうかこれはダメですね」と敗勢を認めた。藤井は「これでしたか」といいつつ、がっくりと肩を落とした。明快な勝ち筋を逃したことへの悔しさがあったようだ。 *20時25分頃まで1時間ほど続いた感想戦はここで終わった。 103 2二角打 ( 0:00/03:53:00) *▲3一角成を狙う。△3二金にどうするかだが。 104 3二金(33) ( 1:00/03:35:00) *藤井が手を止めている。秒読みの声が響く中、明快な決め手は見えていない。 105 3四桂打 ( 3:00/03:56:00) *残り4分で王手をかけた。 106 5二玉(42) ( 1:00/03:36:00) 107 7四桂打 ( 0:00/03:56:00) *飛車に当てつつ6二の退路を塞いだ。 *ここで△8三飛と逃げると▲3二竜△同香▲4一角以下の詰みが生じる。飛車の横利きを切らすわけにはいかない。 108 8七歩成(86) ( 7:00/03:43:00) *踏み込んだ。寄せがあるのかどうか。まだはっきりしていない。 109 同 金(78) ( 0:00/03:56:00) 110 8九銀打 ( 0:00/03:43:00) *上下挟撃の形で寄せにいく。▲8九同玉は△8七飛成以下の詰み。 111 9七玉(98) ( 0:00/03:56:00) *ここで△7七香成は▲8二桂成と飛車を抜かれてまずい。 112 8六銀打 ( 0:00/03:43:00) *銀の犠打で金を吊り上げる。 113 同 金(87) ( 0:00/03:56:00) 114 7七香成(76) ( 0:00/03:43:00) *これで飛車は関係なく△8八銀までの詰めろだ。 115 8八歩打 ( 1:00/03:57:00) *敵の打ちたいところに打って詰みを防ぐ。 116 8七歩打 ( 2:00/03:45:00) *△9八銀成▲同玉△8八歩成▲9七玉△8五桂▲同金△8七とまでの詰めろだ。 117 9五歩(96) ( 0:00/03:57:00) *△9八銀成に▲9六玉の逃げ道を用意した。先手がかなり追い込まれているが、まだ難しい。 118 8四桂打 ( 6:00/03:51:00) *△9八銀成▲同玉△8八歩成▲9七玉△9六歩▲同金△8七とまでの詰めろ。先手は受けが難しくなってきた。 119 7五金(86) ( 0:00/03:57:00) *8六に退路を開いた。 120 8五銀打 ( 4:00/03:55:00) *次の一手のような捨て駒。▲8五同金は△9六歩▲8六玉△7六成香までの詰みだ。黙っていても△9八銀成▲同玉△8八歩成以下の詰み。先手玉に、これ以上の受けは見当たらない。後手玉には王手は続くが、詰みはないと見られている。 121 9九銀打 ( 1:00/03:58:00) *△9八銀成を受けた。しかし苦しい。受け一方になっている。 122 7八銀成(89) ( 1:00/03:56:00) *平凡に銀を成って数を足す。もう難しい手は必要ない。△9六歩▲9八玉△8八歩成以下の詰めろで、受けはなさそうだ。 *この手を見て藤井が投了を告げた。終局時刻は19時8分。消費時間は、▲藤井聡3時間58分、△増田3時間56分。シリーズ成績は増田が2勝1敗として、タイトル奪取に王手をかけた。第4局は3月15日(日)栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われる。 * *【終局直後】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-bb10.html *【大盤解説会場にて】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-ef7c.html *【感想戦】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/03/post-10da.html 123 投了 ( 0:00/03:58:00) まで122手で後手の勝ち