# --- Kifu for Windows (Pro) V6.63.21 棋譜ファイル --- 対局ID:4251 記録ID: 開始日時:2015/09/05 18:21 終了日時:2015/09/05 18:53 表題:将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 棋戦:【無料】第36回日本シリーズ 持ち時間:なし 消費時間:0▲0△0 場所:広島・広島サンプラザホール 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 封じ手手数:0 手合割:平手   先手:渡辺明JT杯覇者 後手:行方尚史八段 先手省略名:渡辺明 後手省略名:行方 手数----指手---------消費時間-- *将棋日本シリーズでは、『将棋で「ココロ」を育てたい。』をテーマに、2つのイベントが同時に開催される。このうち「見て学ぶ」にあたるのが、プロ公式戦だ。 *2回戦第2局は渡辺明JT杯覇者と行方尚史八段の一戦。対局は広島県広島市「広島サンプラザホール 」にて9月5日(土)15時開演予定。 *本局の解説は山崎隆之八段、聞き手は中村桃子女流初段、読み上げは山口恵梨子女流初段が務める。 *本局は持将棋指し直し局。持ち時間は初手から30秒将棋。持将棋局と先後を入れ替え先手番は渡辺になる。 *(棋譜・コメント入力=吟) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手] 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *◆渡辺 明(わたなべ あきら)JT杯覇者(棋王)◆ *1984年4月23日生まれ、東京都葛飾区出身。所司和晴七段門下。2000年、四段。2005年、九段。棋士番号は235。 *タイトル戦登場は22回。獲得は竜王9期(永世竜王)、王座1期、棋王3期、王将2期の計15期。棋戦優勝は9回。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *◆行方 尚史(なめかた ひさし)八段◆ *1973年12月30日生まれ、青森県弘前市出身。(故)大山康晴十五世名人門下。1993年、四段。2007年、八段。棋士番号は208。 *タイトル戦登場は2回。棋戦優勝は2回。 3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の通算成績は512勝246敗(0.676)、今年度成績は11勝4敗(0.733)。 4 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) *行方の通算成績は557勝337敗(0.623)、今年度成績は5勝8敗(0.385)。 5 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *渡辺の日本シリーズでの通算成績は6勝8敗(0.429)。通算の数字は5割を下回っているが、昨年は羽生善治名人(王位・王座・棋聖)を決勝で破り、初優勝を決めた。 *【第35回日本シリーズ決勝 ▲羽生善治名人−△渡辺明二冠(棋王・王将)戦。肩書きは対局当時】 *http://live.shogi.or.jp/jt/kifu/35/jt201411160101.html 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *行方の日本シリーズでの通算成績は4勝2敗(0.667)。第30回大会、第35回大会に続き3度目の出場。 7 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) *指し直し局は角換わりになりそうだ。 8 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *対戦成績は行方7勝、渡辺6勝。日本シリーズでは初の顔合わせ。両者は9月10日(木)にもA級順位戦で戦う。不思議なもので当たるときは短期間に何度か続くことも多い。 9 8八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *日本シリーズ初の持将棋は297手の激闘だった。5分ほどの休憩ののちに両対局者は再びステージへ登壇した。 10 7七角成(22) ( 0:00/00:00:00) 11 同 銀(88) ( 0:00/00:00:00) 12 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) 13 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00) 14 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 15 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) 16 3三銀(42) ( 0:00/00:00:00) *行方は端を受けずに銀を上がった。 *「行方八段は端を受けませんでした。積極的に動いていこうということでしょうか」(山崎八段) 17 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) 18 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00) 19 4七銀(38) ( 0:00/00:00:00) 20 5二金(61) ( 0:00/00:00:00) 21 5八金(49) ( 0:00/00:00:00) 22 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) 23 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) 24 7三銀(72) ( 0:00/00:00:00) *後手は早繰り銀を採用した。 25 5六銀(47) ( 0:00/00:00:00) *先手は腰掛け銀。 26 3一玉(42) ( 0:00/00:00:00) 27 6八玉(59) ( 0:00/00:00:00) 28 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 29 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) 30 6四銀(73) ( 0:00/00:00:00) 31 6五歩(66) ( 0:00/00:00:00) *「追い返しましたね」(山崎八段) 32 7三銀(64) ( 0:00/00:00:00) 33 3七桂(29) ( 0:00/00:00:00) 34 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *「駒をぶつけて、さっそく激しくね」(山崎八段) 35 同 歩(65) ( 0:00/00:00:00) 36 6二飛(82) ( 0:00/00:00:00) 37 6三歩成(64) ( 0:00/00:00:00) *成り捨てる。どちらで取っても形が乱れる。 38 同 飛(62) ( 0:00/00:00:00) 39 7九玉(68) ( 0:00/00:00:00) *次に▲7二角の狙いがある。 40 6二飛(63) ( 0:00/00:00:00) *飛車を引いて▲7二角を防いだ。 41 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) 42 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) 43 4五歩(46) ( 0:00/00:00:00) 44 同 歩(44) ( 0:00/00:00:00) 45 3五歩(36) ( 0:00/00:00:00) *▲4五歩〜▲3五歩。角換わりではおなじみの筋を突いて攻める。 46 4六歩(45) ( 0:00/00:00:00) 47 6三歩打 ( 0:00/00:00:00) *再び6三へ駒を呼ぶ。 48 8二飛(62) ( 0:00/00:00:00) *さきほどの▲6三歩成は飛車で応じたが、今度の6三の歩は取らなかった。 49 4五桂(37) ( 0:00/00:00:00) 50 4四銀(33) ( 0:00/00:00:00) 51 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) 52 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00) 53 3四歩(35) ( 0:00/00:00:00) 54 4三金(52) ( 0:00/00:00:00) *金を上がって4四の銀を支えた。 55 6六角打 ( 0:00/00:00:00) 56 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) *悩ましい突き捨て。 57 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 58 7五歩(74) ( 0:00/00:00:00) 59 2二歩打 ( 0:00/00:00:00) *△2二同玉は間接的に角のラインに入る。金で取るのは壁になる。 60 同 金(32) ( 0:00/00:00:00) 61 6二歩成(63) ( 0:00/00:00:00) 62 7六歩(75) ( 0:00/00:00:00) *6二のと金を放置して歩を取り込む。 63 同 銀(77) ( 0:00/00:00:00) 64 4七歩成(46) ( 0:00/00:00:00) *▲4七同銀は△4五銀と桂を取られる。▲4七同金は守り駒が離れる。 65 同 金(58) ( 0:00/00:00:00) 66 4六歩打 ( 0:00/00:00:00) *▲4六同金は△3七角。 67 4四角(66) ( 0:00/00:00:00) *△4四同金に▲2四飛△2三歩▲3三歩成の筋が狙い。 68 同 金(43) ( 0:00/00:00:00) 69 2四飛(28) ( 0:00/00:00:00) *凄まじい斬り合いの将棋になった。 70 4二角打 ( 0:00/00:00:00) 71 3三歩成(34) ( 0:00/00:00:00) *4四の金が浮いているのが狙いどころ。 72 同 金(22) ( 0:00/00:00:00) *桂で応じるのは▲4四飛と金を取られる。 73 同 桂成(45) ( 0:00/00:00:00) 74 同 角(42) ( 0:00/00:00:00) 75 3二歩打 ( 0:00/00:00:00) *先手のギリギリの攻めが炸裂しそうだ。 *▲3二歩に行方が投了。渡辺が準決勝進出を決めた。 *スケジュールの都合上、感想戦は行われません。局後、両対局者は「1局目が持将棋になったのは幸運でした。2局目は思い切っていけました」と渡辺。 *「1局目は負けかと思った局面もあったのですが。符号を言って申し訳ないのですが、▲3八金がどうだったか。方針をしっかりしなければいけなかった」と行方。 *投了以下「▲3二歩に△同玉▲2三金△4三玉▲5二銀から詰みますね。▲3二歩に△同玉▲2三金△4二玉は▲3三金で寄り形です」と山崎八段。 76 投了 ( 0:00/00:00:00) まで75手で先手の勝ち