# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.70 棋譜ファイル --- 対局ID:16502 記録ID:658ce993dc22a737231cdfd8 開始日時:2024/03/03 09:00 終了日時:2024/03/03 18:53 棋戦:第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局 戦型:角換わり腰掛け銀 持ち時間:4時間 秒読み:60秒 消費時間:105▲227△239 場所:新潟県新潟市「新潟グランドホテル」 備考:昼休前46手目52分\n 図:投了 振り駒:なし 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 昼食休憩:12:00〜13:00 昼休前消費時間:46手52分 手合割:平手   先手:藤井聡太棋王 後手:伊藤匠七段 先手省略名:藤井聡 後手省略名:伊藤匠 手数----指手---------消費時間-- *藤井聡太棋王に伊藤匠七段が挑戦する第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負は、第1局が持将棋になり、第2局を棋王が制して第3局を迎えた。3月3日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われる。持ち時間は各4時間。対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時まで。 *立会人は藤井猛九段、記録係は吉田響太三段(所司和晴七段門下)。現地大盤解説会の解説は千田翔太八段、聞き手は貞升南女流二段が務める。先手番は藤井。 * *対局当日の朝を迎えた。8時30分ごろ、藤井猛九段ら関係者が対局室で所定の位置に着く。 *8時44分、伊藤が入室。対局室は厳かな雰囲気に包まれる。 *8時49分、藤井も姿を見せ、ゆったりと腰を下ろした。ほどなくして駒箱を取り出す。淡々と駒を並べていく両者。藤井は大橋流の、伊藤は伊藤流の並べ方。伊藤が飛車を盤上に配置し、8時54分に駒並べ完了。余った歩2枚を藤井が駒箱に仕舞う。着々と対局開始の準備が整っていく。 * *【第3局は新潟市で3月3日に対局】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-da02.html * *(棋譜・コメント入力=生姜) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。#は局後の感想が追記された指し手] 1 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *◆藤井 聡太(ふじい そうた)棋王(竜王・名人・王位・叡王・王座・王将・棋聖)◆ *2002年7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身。杉本昌隆八段門下。2016年、四段。2021年、九段。棋士番号は307。 *タイトル戦登場は21回。獲得は竜王3期、名人1期、王位4期、叡王3期、王座1期、棋王1期、王将3期、棋聖4期の計20期。棋戦優勝は10回。 * *定刻の9時に対局が始まった。藤井は湯呑みにひと口つけたあと、▲2六歩と飛車先を伸ばす。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *◆伊藤 匠(いとう たくみ)七段◆ *2002年10月10日生まれ、東京都世田谷区出身。宮田利男八段門下。2020年、四段。2023年、七段。棋士番号は324。 *タイトル戦登場は2回。棋戦優勝は1回。 3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *【藤井の公式戦成績】 *通算成績は361勝70敗(0.838) *昨年度成績は53勝11敗(0.828) *今年度成績は43勝7敗(0.860) * *「まずは2手後に注目ですね」(千田八段) 4 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *【伊藤の公式戦成績】 *通算成績は136勝43敗(0.760) *昨年度成績は37勝14敗(0.725) *今年度成績は47勝15敗(0.758) * *ここで関係者が退室した。 5 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *角道を開ける。これは角換わりの可能性が高まった。前日の戦型予想では本命とされていた。藤井は変化せず。代えて▲7八金なら相掛かりが濃厚だった。 6 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) *棋王戦は共同通信社が主催する棋戦。特別協賛はコナミグループ、協賛はCalorie Mate。 *全棋士と女流1名で行われる。予選をトーナメントで行い、その通過者とシード者で挑戦者決定トーナメントを戦う。挑戦者決定トーナメントではベスト4以上は2敗失格制となり、敗者復活戦が設けられている。挑戦者決定戦は変則二番勝負で、勝者組優勝者は2局のうち1回勝てば挑戦権を得るが、敗者復活戦優勝者は2連勝が必要となる。 * *【株式会社共同通信社】 *https://www.kyodo.co.jp/ * *【コナミホールディングス株式会社】 *https://www.konami.com/ja/ * *【カロリーメイト公式サイト 大塚製薬】 *https://www.otsuka.co.jp/cmt/ 7 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) *第3局の主催は新潟日報社。協賛はナミックス株式会社、株式会社小飯田工業、株式会社和田商会、ALSOK新潟綜合警備保障株式会社。 8 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *本局の観戦記は内田晶さんが担当する。 *本日の新潟日報では第49期の挑戦者決定トーナメント3回戦、羽生善治九段−佐々木大地七段戦が掲載されている。執筆者は君島俊介さん。佐々木大七段の小ミスと羽生九段の機敏な反応が詳細に描写されている。 * *【新潟日報デジタルプラス】 *https://www.niigata-nippo.co.jp/ * *掲載紙は以下の通り。 *河北新報、下野新聞、千葉日報、新潟日報、信濃毎日新聞、山梨日日新聞、静岡新聞、北日本新聞、北國新聞、京都新聞、日本海新聞、山陰中央新報、山陽新聞、中国新聞、愛媛新聞、高知新聞、佐賀新聞、長崎新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムス。 9 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *両者の対戦成績は藤井の8勝、1持将棋。初手合いは2022年のNHK杯。非公式戦では2021年に行われた第52期新人王戦記念対局で初めて対峙した。スコアこそ差はあるものの、内容は拮抗しており、第1局では伊藤の序盤作戦が功を奏した。再び後手番となった伊藤、本局ではどのような工夫を見せるのか注目が集まる。 10 7七角成(22) ( 1:00/00:01:00) *戦型は角換わりで確定。これまでの対局を見ると、藤井が先手番を持った将棋(5局)はすべて角換わりの戦型になった。今期五番勝負も角換わりシリーズとなるのだろうか。 * *【五番勝負第1局】 *http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202402040101.html * *【五番勝負第2局】 *http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202402240101.html 11 同 銀(68) ( 0:00/00:00:00) *対局場の「新潟グランドホテル」は2002年2月の第27期棋王戦五番勝負から始まり、通算16回目の開催となる。2002年といえば両者が生まれた年だ。第3局に限っては今年で9年連続となる。藤井は2回目、伊藤は初めて訪れる。日本で一番長い川で有名な信濃川と面しており、新潟市最大のターミナル駅の新潟駅や、新潟空港、新潟港からのアクセスもよく、客室からは新潟のさまざまな顔が見渡せる。本日は雪景色。 * *【新潟グランドホテル】 *https://www.ni-grand.co.jp/ 12 2二銀(31) ( 0:00/00:01:00) *現地大盤解説会は新潟日報社の特設サイトでライブ中継が行われる。視聴は無料で「新潟日報パスポート」の会員登録(無料)が必要。 * *【第3局大盤解説会ライブ中継】 *https://www.niigata-nippo.co.jp/list/kiosen-live/2024-49 13 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00) *東京都渋谷区「駒テラス西参道」では16時から大盤解説会が開催される。事前申し込み制(本日12時まで)で先着40名。解説は元棋王の郷田真隆九段と戸辺誠七段。戸辺七段の実家は新潟県の米農家として知られる。 * *【駒テラス西参道 五番勝負第3局大盤解説会】 *https://www.komaterrace.com/info/2024/0218181812457.html * *【PassMarket チケット販売】 *https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02dz0ecmw9k31.html#detail 14 9四歩(93) ( 2:00/00:03:00) *ABEMAの解説は阿久津主税八段、八代弥七段。聞き手は野原未蘭女流初段、内山あや女流初段が担当する。 * *【第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局 藤井聡太棋王対伊藤匠七段】 *https://abema.tv/channels/shogi/slots/E4oC2KYtpotYrK 15 9六歩(97) ( 1:00/00:01:00) *新潟市は新潟県の県庁所在地で県内人口が最多の市。中心の新潟駅には上越新幹線、信越本線、白新線、越後線が走る。市内の南にある新津駅は羽越本線、磐越西線。特急は「しらゆき(新潟〜新井)」、「いなほ(新潟〜酒田・秋田)」。快速電車は「海里(新潟〜酒田)」、「べにばな(新潟〜米沢)」、「SLばんえつ物語(新津〜会津若松)」が運行している。今年春には新潟駅に商業施設「CoCoLo新潟」がリニューアルオープンする予定だ。 16 1四歩(13) ( 0:00/00:03:00) *端を突き合ってオーソドックスな形に。伊藤が湯呑みに手を伸ばすと、藤井も同様に手を伸ばした。 17 3八銀(39) ( 3:00/00:04:00) *午前中の注目はどこまで指し手が進むか。第1局は86手、第2局は67手指した。両者とも研究者として第一線に立つ。2局とも普通はスラスラと指せないような手を続けていたのが印象的であった。昨日の前夜祭で千田八段は「新しい将棋が見られるかもしれない」と語っていた。 18 6四歩(63) ( 2:00/00:05:00) *後手は△3三銀を保留し、6筋を伸ばすやや珍しい立ち上がり。▲6三角は△7二角と合わせれば受かる。手元のデータベースでは4局の前例があり、▲4勝。手が進めば合流する対局がどんどん出てきそうだ。 19 3六歩(37) ( 1:00/00:05:00) *藤井の直近10局の成績は8勝1敗(1持将棋)。古い対局から順に○○○○○持○○●○。 20 6二銀(71) ( 0:00/00:05:00) *伊藤の直近10局の成績は6勝3敗(1持将棋)。古い対局から順に●○●持○○○○●○。 21 7八金(69) ( 0:00/00:05:00) *この手を指さずに▲2四歩は△同歩▲同飛△3三角があった。以下▲2八飛は△8六歩▲同歩△8八歩で後手がよくなる。 22 3三銀(22) ( 0:00/00:05:00) *伊藤は今期挑戦者決定トーナメントで郷田真隆九段、糸谷哲郎八段に勝ち、広瀬章人八段(段位は当時)に敗れて敗者復活戦に回った。豊島将之九段、本田奎六段に勝ち挑戦者決定二番勝負に進出。広瀬九段を2連勝で破り、初の挑戦権を獲得した。 * *【第49期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント】 *https://www.shogi.or.jp/match/kiou/49/honsen.html 23 6八玉(59) ( 0:00/00:05:00) *対局前日、藤井は愛知から「特急しなの」、北陸新幹線、「特急しらゆき」を乗り継いで、伊藤は東京から上越新幹線でそれぞれ新潟に到着。新潟市の気温は0度近くで寒い。曇り空の中パラパラと雪が降る。関係者によれば、この日から急に寒くなってきたようである。 24 6三銀(62) ( 0:00/00:05:00) *15時50分ごろに検分が行われた。藤井が盤上に駒を散らし、駒の感触を確かめる。駒は県内三条市在住の大竹竹風師作、書体は錦旗。協賛である小飯田工業の小飯田会長所有の品で昨年と同じものを使用する。照明は問題なし。陽射しも対局室には影響がないとされた。空調は問題があれば記録係に頼むという形に。検分は数分で終了した。 * *【検分】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-42ac.html * *【検分の様子(新潟日報)】 *https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/368219 25 3七桂(29) ( 0:00/00:05:00) *検分終了後は関係者らによる打ち合わせ会があり、対局終了後までの流れを確認。その後、新潟日報社による独占取材を藤井、伊藤、藤井猛九段がそれぞれ個別で受けた。取材の入れ替わりで対局者のふたりは色紙に揮毫をし、対局当日の食事とおやつを決める。 * *【打ち合わせなど】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/ * *【藤井棋王対局前インタビュー(新潟日報)】 *https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/368187 * *【伊藤七段対局前インタビュー(新潟日報)】 *https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/368188 26 4二玉(51) ( 0:00/00:05:00) *前夜祭は18時30分ごろに始まった。会場の中心に料理が並ぶ立食パーティー形式。歓談やお楽しみ抽選会、明日の見どころなど盛りだくさんの内容だった。 * *【前夜祭(1)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-b995.html * *【前夜祭(2)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-8f9f.html * *【前夜祭(3)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-5d4f.html * *【前夜祭(4)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-8889.html 27 4六歩(47) ( 0:00/00:05:00) *3月を迎え、今年度の最終成績が気になる時期になってきた。藤井は対局数4位、勝ち数3位、勝率2位。伊藤は対局数、勝ち数1位、勝率4位(未放送の棋戦結果は未反映)。ともに勝ちまくっていることがわかる。藤井は中原誠十六世名人の持つ歴代最高勝率記録更新の可能性も残している。 * *【今年度棋士成績・記録】 *https://www.shogi.or.jp/game/record/year_ranking.html 28 7四歩(73) ( 0:00/00:05:00) *伊藤は今月1日にALSOK杯第74期王将戦一次予選で増田康宏七段と対局し勝利を収めた。翌日に新潟に移動し、本局を迎える。5日には第82期順位戦C級1組11回戦を控えており(対宮田敦史七段)、勝てばB級2組に昇級する。対局の多い充実のスケジュールだ。 29 6六歩(67) ( 2:00/00:07:00) *ここまでの指し手の進行は第72期ALSOK杯王将戦二次予選▲服部慎一郎四段(段位は当時)−△斎藤慎太郎八段戦と同じだ。以下△6五歩▲同歩△7三桂▲5八金△6五桂▲6六銀△6四歩▲4五桂と進んでいる。 30 5四銀(63) ( 4:00/00:09:00) *伊藤は腰掛け銀に構えた。相腰掛け銀に進みそうか。 31 4七銀(38) ( 0:00/00:07:00) *9時34分の局面。比較的ゆったりと指し進めている印象だ。 32 6二金(61) ( 2:00/00:11:00) *【対局開始前の様子】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-1bd0.html * *【対局開始】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-75cb.html 33 5八金(49) ( 3:00/00:10:00) *5八に金を上がった。最近では▲4八金と上がるのが主流なので、少し新鮮味も感じられる。 34 8四飛(82) ( 2:00/00:13:00) *8四に飛車を浮いた。代えて△7三桂だと▲4五桂から動かれたときに▲7五歩△同歩▲7四歩の筋が生じて危険だったようだ。飛車を浮いてから△7三桂〜△8一飛と構えるつもりで、桂頭攻めに備えている。千田八段は▲5八金を見て△8四飛と浮いたという見解で、この手が盤上に現れる前からも言及していた。 35 5六銀(47) ( 1:00/00:11:00) 36 7三桂(81) ( 0:00/00:13:00) *仮に▲4八金△8一飛▲2九飛と進めば見慣れた角換わり腰掛け銀の定跡形になる。先手は金の動き、後手は飛車の動きで手損し合っており、手の勘定が釣り合う。 37 4五桂(37) ( 2:00/00:13:00) *「あー跳ねていった」(千田八段) *「どこまで研究なんですか」(森下九段) * *藤井は積極的に▲4五桂と動いていった。5八金型なので△3七角の筋が気になるが、戦えると見たようだ。早くも戦いが始まり、控室の継ぎ盤も活発に動かされている。 *藤井猛九段は△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩を並べ「どうするの。無理攻めにしか見えない」と話す。以下▲7一角が調べられ、△5二金▲5三桂成△同金▲6二角成△6三金▲4四馬△3三角▲同馬△同桂▲3五歩が一例で検討された。これで手が続くかどうか。 * *※局後の感想※ *伊藤は考えていなかったそうだ。 38 4四銀(33) (17:00/00:30:00) *「4四!?」と藤井猛九段が驚く。17分の考慮だった。歩で4五桂を取る筋がなくなるので、先手としてはひとつ主張が通った格好といえる。 *千田八段は「あの伊藤七段が手を止めたということは後手も苦労しているのではないか」とのこと。千田八段はこの仕掛けについて本線ではなかったそうだ。「データが使えなくなりました」と苦笑い。ただ、おぼろげに見たことがあるような局面だという。 *森下九段と藤井猛九段の検討では代えて△2二銀に▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲7一角△5二玉▲3四飛△4三銀▲3二飛成△同銀▲4二金△6一玉▲6二角成△同玉▲3二金△4五歩▲2二金という順が並べられていた。以下△2八飛は▲2一金△同飛成▲5五桂△5一桂▲4二銀で、これは先手がよさそうとのことだった。 39 2四歩(25) ( 3:00/00:16:00) *10時から午前のおやつが提供されている。藤井が「苺とピスタチオのガトー」、「アイスカフェオレ」。伊藤が「苺のレアチーズケーキ」、「アイスティー」。 * *【午前のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-02c9.html 40 同 歩(23) ( 0:00/00:30:00) *37手目▲4五桂から前例のない戦いに突入している。 41 同 飛(28) ( 0:00/00:16:00) 42 2三歩打 ( 0:00/00:30:00) 43 2九飛(24) ( 0:00/00:16:00) *2筋で1歩交換が成立。先手十分に見えるが、△3八角の筋は気になるところ。▲3九飛は△2七角成、▲2八飛は△4九角成で馬ができる。 *「△3八角は▲2六飛△4九角成▲4七銀△3九馬で馬が働かないので、先手が悪いというわけではありません。▲4八角と打っちゃう手もあります。昔、羽生−谷川戦であったね」(藤井猛九段) *「ありましたありました」(森下九段) * *藤井猛九段の示した上記の手順は、部分的に1997年の第55期名人戦七番勝負第3局▲谷川浩司竜王−△羽生善治名人(肩書はいずれも当時)戦で現れた筋だ。最後の△3九馬を寄らないと、▲2九飛で捕獲されてしまう。結果は最後まで3九に馬が残ったまま先手が勝ちきった。 * *【藤井棋王が動く】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-5b2a.html * *※局後の感想※ *△3八角には▲2五飛△4九角成▲4七銀△3九馬▲1五歩△同歩▲同香が並べられた。△1四歩には▲2四歩と合わせる。伊藤は「受け方がわからなかった」とのことで見送った。 44 6五歩(64) (52:00/01:22:00) *11時4分の着手。52分の長考で指された。△6五歩までの消費時間は、▲藤井16分、△伊藤1時間22分。 * *△3八角以外の手だと△8一飛が考えられたが、▲7五歩を与えるうえに元気がない。ただ、「打ってしまうと後戻りのできない手なので」△3八角もやりにくいと千田八段はいう。馬を作っても働くかどうかは不透明だ。この△6五歩に▲同歩なら△3八角〜△4九角成と馬を作ったあとに△6五銀や△6五桂の攻め筋が生じるため、手が作れそうか。しかし5八金型なので6筋が厚い要素もある。 45 3五歩(36) ( 3:00/00:19:00) *3分で▲3五歩と返す。△6五歩も読み筋だっただろうか。 *伊藤は体を揺らすことも増えてきた。藤井が席を外すと、頬に手を当てて悩ましそうな様子も浮かべている。持ち時間に差がついてきた。 *「思い出している様子ではないですね」と千田八段。この▲3五歩も読み筋ではなかったのではという見解だ。後手は△6五歩と動いたものの、飛車の位置が中途半端で、先手は弓を引ききった状態で矢を放ち動けている。 *「この局面は先手よしと見る人もいそうです。藤井棋王の序盤戦術が見事だったと思います」(千田八段) * *【信濃川】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-19a5.html * *12時、この局面で伊藤が52分使って昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は、▲藤井19分、△伊藤匠2時間14分。昼食の注文は、藤井が「慶楽味わいランチ」、「ウーロン茶(冷)」、伊藤が「海の幸重」、「緑茶」。対局は13時から再開される。12時になってもしばらく伊藤は部屋を出なかった。 * *【昼食休憩】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-bc24.html * *【休憩中の対局室】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-eb76.html * *伊藤は12時51分、藤井は12時58分に席に戻った。 *13時16分、吉田三段が伊藤に残り1時間30分を告げる。伊藤の手は動かない。頬に手を当てて盤上に視線を落とす。 46 3八角打 (82:00/02:44:00) *昼食休憩後の指し手。13時30分の着手だった。 *△3八角は飛車をどかして馬を作る狙い。▲6九飛のような手なら自玉の脅威が緩和される。代えて△3五同歩は▲3三歩や▲1五歩△同歩▲3四角の順が気になるので指しづらい。攻めの筋としては△7五歩だったが、▲3四歩の取り込みのほうが速く、攻め合い負けしそうだった。 * *【対局再開】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-2985.html 47 6九飛(29) (17:00/00:36:00) *攻めに働きそうな▲3九飛と指したくなるが、▲6九飛だった。17分の考慮は早く思える。まだ藤井の研究範囲なのかもしれない。14時ごろ、現地大盤解説会では千田八段と貞升女流二段が解説していた。 * *【現地大盤解説会】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-403b.html * *※局後の感想※ *▲2八飛△4九角成は形が悪いのでやりづらいと藤井。▲3九飛も触れられ、△2七角成▲3四歩△2八馬▲4九飛△6六歩▲同銀に△3七歩は▲6九飛△3八歩成▲7九玉で「まずいですか」と伊藤。△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛が並べられた。 *「本譜のように取られるのを嫌うならあるかもしれないですけど、ちょっと」(藤井) 48 2七角成(38) (13:00/02:57:00) *14時1分の着手。△2七角成までの消費時間は、▲藤井36分、△伊藤2時間57分。 * *馬を作ってもたれる。ABEMAでは八代七段と野原女流初段が出演中。▲6九飛に代えて▲3九飛だと、△2七角成のあとに△2八馬が飛車取りになり、3筋から攻めきるのは難しかったとされた。しばらくして藤井猛九段も登場し、軽快なトークを交えつつ検討を披露。時間がきて残念ながらストップとなったが、まだ話し足りないような様子だった。「藤井先生の独壇場でしたね」と八代七段。 * *【本局の使用駒】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-698e.html 49 3四歩(35) (37:00/01:13:00) *「おっ指したよ」と藤井猛九段の声。37分の読みを入れて▲3四歩と取り込んだ。控室に戻った千田八段は「解説会で話した通りに進んでいますね。1手しか進んでいないですが」とポツリ。 50 3六馬(27) ( 4:00/03:01:00) *3六に馬を引いた。△4六馬が実現すれば4五桂を取りやすくなる。伊藤は残り1時間を切った。形勢自体はいい勝負に見えるが、これからも難しそうな局面が続く中でこの状況は苦しい。 51 4七金(58) ( 4:00/01:17:00) *馬に当てながら4六歩を支えて自然な金上がり。 52 2五馬(36) ( 0:00/03:01:00) 53 7九玉(68) ( 0:00/01:17:00) *6九飛の利きを通しつつ、戦場から遠ざかる感触のよい手。 *控室には齋藤福実・新潟アマ名人が来訪している。齋藤さんも大盤解説会で解説役を務め、控室に戻ってきた。「△2七角成から解説通りでした」と笑みを見せる。齋藤さんは振り飛車党とのことだ。 *「ここまでは後手がもたれていて粘り強く指されている印象です」(齋藤さん) 54 6六歩(65) ( 1:00/03:02:00) *伊藤は棋譜用紙を確認する。15時、午後のおやつが提供された。藤井が「黒ごまプリン」、「アイスレモンティー」。伊藤が「黒ごまプリン」、「アイスティー」。 * *控室の継ぎ盤では▲6六同銀△6五歩▲7七銀△3四馬▲3九飛△3五歩▲6四歩が並べられた。▲6六同銀では▲6六同飛△6五歩▲6八飛と二段目に移動させるのもある。 *「つかみどころがなくてわかりづらいですね」(齋藤さん) * *【午後のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-ecc5.html 55 同 銀(77) (26:00/01:43:00) *26分の考慮。次は▲7五銀△8二飛▲7一角が厳しいので、後手は△6五歩と受けないといけない。 56 6五歩打 ( 0:00/03:02:00) 57 7七銀(66) ( 0:00/01:43:00) 58 3四馬(25) ( 0:00/03:02:00) *残り1時間を切ってからは伊藤の着手のペースが上がっている。終盤戦に向けてなるべく温存しておきたい。3四歩を払ったことですぐに危険な筋はなくなったか。 59 3九飛(69) ( 3:00/01:46:00) *細かい飛車回り。△3五歩と打たせて歩切れにさせる狙いだ。 60 3五歩打 ( 0:00/03:02:00) *△2四馬や△2五馬は▲5一角が激痛だった。 61 6七歩打 ( 0:00/01:46:00) *盤上に歩を戻して6筋を強化した。渋い。角換わりではしばしば見られる手だ。着手して藤井は席を立つ。伊藤は体を揺らして盤上に没頭。 62 8一飛(84) ( 3:00/03:05:00) *不安定だった飛車を自陣に引いた。どこかで指したかった一着。これで後手陣もかなりしっかりした印象だ。馬はもう遊ぶことはなく、歩損もしていない。伊藤がうまくまとめたか。ただ、持ち時間はかなり削られた。 *15時45分、大盤解説会場では藤井猛九段が和服姿で解説している。 * *【後手が立て直す】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-9c83.html 63 3六歩打 (18:00/02:04:00) *3六に歩を合わせ、厚い3筋を破りにいった。△3六同歩▲同金△3五歩▲2六金とし、次に▲1七角を狙う構想か。藤井は席を離れ、伊藤はパチパチと扇子を小さく開閉させる。戻ってきた藤井は鋭い視線を飛ばしながらアイスティーに口をつけた。 *控室に戻ってきた藤井猛九段。継ぎ盤で駒を動かす。 *「△3六同歩▲同金△3五歩に▲2六金と思わせておいて▲3三歩を打つ手はあるかもしれないね。△3三同桂▲同桂成△同金にバーンと▲4五金と出て。△4五同銀直▲同銀△同銀▲同歩となれば6七歩がめちゃめちゃ利いていますよ。こうやるかもしれないね。▲2六金も普通だけど」(藤井猛九段) 64 同 歩(35) (14:00/03:19:00) *16時1分の着手。▲3五歩と取り込まれると厚みが消えてしまうので、この一手だった。 65 同 金(47) ( 0:00/02:04:00) 66 3五歩打 ( 0:00/03:19:00) 67 2六金(36) ( 0:00/02:04:00) *合わせの歩の手筋で4七にいた金が2六まで動かせた。この金を軸に縦の攻めで迫ろうとしている。▲1七角のほかに▲2九飛もありそうだ。 68 2四歩(23) ( 0:00/03:19:00) *馬の可動域を増やして柔らかい。先手が何もしなければ△2五歩▲2七金で金を追い返せる。藤井はどう手を続けていくか。 69 1七角打 (14:00/02:18:00) *3五に利きを足す。後手が直接数を足して受ける手段は難しい。先手の理想は▲3五金△同銀▲同角から、▲5三角成△同金▲3四飛とさばく。まずいのは1七角がそのまま残ってしまうこと。現局面はもちろん、▲3五同角のときにも手番を渡すので、何かうまい受けがあってもおかしくなく、決断の一着でもあった。 70 2三金(32) (11:00/03:30:00) *伊藤は残り30分になった。まとまった時間を使って考えられる機会は少ない。 *△2三金は馬にヒモをつけている。▲3五金△同銀▲同角△4四歩に、▲1七角なら△4五歩と取りきれそうだ。また、▲3三歩が金当たりにならない効果もある。藤井は左手で口元を押さえる。閉じた扇子で右肩をポンポンとたたいたり、うつむいたり。17時1分、藤井の考慮は30分に達した。 * *※局後の感想※ *△3三桂も触れられた。▲3三同桂成△同金▲4五桂△2三金のときに、伊藤は2一桂がいなくなるのが得かわからなかったという。 71 3六歩打 (39:00/02:57:00) *再び3六に歩を合わせる。△3六同歩なら▲3五歩だ。駒得になれば先手がはっきりよくなる。▲3五金ではうまくいかないと見た手だが、部分的には右辺の形がかなり重い。この手で39分の長考になり、藤井の残り時間も少なくなってきている。 * *【3筋の争い】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-be53.html 72 1五歩(14) ( 3:00/03:33:00) *1七角に狙いをつけた。3分の少考に控室からは「早い」の声が上がる。代えて△2五歩と突けば馬は助かりそうだったが、▲3五金△同銀▲同歩でまずいと見たか。 73 3五歩(36) ( 1:00/02:58:00) 74 1六馬(34) ( 0:00/03:33:00) *急所の馬を1六に飛び込む。苦肉の策の感もあるが果たして。 75 同 金(26) ( 2:00/03:00:00) *馬を取れたのは大きい。着手して藤井はフェイシャルペーパーで顔を拭く。 76 同 歩(15) ( 0:00/03:33:00) 77 2六角(17) ( 0:00/03:00:00) *重たそうな右辺の駒がさばけてきた。次は▲3四歩の突き出しが期待の一着になる。 78 2七金打 ( 3:00/03:36:00) *虎の子の金を手放して角を追う。 79 5九角(26) ( 0:00/03:00:00) 80 3七歩打 ( 0:00/03:36:00) *千田八段が大盤解説会から控室に戻ってきた。本譜の進行も触れていたそうだ。「△1五歩から△1六馬は明らかな非常手段ですね」とコメント。ここで▲2九飛を挙げた。△1七歩成には▲2七飛△同と▲1一香成でどうか。網は破ける。 81 2九飛(39) ( 4:00/03:04:00) *黙って△3八歩成を喫してはまずい。△3八金は▲2七飛とかわしておけば、と金はすぐに作られない。 82 1七歩成(16) ( 0:00/03:36:00) *後手は先手陣に残った大駒を狙いながら入玉できれば理想的だ。先手は時間がないと焦りそうな展開である。継ぎ盤では▲2七飛△同と▲1一香成△1九飛▲6四香△5九飛成▲6九金△1九竜▲6二香成△1一竜が並べられている。6二成香の存在も怖いが、うまく上部脱出できれば勝機十分か。藤井が再び手を止めた。 * *※局後の感想※ *この一手に見えたが△3八金はあったようだ。▲2七飛に△3五銀と出る。藤井はしばらく考えてから▲4七銀△4九金▲1六香△同香▲3七角を示したが、手応えがある様子ではなかった。 *「こうやるしかなかったですか」(伊藤) 83 2七飛(29) (23:00/03:27:00) *藤井は飛車を切る。 84 同 と(17) ( 0:00/03:36:00) *あれほどあった残り時間の差は、もうほとんどない。 85 1一香成(19) ( 0:00/03:27:00) *金香と飛車の2枚換えになった。普通は先手成功の図だが、△1九飛があるので簡単ではない。継ぎ盤では△1九飛▲6四香に△5二金が調べられている。以下▲6八銀△1一飛成のときに、先手にうまい手があるかどうか。 *伊藤はすぐに△1九飛を打たない。代替案としては△8六歩が考えられる。▲8六同歩は将来△8七歩や△8五歩の攻め筋が残り、▲8六同銀だと側面が薄くなって▲6八銀の受けが利かない。 *伊藤は残り10分を切った。最後の長考となりそうだ。 * *【入玉含み】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-79da.html 86 6三銀(54) (19:00/03:55:00) *伊藤は△6三銀と引いた。▲6四香を嫌と見た手で、辛抱の一着といえる。19分を使い、残りは5分に。藤井は左手で扇子を動かしながら、前傾姿勢で盤上と向き合う。 87 2一成香(11) ( 8:00/03:35:00) *確実に戦力補充。後手玉に近づく感触もいい。△2一同飛は▲1二角が厳しい。以下△2二金も△2二飛も▲3四桂の両取りがある。 88 1九飛打 ( 0:00/03:55:00) *タイミングをずらして△1九飛を放った。▲6八銀には△2一飛と取れそうだ。飛車の利きによって▲1二角がない。しかし▲3四桂△5二玉▲3二角から平凡に迫られる順もあるのでどうか。 *藤井猛九段は▲2九歩△同飛成▲6八銀△3八歩成▲5五桂△同銀▲同銀△4八と▲5六角を淡々と継ぎ盤で並べる。これは先手がいいようだ。 89 3一角打 ( 5:00/03:40:00) *▲3一角と王手。2一成香をすんなり取らせないようにした。控室では触れられていなかった手。藤井猛九段が「逃げますと?」と5二に玉を何度も打ちつける。 90 5二玉(42) ( 0:00/03:55:00) *△3一同飛▲同成香は後手玉が薄すぎた。飛車を渡しては粘りが利かない。 91 6八銀(77) ( 0:00/03:40:00) 92 3八歩成(37) ( 2:00/03:57:00) *後手はと金攻めが間に合うかどうか。先手はそれまでに後手玉を寄せることができれば勝ち筋だ。 93 5五香打 ( 2:00/03:42:00) *玉頭にロックオン。△4八とには▲5三桂成△同金▲同香成△同銀▲4五桂と迫って手が続く。 *伊藤はこの手の考慮中に一分将棋に入った。 94 5四歩(53) ( 2:00/03:59:00) *5三に殺到されないよう、争点をずらす。 95 6四桂打 ( 1:00/03:43:00) *3一角の利きを生かした王手。きれいに攻めがつながっている。△6一玉は▲5三金と張りついて一手一手の寄り筋だ。 96 6一玉(52) ( 0:00/03:59:00) *音もなく6一に玉を引いた。代えて△6四同銀▲同角成△5五歩も▲5四銀でまずい。 97 5四香(55) ( 0:00/03:43:00) 98 同 銀(63) ( 0:00/03:59:00) 99 5三桂成(45) ( 0:00/03:43:00) *▲5四香〜▲5三桂成はきれいな寄せ方だ。△5三同金は▲7二金△5一玉▲5三角成で必至となる。 100 同 銀(44) ( 0:00/03:59:00) *この手で100手に達した。△5三同銀までの消費時間は、▲藤井3時間43分、△伊藤3時間59分。 101 7二金打 ( 0:00/03:43:00) *藤井は読みきっている様子だ。△7二同金に▲5三角成が、▲5二銀までの詰めろ。 102 同 金(62) ( 0:00/03:59:00) 103 5三角成(31) ( 0:00/03:43:00) *△5一香や△6三銀は▲5二銀で受けにならない。 104 6二桂打 ( 0:00/03:59:00) *伊藤は指し続ける。7一に逃げ道を作りながら5四銀にヒモをつけて粘り強い。藤井はグラスの水を飲んだ。 105 5一銀打 ( 4:00/03:47:00) *いろいろな寄せ方はありそうだったが、藤井は▲5一銀を選んだ。△5一同玉は▲5二馬まで。△6三金打も▲7二桂成△同玉▲6二銀成△同金▲6四桂△8三玉▲6二馬△7一銀▲6一馬△7二桂▲6二金が一例で攻めは止まらない。 *この局面で伊藤が投了した。終局時刻は18時53分。消費時間は、▲藤井3時間47分、△伊藤3時間59分。勝った藤井はスコアを2勝、1持将棋として防衛まであと1勝に迫った。第4局は3月17日(日)に栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」にて行われる。 * *【藤井聡棋王が2勝目を挙げ防衛に前進】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-3efb.html * *【終局直後の様子】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-97fc.html * *【大盤解説会場へ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-8e33.html * *【感想戦】 *https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/03/post-10da.html * *※局後の感想※ *藤井が意欲的に動き、ペースを握ったかに思えたが、伊藤もバランスを崩さず落ち着いた展開に。藤井は難しい展開だったと感じていたそうだ。82手目△1七歩成で△3八金なら大変だったか。次の▲2七飛以降は藤井の寄せが光る結果となった。感想戦は19時49分に終了した。 106 投了 ( 0:00/03:59:00) まで105手で先手の勝ち