# --- Kifu for Windows Pro V6.91β 棋譜ファイル --- 対局ID:20164 記録ID:694254edaa9da33ae31e9aaa 開始日時:2026/02/21 09:00 終了日時:2026/02/21 18:52 棋戦:第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第2局 戦型:矢倉 持ち時間:4時間 秒読み:60秒 消費時間:114▲235△233 場所:石川県金沢市「北國新聞会館」 備考:昼休前43手目15分\n 図:投了 振り駒:なし 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 昼食休憩:12:00〜13:00 昼休前消費時間:43手15分 手合割:平手   先手:増田康宏八段 後手:藤井聡太棋王 後手省略名:藤井聡 手数----指手---------消費時間-- *藤井聡太棋王に増田康宏八段が挑戦する第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負は、挑戦者の先勝で幕を開けた。藤井が巻き返すか、増田が連勝で奪取に前進するか。第2局は2月21日(土)、石川県金沢市「北國新聞会館」で行われる。 *立会人は佐藤康光九段、記録係は吉田響太三段(所司和晴七段門下)。現地大盤解説会(事前申し込み制)は高見泰地七段と小高佐季子女流初段が担当する。持ち時間は各4時間。対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時まで。おやつは10時と15時に出される。本局は増田の先手番となる。 *対局当日の朝を迎えた。金沢市は晴れ。関係者の待つ対局室に増田が入室。数分後に藤井が入った。一礼の後に藤井が駒箱を開け、増田とともに駒を並べていく。 * *※局後の感想※ *35手目、39手目、42手目、51手目、56手目、60手目、72手目、76手目、最終手に記載。 * *(棋譜・コメント入力=文) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。#は局後の感想が追記された指し手] 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *定刻の9時、佐藤康九段が開始を告げて対局が始まった。増田は角道を開ける。現代は相掛かりと角換わりが主流で矢倉は少数派だが、増田は矢倉を指す棋士の一人。前夜祭では小高女流初段が「角換わり、相掛かり、矢倉のどれもあると思うが、矢倉を見てみたい」と予想していた。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *藤井は一呼吸置いてから飛車先を突く。現地には日本将棋連盟の常務理事として森下卓九段が訪れて、盤側で対局を見守っている。増田の師匠でもある。 * *【対局開始】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-75cb.html 3 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *矢倉志向だ。増田といえば矢倉が下火になった時期に「矢倉は終わった」と語って話題になったが、その後に「終わっていなかった」と意見を改めている。最近は後手番でがっちり組み合う相矢倉を指すこともある。 * *【対局開始前の様子】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-1bd0.html 4 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *棋王戦コナミグループ杯は共同通信社と日本将棋連盟が主催し、コナミグループが特別協賛する棋戦。予選の勝ち上がり者とシード棋士で挑戦者決定トーナメントを行う。挑戦者決定トーナメントはベスト4以上2敗失格のシステムが特徴だ。挑戦者決定戦は変則二番勝負で行われ、挑戦権獲得にトーナメントの勝者組優勝者は1勝、敗者復活戦優勝者は2勝が必要になる。 * *【主催:北國新聞社】 *https://www.hokkoku.co.jp/ * *【主催:共同通信社】 *https://www.kyodo.co.jp/ * *【主催:日本将棋連盟】 *https://www.shogi.or.jp/ * *【特別協賛:コナミグループ】 *https://www.konami.com/ja/ 5 7七銀(68) ( 0:00/00:00:00) *◆増田 康宏(ますだ やすひろ)八段◆ *1997年11月4日生まれ、東京都昭島市出身。森下卓九段門下。2014年、四段。2024年、八段。棋士番号は297。 *タイトル戦登場は2回。棋戦優勝は2回。 6 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) *◆藤井 聡太(ふじい そうた)棋王(竜王・名人・王位・棋聖・王将)◆ *2002年7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身。杉本昌隆八段門下。2016年、四段。2021年、九段。棋士番号は307。 *タイトル戦登場は36回。獲得は竜王5期(永世竜王)、名人3期、叡王3期、王位6期(永世王位)、王座2期、棋聖6期(永世棋聖)、棋王3期、王将4期の計32期。棋戦優勝は13回。 7 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *本局の観戦記は後藤元気さんが担当する。 * *【棋王戦観戦記掲載紙一覧】 *河北新報・下野新聞・千葉日報・新潟日報・信濃毎日新聞・山梨日日新聞・静岡新聞・北日本新聞・北國新聞・京都新聞・日本海新聞・山陰中央新報・山陽新聞・中国新聞・愛媛新聞・高知新聞・佐賀新聞・長崎新聞・熊本日日新聞・南日本新聞・沖縄タイムス 8 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *人気の急戦志向。昔の矢倉は△4二銀と上がって▲2五歩に△3三銀と受けるものだった。現代で再評価されている急戦矢倉は飛車先を受けない代わりに角道を通して積極的に戦う。 9 2五歩(26) ( 1:00/00:01:00) *本局の模様はABEMAで中継される。解説者は木村一基九段と杉本和陽六段、聞き手は和田あき女流二段と内山あや女流二段。内山女流二段は2月3日に昇段を決めた。 * *【ABEMA】 *https://abema.tv/channels/shogi/slots/EHeqZiuTkXNLfq 10 3二金(41) ( 1:00/00:01:00) *対戦成績は藤井10勝、増田2勝と藤井が圧倒している。初手合は2017年の竜王戦決勝トーナメントで、藤井が歴代最多の29連勝を記録した一戦になった。棋王戦では前期五番勝負でも相まみえ、藤井が3勝0敗で防衛。今期は第1局で増田が勝ってタイトル戦初勝利をあげ、対藤井戦の連敗を9で止めた。 11 7八金(69) ( 0:00/00:01:00) *増田の今年度成績は25勝11敗(0.694)。 *通算成績は332勝169敗(0.663)。 12 6四歩(63) ( 0:00/00:01:00) *藤井の今年度成績は34勝11敗(0.756)。 *通算成績は438勝94敗(0.823)。 13 2四歩(25) ( 0:00/00:01:00) *増田の棋王戦通算成績は37勝12敗(0.755)。初出場は第41期。第50期に自身初の挑戦者決定トーナメントベスト4進出を決め、無敗で棋王挑戦を決めた。自身初のタイトル戦となった藤井との五番勝負は0勝3敗で敗退。雪辱を期す今期は挑戦者決定トーナメントで高見七段、吉池隆真四段、糸谷哲郎八段、斎藤明日斗六段に勝利。挑戦者決定戦第1局で斎藤明六段に勝ち、前期と同じく無敗で2期連続の挑戦を決めている。 14 同 歩(23) ( 0:00/00:01:00) *藤井の棋王戦通算成績は29勝8敗(0.784)。初出場は第43期。第48期に敗者復活戦を経て棋王初挑戦、五番勝負は渡辺明棋王(当時)を3勝1敗で破り、棋王初戴冠を果たした。以降は伊藤匠七段(現二冠)、増田の挑戦を退けて現在3連覇中。永世棋王は連続5期のみとハードルが高く、連覇が続くかが注目だ。 15 同 飛(28) ( 0:00/00:01:00) *金沢市は石川県の県庁所在地であり、江戸時代に「加賀百万石」で名高い加賀藩前田家の城下町として栄えた。棋王戦の金沢対局は北國新聞社が主催する。2002年の第27期以来、25期連続の開催になる。雨が多い北陸には「弁当忘れても傘忘れるな」という教えがあり、実際に前期の金沢対局は雪景色の中で指されている。雨や雪が多い気候を生かして金箔や漆器といった伝統工芸が発展してきた。 16 8五歩(84) ( 0:00/00:01:00) *藤井は今週17・18日に和歌山県でALSOK杯第75期王将戦七番勝負第4局を戦った。19日と20日が移動日でほとんど休む間もなく大勝負に臨んでいる。強者の宿命とはいえ厳しい過密日程である。王将戦第4局は永瀬拓矢九段に敗れて1勝3敗とカド番に立たされた。棋王戦も黒星先行で踏ん張りどころだ。試練のダブルタイトル戦を迎えている。 17 3八銀(39) ( 0:00/00:01:00) *矢倉と森下九段といえば相矢倉の森下システムが有名だ。攻め形を保留して駒組みを進め、相手の出方に応じて相性のいい攻め方を目指す。画期的な思想で一時代を築いた。現代はしっかり組み合う相矢倉はあまり見られない。後手は主導権を握れる急戦矢倉が復権し、先手もスピードに対抗するために攻め重視の駒組みを選ぶようになった。現代矢倉は相掛かりのような戦いになりやすい。 18 7三桂(81) ( 3:00/00:04:00) *東京の駒テラス西参道では16時から大盤解説会が開かれる。解説者は松尾歩八段、聞き手は山根ことみ女流三段。山根女流三段は愛媛県松山市で行われた第1局で現地解説会の聞き手を務めた。 * *【駒テラス西参道|第51期棋王戦コナミグループ杯 第2局 大盤解説会|イベント|日本将棋連盟】 *https://www.shogi.or.jp/event/2026/01/_51_2_1.html 19 3六歩(37) ( 0:00/00:01:00) *控室に戻ってきた森下九段が「王手飛車は食わないんですか」と笑っている。ここから△6五桂▲6六銀△5七桂成▲同銀△8八角成▲同金△1五角と進むと王手飛車がかかるが、どこかで▲2二飛成と角と刺し違えることで阻止できる。危うい駒組みに見えても、妥協なく最善を突き詰めるのが現代の序盤の特徴といえる。 20 5二玉(51) ( 0:00/00:04:00) *佐藤康九段は継ぎ盤でとある棋譜を並べている。1979年4月3日に指された第4期棋王戦五番勝負第5局、▲加藤一二三棋王−△米長邦雄九段戦(肩書は当時)だ。終盤、米長九段の飛車の王手に加藤棋王が受けを誤って頓死してしまった劇的な一局である。前夜祭で佐藤康九段が棋王戦のエピソードとして触れていた。向かい側に座っている森下九段が、佐藤康九段の並べる指し手を見ながら当時の評判を思い出している。森下九段は自分でも意外そうな様子で「よく覚えてるなあ」としみじみつぶやいた。問題の王手が出てくると「飛車以外でも詰みそうな王手がいっぱいあるけど」と佐藤康九段。しばらく調べて「詰まないとわかるまでが難しい。頓死ではなく『純死』でした」とうなずいていた。 21 3七桂(29) ( 0:00/00:01:00) 22 6二金(61) ( 8:00/00:12:00) *対局前日の20日、両対局者は新幹線で現地入り。夕方から検分に臨んだ。盤と駒は日本将棋連盟石川県支部連合会の理事を務める塩井一仁さんから提供されたものが使われる。2組の駒が用意され、藤井が錦旗書の駒を選んだ。 * *【検分】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-42ac.html 23 2九飛(24) ( 1:00/00:02:00) *検分を終えた両対局者は取材に応じ、18時30分から「金沢ニューグランドホテル」で開かれた前夜祭に出席した。主催者としてあいさつした森下九段が壇上で「将棋界で『恩返し』という言葉は『弟子が師匠を負かすこと』の意味で有名」と話して「私と増田は1勝1敗……でしたよね」と増田に確認すると、本人から「2勝1敗」と訂正されて会場の笑いを誘っていた(注・初手合は森下九段が勝ったが、続く2戦は増田が連勝した)。恩返しについては「先輩は『師匠を負かした相手に勝つこと』、『師匠が到達できなかったところに行くこと』と話していてその通りだなと。こちらがもっと有名にならないかと思っている」と話していた。藤井は「第1局の反省を踏まえて、第2局ではいい内容の将棋をお見せできるように精いっぱい頑張りたい」、増田は「第1局はいい内容で満足している。第2局もいい将棋を指して奪取に近づきたい」と意気込みを語った。 * *【前夜祭(1)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-b995-1.html * *【前夜祭(2)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-8f9f-1.html * *【前夜祭(3)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-5d4f-1.html 24 2三歩打 ( 0:00/00:12:00) *キズを補修する大事な一手。放っておくと▲2四歩と垂らされて困った。 25 4八金(49) ( 0:00/00:02:00) *手元のデータベースを調べると同一局面の前例はない。代えて▲5八玉は実戦例があった。玉の位置を保留しているのが増田の工夫といえる。 26 1四歩(13) (15:00/00:27:00) *地味な端歩に見えるが急戦矢倉では大きな一手。好機に△1三角の活用が生じるほか、相手に桂が入った際に▲1五桂の攻めをあらかじめ消している。 27 1六歩(17) ( 0:00/00:02:00) 28 6三銀(72) ( 4:00/00:31:00) *立会人の佐藤康九段は第32期と第33期の棋王。棋王挑戦も多く、金沢対局の経験も豊富だ。森下九段は第20期と第22期に棋王挑戦を決めて羽生善治棋王(当時)と戦っている。1995年に行われた第20期の五番勝負は、六冠を保持する羽生棋王が七冠制覇なるかと注目されていた時期だった。年下の絶対王者に挑む構図は前期や今期のシリーズと重なる。 29 4六歩(47) ( 0:00/00:02:00) *佐藤康九段は前夜祭で「私は金沢の棋王戦で羽生さんに勝った。羽生さんとの対局で大逆転負けはたくさんあるが、大逆転勝ちはその1局だけ。印象に残っている」と話していた。2008年に指された第33期棋王戦五番勝負、佐藤康棋王に羽生二冠が挑戦したシリーズ(肩書は当時)でのエピソードだ。北國新聞会館で行われた第2局は終盤で佐藤康棋王にはっきり負け筋があったが、羽生二冠が逃して逆転。当時の話を聞くと、佐藤康九段は「大逆転だと思っていましたが、森下さんと棋譜を並べたら『これくらいの逆転はある』という結論になりました」と苦笑していた。五番勝負はフルセットの末に防衛を果たしていただけに、逆転の記憶が深く刻まれていた面もあるだろう。 30 4二銀(31) ( 4:00/00:35:00) 31 4七銀(38) ( 0:00/00:02:00) *定番の好形に組む。下段飛車が隙を消してバランスがいい。玉の位置は▲6九玉、▲5八玉、▲4九玉〜▲3八玉と選択肢があって含みが多い。 *10時、午前のおやつの時間になった。藤井はフルーツ盛り合わせ、イタリアンモンブラン、アイスティー。増田はフルーツ盛り合わせ、伝統のレーズンサンド、ココアを注文している。 * *【午前のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-02c9.html 32 5四歩(53) (10:00/00:45:00) 33 9六歩(97) ( 1:00/00:03:00) 34 9四歩(93) ( 1:00/00:46:00) 35 4五歩(46) ( 1:00/00:04:00) *積極的な位取り。森下九段が「ほおー」と感じ入った様子でうなり、佐藤康九段は「雁木に組ませない」とつぶやいた。バランスよく構える△4四歩〜△4三銀の進展を阻止している。 * *※局後の感想※ *駒組みの一案として△5三銀が調べられた。以下▲5八玉に△8一飛だと藤井は▲6八銀が気になったという。増田は「(角交換されて)壁金になるのが嫌だった」と話したが、どこかで▲7八金と形を直す余裕はある。増田は△8一飛のほかに△5五歩も「あると思った」。以下▲6六銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8五飛▲3五歩△同歩▲2五飛△5四銀右▲3五飛△4二玉▲3六飛△6五歩▲7七銀が並べられ、藤井は「形がよくない」と苦笑い。有力かどうかは判断が難しいが、一考の余地はあった。 36 6五歩(64) (13:00/00:59:00) *対抗して位を取る。相矢倉では▲5八金〜▲6六歩〜▲6七金右と組む関係で、なかなか中央に位を張る展開にはならない。矢倉では珍しい構図になった。 37 5八玉(59) ( 8:00/00:12:00) *保留していた玉の位置を中住まいに定めた。互いに似た陣形だが、先手は飛車先を切っていること、後手は角道が通っていることがそれぞれポイント。長所を生かすにはどのような方針を立てるのがよいか、構想力が求められる。もっとも、増田はほとんど時間を使わずに指していることを考えると、まだ準備の範囲内なのかもしれない。 *10時35分、藤井は前傾姿勢で右手に持った扇子を小さく開閉しながら盤面を見つめている。増田は脇息にもたれてうつむく。増田は自分の手番でも盤面を見ないで考えることが多い。 38 5三銀(42) (10:00/01:09:00) *飛車先を受ける必要がないため左銀を自由に使えるのも後手の強み。次は△6四銀左や△6四銀直で「位を取ったら位の確保」の格言通りに手厚くなる。佐藤康九段は「相掛かりで似たような将棋がありますから、どう違うかですよね。先手は角をどう使うか。▲6八銀と引いて交換するか、▲9七角で手になっちゃえば話は早いですけど」とにやり。端にのぞく▲9七角は大胆な手で、▲5三角成△同金▲2五銀の強襲筋を見ている。「昔はそんな手はないと一蹴されていた攻めですけど、最近はこういう手が増えてるからなあ。無難な手は▲5六歩ですが、後手は△6四銀左か△6四銀直〜△6三玉か、先手も▲6八銀か▲7九角か、組み合わせが多いですね」と話した。 39 3五歩(36) (22:00/00:34:00) *「えっ! それは気がつきませんでした」と佐藤康九段の声。積極的な手だ。身軽な動きで△3五同歩に▲2五飛〜▲3五飛と持ち歩を増やす狙いがある。森下九段も「へええ……! 1秒も考えませんでした」と驚いている。継ぎ盤で△3五同歩▲2五飛△8一飛▲3五飛△4二金▲3六飛△6四銀直まで進めて佐藤康九段は「どう指すのかなあ」と▲9七角と動かしたが、△6三玉で後手玉が手厚い。「ダメだ、雑すぎますね」と苦笑して駒を戻した。 * *※局後の感想※ *機敏な動きだった。藤井は「組み合わせが最悪で……。そうか、これが痛いんですね」と嘆息。直前の△5三銀(38手目)で3筋が手薄になった隙を突かれた。 40 同 歩(34) (39:00/01:48:00) *藤井、熟考して歩を取る。早くも消費時間に1時間の差がついた。 41 2五飛(29) ( 0:00/00:34:00) 42 8六歩(85) ( 2:00/01:50:00) *激しい。歩をもらったので▲8六同歩に△8五歩の継ぎ歩で攻める。穏やかに指すなら△8一飛で形を整えたいところだった。佐藤康九段は「そういうものですか」と意外そうだ。継ぎ歩を嫌えば▲8六同銀になるが、△8八角成▲同金で形が乱れるため不安要素がないわけではない。 *昼食休憩が近づき、両者が席を立った。早めに休憩に入れたようだ。定刻までの時間は手番の増田の消費時間に加えられる。12時、増田が15分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲増田49分、△藤井1時間50分。昼食は両者とも加賀懐石弁当。のどぐろの塩焼き、能登牛のステーキ、蟹めしなど、北陸の名物が詰まっている。対局は13時に再開される。 * *【両対局者の昼食】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-6fbd-1.html * *【昼食休憩時の対局室】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-e82f.html * *※局後の感想※ *藤井は「絶対やってはいけない手でした」と苦笑い。本譜は歩損が響き、苦労の多い展開になった。 43 同 銀(77) (15:00/00:49:00) *13時、対局再開。増田は記録係に消費時間を尋ねてから盤上に手を伸ばした。継ぎ歩を避ける応手だ。いずれ▲3五飛と指せば先手の歩得になるため、後手は動いていく必要がある。 * *【対局再開】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-2985-1.html 44 8八角成(22) ( 1:00/01:51:00) 45 同 金(78) ( 0:00/00:49:00) *角交換して形を乱した。ただ、すぐに技がかかる情勢ではない。 46 8一飛(82) ( 7:00/01:58:00) *好位置の下段飛車。横利きで自陣一段目をカバーして角交換との相性がいい。佐藤康九段は「後手は歩損なのでどう手を作るかが課題ですね。先手はどう指すか。普通は▲3五飛ですけど、△3三歩に▲2五飛と戻る必要があるので、単に▲7八金と形を直すのが自然かもしれません。増田さんはテンポよく指していて、読み尽くすというよりも感覚で決断している印象です。第1局でも直感で指すと話していましたよね。どちらを持ちたいかは難しい。ここ数手は後手がどうバランスを取るか苦心すると思います」と話した。 47 7八金(88) (11:00/01:00:00) *落ち着いて形を整えておく。戦いに入るとこうした余裕はなくなってしまうことが多い。慌てないようにあらかじめ備えておくのが戦上手というものだ。 *13時30分、対局場の北國新聞会館に隣接する北國新聞赤羽ホールで大盤解説会(事前申し込み制)が始まった。広いホールに多くのファンが詰めかけている。 * *【北國新聞赤羽ホール】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-9fa2.html * *【大盤解説会】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-693c.html 48 6四銀(63) (24:00/02:22:00) *バランス重視の駒組み。厚みを重視するなら△6四銀左が好形だが、4筋が薄くなる関係で中住まいとの相性が悪い。次に△6三玉と上がった形は駒落ち上手のようで奇異に映るが、近年はよく見られるようになった。 49 3五飛(25) (20:00/01:20:00) 50 4二玉(52) ( 0:00/02:22:00) *頑張った受け方が出た。手堅い選択は△3三歩だったが、歩切れになって攻め方の幅が狭くなる。本譜は持ち歩をキープできる反面、玉が危険地帯に近づくためリスクもある。ひとまず、先手は△2八角と打たれないために▲2五飛と戻っておきたい。 51 2五飛(35) (16:00/01:36:00) *仕事を終えて2筋に戻る。歩得の先手は長期戦歓迎。後手はそうはいかない。策を練る必要がある。「藤井先生、残り1時間と30分です」と記録係の声。佐藤康九段はモニターを見ながら「△5二玉と戻る手も考えたいですけど」とつぶやいた。手待ちは後手番の常套手段だが、2手損と1歩損だから尋常な取り引きではない。 * *※局後の感想※ *増田は▲3四歩で3筋を狙う手も考えたという。藤井は「▲2五飛が本命かなと。△2八角って見た目より速い」と話していた。 52 2四歩(23) (19:00/02:41:00) *ハッとする突き上げ。タダのようだが、▲2四同飛には△3三角の両取りがある。「▲2九飛に△2三金ということですね。無理攻めをすると自爆になってしまいますから。後手が苦しいとは思いますが、いい頑張りです」と佐藤康九段。待っているだけだとジリ貧になるため、主張のある手を指していくことが大切だ。 53 2九飛(25) (16:00/01:52:00) 54 2三金(32) ( 0:00/02:41:00) *陣地を拡大して一歩前進。どこかで△3一飛と回れば△3六歩の狙いも生じる。 55 5六歩(57) ( 0:00/01:52:00) *陣形に膨らみを持たせて▲5七角と打つ筋ができた。相掛かりで本局と似たような形に進む定跡では急所の角打ちで、▲9五歩△同歩▲9三歩と組み合わせた攻めが生じる。 *15時、午後のおやつの時間になった。藤井はフルーツ盛り合わせ、能登塩プリン、アップルジュース。増田はフルーツ盛り合わせ、能登塩プリン、ホットミルクを注文している。 * *【午後のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-ecc5.html 56 5二玉(42) (11:00/02:52:00) *金を守る役目を果たしたので本陣に戻る。玉を安定させて動きを待つ呼吸は実戦的だ。手番を得た先手はどこに目を向けるか。直線的に攻めを狙うなら▲5七角だが、△5五歩が気になる手で▲同歩△3六歩▲同銀△5五銀は3筋のキズがたたって角が負担になる。増田は棋譜用紙を受け取って目を通す。長考になりそうな気配がある。 * *※局後の感想※ *「いや、角は……。ここは何なんでしょうね」と増田。本譜は藤井の反発がうまかった。増田は待つ方針で▲7七銀も考えたが、感触がいまいち。藤井は「▲2二歩って打ってこないですか」。以下△同金▲7七角△3三角▲同角成△同金▲2二角は有力な進行だった。藤井は▲4六角も警戒していたが、どこかで△6三玉が価値の高い手になりやすい。増田は「しっくりこなかったんですよね」と首をかしげる。感想戦の終わり際に盤側から▲3六歩という意見が出ると、増田は「そんなに何もしないんですか。そっか、パスなんですね」、藤井は「▲3六歩がいい手なんですか。手がないといわれると、確かに」と驚いていた。 57 7七角打 (29:00/02:21:00) *自陣角で急所のラインを押さえた。手堅く受ける△3三歩は歩切れになるうえ△3一飛の筋も消えて反発力が弱まるため、▲6八角と引いて2筋に照準を定めればいい。また、△3三角と合わせるのも▲同角成△同桂▲3四歩で攻めに弾みがつく。単純な攻めに見えて受けが悩ましい。藤井は残り1時間を切った。 58 5五歩(54) (13:00/03:05:00) *歩を突き出して角筋を止める。問題は▲5五同歩の次の手だ。何もないと歩を損しただけで終わってしまう。大盤解説会から戻ってきた佐藤康九段が「▲7七角は予想していたんですが、△1三桂ではなくて△5五歩なんですね」と話している。 59 同 歩(56) ( 0:00/02:21:00) 60 4四歩(43) ( 0:00/03:05:00) *次々に歩を突き出す。角筋に備えるためとはいえ、玉の近くでガンガン歩をぶつけるのだから非常に怖い。切り返しを狙って▲5四歩△同銀▲4四歩とするのは、△6六歩▲同角△5五銀直で相手の駒も伸びてくる。 * *※局後の感想※ *増田は「引きでした?」と▲6九玉を示したが、△3三桂▲5九飛△6三玉で「(玉を)入れば難しい気がした」と藤井。 61 同 歩(45) ( 2:00/02:23:00) *まだ安心できない。次は▲5四歩△同銀▲4三歩成が厳しい。 62 同 銀(53) ( 5:00/03:10:00) *銀2枚の厚みで角の利きに対抗している。玉頭戦になれば金銀の働きでは後手に分がある。玉頭に拠点を築く▲5四歩はなかなかの迫力だが、△5五歩と止めておいてすぐに駒を打ち込まれるわけではない。 63 5四歩(55) ( 9:00/02:32:00) 64 6六歩(65) ( 3:00/03:13:00) *「大駒は近づけて受けよ」という。じりじりとした展開から一転、激しい流れになった。 65 同 角(77) ( 0:00/02:32:00) 66 5五銀(44) ( 0:00/03:13:00) *ガツンと前進。すさまじい戦いになった。盤上で火花が散っている。おとなしく▲8八角と逃げてくれれば△4六歩が大きな手になるが、玉頭が薄くなるうえに▲4五桂も生じるため怖い。 67 同 角(66) ( 2:00/02:34:00) *騎虎の勢い。角を切り飛ばしてもう1枚の銀もおびき寄せる。 68 同 銀(64) ( 0:00/03:13:00) *玉頭に数を足す▲4五桂がものすごい手だ。通常はこうした手を許してはいけないのだが、お返しの△4六歩も絶大な一手でにわかには形勢判断ができない。「一気に激しくなりましたね。寄せ合いです」と佐藤康九段。さっそく継ぎ盤で駒を動かす。ここから▲4五桂△4六歩▲3六銀△6五角が「一番普通の手順に見えますね」とうなずく。以下▲2七飛と単に逃げるのは△5四角が味よく攻めが頓挫してしまう。だが、急いで▲5三銀と打ち込むのも△4三玉とかわされて「空振りになる気がします」。佐藤康九段は「じゃあ何を指すか」と考え込んだ。増田も時間を使っている。 69 6九玉(58) (24:00/02:58:00) *玉を引いた。消極的な手に見えて、▲5九飛の転回を狙って油断ならない。控室の検討でも出ていた手だ。ただ、△4六歩▲5九飛△4七歩成▲5五飛△4八とで後手がやれそうと見られていた。以下▲5三銀はやはり△4三玉とかわされて一筋縄ではいかない。寄せの網を絞るだけなら手段は多いが、先手玉との兼ね合いで△4七角▲7九玉△4六角と飛車を抜く筋があり、包囲網がほどけてしまう。 70 4六歩打 ( 4:00/03:17:00) *相手の反動を利用して急所に歩が突き刺さった。直線勝負を挑む▲5九飛で分が悪いと見れば、▲5八銀と引いて辛抱することになる。 71 3六銀(47) ( 1:00/02:59:00) *上へ。5筋をオープンにすることで△6五角に▲5九飛の切り返しを狙っている。先に△5七歩と垂らして飛車回りを牽制するのが手筋だが、▲4五桂との交換は「少し得ということですね」と佐藤康九段。「後手も歩が少ないので手が難しい。なるほど」とうなる。 72 3三桂(21) ( 8:00/03:25:00) *切り札は残して遊び駒を使う。ギアを上げて先手玉に迫るのではなく、最も厳しい手の▲4五桂を受けてペースを落とす狙いがある。佐藤康九段は「絶対になりそうにない順ですけど」と、ここから▲3四歩△同金▲3五歩△5六角▲3四歩△2九角成▲3三歩成△8八歩という進行を調べていた。「速いですね、この歩は」。先手玉が8筋に近づいたために△8八歩の効果が高くなっている。直線的な攻め合いになると大駒の長打力が生きやすい。 * *※局後の感想※ *「こちらってやっていくと駒が少ない……角渡したら終わりなので」(藤井) *「攻めてくる感じだったらカウンターできそう。桂、そっか」(増田) 73 5九飛(29) (13:00/03:12:00) *増田は何度か首をかしげる。着手して腕を組んだ。狙いの転回だが、玉飛接近の悪形でもあるため、いかに短期決戦に持ち込むかがカギになる。 74 5六歩打 ( 0:00/03:25:00) *後手を歩切れにさせたことは先手のポイント。ただ、のんびり構えてはいられない。どこに突破口を求めるか。 75 4五桂(37) ( 2:00/03:14:00) *桂を跳ね出して攻める。次は▲5三銀が厳しい攻め。 76 6三玉(52) ( 2:00/03:27:00) *ひらりとかわす。狙いの▲5三銀が王手にならないように先受けした。何もしないで△5四玉と歩を払われると中央を制圧されてしまう。よって▲5三歩成△同金▲同桂成△同玉と清算することになるが、後手玉がとてつもなく広い。手がかりを増やす手段がパッと見えないため、焦る展開といえる。「△4五同桂も普通だと思いましたけど、△6三玉も冷静に見えてきました」と佐藤康九段。継ぎ盤では▲5三歩成△同金▲同桂成△同玉に▲7二金を検討している。両取りの△5四角には▲8一金△3六角▲7九玉で、以下△8一角と金を回収するのは▲5一飛の王手角取りが待っている。「飛車を渡すのは嫌でしょう」と佐藤康九段。そのため▲7二金には△3一飛▲7三金が一例だが、佐藤康九段は「ゼロ手で桂が取れれば、という気がします」と話す。攻めは遅くても、地道に駒を蓄えながらじわりと挟撃を狙って着実な順だ。増田が時間を使って消費時間が藤井より多くなった。 * *※局後の感想※ *「何かやるしかなかったですね」と増田。本譜は先手がはっきり苦しくなった。後手玉に迫る順として▲5三歩成△同金▲7二銀が調べられたが、△同玉▲5三桂成△6二歩▲5四成桂△5七銀▲同金△同歩成▲同飛△5六金▲1七飛△4七歩成は先手難局だ。藤井が「バラしはないですか」と▲5三歩成△同金▲同桂成△同玉に言及したが、増田はそこでの指し手が見えず、清算すると「△5四角がぴったりになると思って」選べなかったという。先手が何を指せばよかったか、明快な結論は得られなかった。 77 7九玉(69) (23:00/03:37:00) *増田は残り23分に。忙しい終盤でじっと手を入れた。「これは激戦ですね。終盤勝負になる気がします」と佐藤康九段。堂々と△5四玉でよければ話は早いが、▲3三桂成△同金▲4五銀打で飛車の活用を狙う順はある。 78 5四玉(63) ( 5:00/03:32:00) 79 3三桂成(45) ( 0:00/03:37:00) 80 同 金(23) ( 0:00/03:32:00) 81 6六桂打 ( 0:00/03:37:00) *銀は温存して桂を攻めの足場にする。後手玉は広い。その分、△4三玉か△6三玉か、逃げ方も悩ましい。 82 同 銀(55) ( 2:00/03:34:00) *食いちぎった。強い手だ。 83 同 歩(67) ( 0:00/03:37:00) 84 6四桂打 ( 0:00/03:34:00) *飛車をさばかれないように歩を支える。隙あらば△7六桂と跳ねて寄せに使う含みもある。 85 6七銀打 ( 7:00/03:44:00) *銀を投入して自陣を補強した。受けただけでなく、好機に▲5六銀と出て攻める狙いもある。互いに攻防兼備の手を指して受け一方にならないように立ち回っている。佐藤康九段は「次の藤井さんの手がわかりません」と腕組みでモニターを見つめている。 86 4四桂打 ( 7:00/03:41:00) *数には数で対抗。5筋の歩を支えながら銀取りの受け方を尋ねている。「ひえー、▲5五歩には△同玉ということですか」と佐藤康九段。玉が孤立して弁慶の立ち往生のようにも見えるが、それ以外の応手では味よく▲4五銀と使われてしまう。 *18時16分、増田は残り10分に。秒読みについて記録係から聞かれ、「今から50秒と55秒だけお願いします」と答えた。 87 4五銀打 ( 6:00/03:50:00) *重厚に銀を打って押し返す。効率の悪さは気になるが、△6三玉に▲3五銀と立って地道に攻める。 88 5五玉(54) ( 6:00/03:47:00) *思わず悲鳴が出そうになる。自ら虎穴に飛び込んだ。一歩も身動きができない状況で怖いが、▲3五銀に△4五玉を用意して相手の手段を奪っている。 89 5六銀(67) ( 0:00/03:50:00) *先手は足を止められない。清算して▲6七桂と打てば中央を突破できる。 90 同 桂(64) ( 1:00/03:48:00) 91 同 銀(45) ( 0:00/03:50:00) 92 同 桂(44) ( 0:00/03:48:00) 93 6七桂打 ( 0:00/03:50:00) *駒損の攻めだが、なりふり構っていられない。少ない手駒でどう攻め続けるかが問われている。 94 6四玉(55) ( 0:00/03:48:00) 95 5六飛(59) ( 0:00/03:50:00) 96 4四金(33) ( 0:00/03:48:00) *落ち着いた活用。「突かれますけど、引いて耐えているということですか」と佐藤康九段。ここで▲6五歩なら△6三玉でしのぐ。 97 6五歩(66) ( 1:00/03:51:00) 98 6三玉(64) ( 0:00/03:48:00) *駒損でも持ち駒が多ければ攻めは続くもの。しかし先手の懐が寂しい。 99 7五歩(76) ( 3:00/03:54:00) *弱点を突いた攻めだが、終盤の手としては迫力不足の感が否めない。息切れ模様だ。後手は反撃に出るか、受けに徹するか。 100 6六歩打 ( 2:00/03:50:00) *鋭い一撃。一見すると▲6六同飛で正面に大駒を呼び込んで危ないが、△3九角が厳しい手になる。以下▲6四歩は△7二玉で持ち駒が桂では追撃が利かない。 101 6四歩(65) ( 1:00/03:55:00) 102 7二玉(63) ( 0:00/03:50:00) 103 5五桂(67) ( 0:00/03:55:00) *盤上の駒を駆使して食い下がる。決めに出るなら△5五同金▲同飛△6七銀だ。以下▲同金△同歩成▲6三金は△8三玉とかわされて攻めが届かない。飛車が受けによく利いている。 104 同 金(44) ( 1:00/03:51:00) 105 同 飛(56) ( 0:00/03:55:00) 106 6七銀打 ( 0:00/03:51:00) *藤井は何度か息を吐き、意を決したように銀を打つ。増田は天井を見上げた。先手玉は△7八銀成▲同玉△6七角以下の詰めろ。 107 5八金(48) ( 0:00/03:55:00) *後手玉がはっきり詰まない形なので、耐えるよりない。 108 7六桂打 ( 1:00/03:52:00) *上から数を足して押さえる。次は△8八角▲6九玉△7八銀不成で駒がボロボロと取れる。 109 5四桂打 ( 0:00/03:55:00) 110 8八角打 ( 1:00/03:53:00) *桂が強力な寄せの足場だ。これに▲8八同金は△6八銀打以下の詰み。 111 6九玉(79) ( 0:00/03:55:00) 112 7八銀成(67) ( 0:00/03:53:00) 113 5九玉(69) ( 0:00/03:55:00) 114 3八金打 ( 0:00/03:53:00) *左右挟撃で仕留める。先手玉には△6八銀▲同金△同桂成、△4八銀▲同金△6八桂成の2つの詰み筋があって受けなし。後手玉は▲6二桂成に△8三玉とかわして詰まない。増田が投了。終局時刻は18時52分。消費時間は▲増田3時間55分、△藤井3時間53分。藤井の力強い玉さばきが印象的な一局だった。シリーズ成績は両者1勝1敗に。第3局は3月1日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われる。 * *【終局直後】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-bb10-1.html * *【両対局者が大盤解説会に出演】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-3cea.html * *【感想戦】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2026/02/post-10da-1.html * *※局後の感想※ *増田の▲3五歩(39手目)〜▲2五飛(41手目)が好着想。藤井は「めちゃくちゃ痛い」「苦しいと思っていた」と序盤の失敗を認めていた。先手は歩得になって模様がいいことは明らかだったが、増田が思ったほどの得ではなく、▲7七角(57手目)から動いたことが勇み足に。「もっと謙虚にいかないといけなかった」と増田。本譜は藤井がうまく反発してペースをつかみ、持ち前の終盤力を発揮して勝ちきった。 115 投了 ( 0:00/03:55:00) まで114手で後手の勝ち