# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.61 棋譜ファイル --- 対局ID:13610 記録ID:626f8addfb0dd40003d082a4 開始日時:2022/05/11 09:00 終了日時:2022/05/11 18:39 棋戦:第33期女流王位戦五番勝負第2局 戦型:相振り飛車 持ち時間:4時間 秒読み:60秒 消費時間:161▲213△228 場所:北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」 備考:昼休前54手目13分\n 振り駒:なし 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 昼食休憩:12:00〜13:00 昼休前消費時間:54手13分 手合割:平手   先手:里見香奈女流王位 後手:西山朋佳白玲・女王 手数----指手---------消費時間-- *里見香奈女流王位に西山朋佳白玲・女王が挑戦している第33期女流王位戦五番勝負は、西山の先勝を受けて第2局を迎えた。対局は5月11日(水)の9時から、北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われる。先手番は里見で、持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時から13時。おやつが出されるのは、10時と15時だ。立会人は屋敷伸之九段、記録係は石高澄恵女流二段がそれぞれ務める。 *現地では、対局当日の15時から大盤解説会が行われる(事前申し込み制で、申し込みは締め切り済み)。解説は屋敷九段で、聞き手は久津知子女流二段。 *対局当日の朝を迎えた。8時43分に、まず西山が入室。下座に着いて、腕時計とハンカチを傍に置く。 *8時47分、里見が入室。こちらは扇子、腕時計、ハンドタオル、目薬などを周りに出した。そのまますぐに対局準備に入り、8時52分には盤の上に駒がそろう。里見はペットボトルからグラスに水を注いで、口をつけた。 * *【北海道新聞・どうしん電子版 - 将棋】 *https://www.hokkaido-np.co.jp/tags/n_shogi * *(棋譜・コメント入力=睡蓮) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。♯は局後の感想が追記された指し手] 1 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *◆里見 香奈(さとみ かな)女流王位(女流王座・女流王将・倉敷藤花)◆ *1992年3月2日生まれ、島根県出雲市出身。森けい二九段門下。2004年、女流2級。2020年、女流六段。女流棋士番号は33。 *タイトル戦登場は60回。獲得は清麗2期、女王1期、女流王座5期(クイーン王座)、女流名人12期(クイーン名人)、女流王位7期(クイーン王位)、女流王将8期(クイーン王将)、倉敷藤花12期(クイーン倉敷藤花)の計47期。 * *定刻の9時になり、立会人の屋敷九段の発声で対局開始。里見はすぐに▲5六歩と指した。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *◆西山 朋佳(にしやま ともか)白玲・女王◆ *1995年6月27日生まれ、大阪府大阪狭山市出身。伊藤博文七段門下。2021年、女流三段。女流棋士番号は73。 *タイトル戦登場は14回。獲得は白玲1期、女王4期、女流王座2期、女流王将2期の計9期。 * *西山も間を置くことなく、△3四歩と応じる。本人の希望により、西山には開始時にアイスコーヒーが出されている。 * *【対局開始】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-75cb.html 3 5八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *里見は振り飛車党で、容易に態勢を崩さない腰の重さと切れ味鋭い寄せの力を兼ね備えている。飛車はどの筋にも振るが、対抗形では中飛車の採用が最も多い。本局でも早速、中飛車の形に構えた。 4 3二飛(82) ( 0:00/00:00:00) *西山も振り飛車党。才気を感じさせる独特の組み立てで力強く攻め駒をさばいていく、華のある将棋だ。里見と同様、作戦のレパートリーは広い。 *本局の西山は、3筋に飛車を振った。相振り飛車の出だしだが、最近の里見は、ここから玉を自陣左辺に囲って居飛車風に指すことも多い。 5 6八銀(79) ( 1:00/00:01:00) *対局場の京王プラザホテル札幌は、今月の16日に開業40周年を迎える総合都市型ホテル。札幌駅から徒歩5分の好立地にあり、館内には多彩なジャンルのレストラン、ショッピングアーケード、フィットネスクラブといった充実の施設がそろっている。 *当地で女流王位戦の対局が行われるのは、2期連続6回目になる。 * *【京王プラザホテル札幌】 *https://www.keioplaza-sapporo.co.jp/ 6 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *両者の女流棋戦での対戦は本局が31局目で、対戦成績は里見14勝、西山16勝。現在は女流王位戦五番勝負に加えて、女王の西山に里見が挑戦する第15期マイナビ女子オープン五番勝負も並行して行われている。 *過去の戦型内訳は、相振り飛車17局、里見が西山に振り飛車を譲っての対抗形10局(三間飛車8局、中飛車2局)、西山の振り飛車に対して里見が先手中飛車から玉を自陣左辺に囲って居飛車風に指す将棋3局となっている。ここ数年は、相振り飛車が多い。 * *【第33期女流王位戦五番勝負第1局 ▲西山朋佳白玲・女王−△里見香奈女流王位戦】 *http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/33/joryu-oui202204260101.html *相三間飛車から工夫の駒組みを見せた里見に対し、西山が早めに動いて戦いが始まった。一進一退の中盤が長く続いた末、終盤は里見が攻めの権利を握って寄せを目指したが、西山がぎりぎりのところでしのいで入玉を確定させ、女流王位戦五番勝負で8連勝中だった里見をくだした。総手数は239手。 7 5七銀(68) ( 0:00/00:01:00) *【里見の女流棋戦成績】 *通算成績は340勝112敗(0.752) *昨年度成績は40勝10敗(0.800) *今年度成績は5勝2敗(0.714) 8 6二玉(51) ( 0:00/00:00:00) *【西山の女流棋戦成績】 *通算成績は36勝10敗(0.783) *昨年度成績は30勝8敗(0.789) *今年度成績は6勝2敗(0.750) 9 9六歩(97) ( 0:00/00:01:00) *里見の直近10局の成績は、古い対局から順に○○○○○○○●●○の8勝2敗。 *黒星は、いずれも西山につけられたものだ。 10 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) *西山の女流棋戦直近10局の成績は、古い対局から順に○●○○○○○○○●の8勝2敗。 *こちらの黒星は、一つ目は里見、二つ目は加藤桃子清麗につけられた。 11 7六歩(77) ( 0:00/00:01:00) *女流王位戦は三社連合が主催する棋戦。まず予選をトーナメントで行い、その後トーナメントの勝ち上がり者とシード棋士6名が紅白2ブロックに分かれてリーグ戦を行う。最後に紅白各リーグの優勝者同士の挑戦者決定戦によって挑戦者が決まる。女流王位と挑戦者による五番勝負は、4月から6月にかけて戦われる。 *三社連合は、中日新聞(東京新聞)、北海道新聞、西日本新聞のブロック紙3社が連携を強化するため、1950年に設立された。後に神戸新聞と徳島新聞が加わり、現在は5社が女流王位戦と王位戦、また囲碁の天元戦を主催。 *番勝負の各対局ごとに、加盟社が交代で運営を担当している。例年の北海道対局と同様、本局は北海道新聞社が担当だ。本局の新聞観戦記は、石蔵朗大さんが執筆する。 * *【新聞三社連合の概要】 *http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/sansha.html 12 5二金(41) ( 0:00/00:00:00) *1手前の局面は昨年の第43期霧島酒造杯女流王将戦三番勝負第2局で指された両者の将棋と同一で(先後も同じ)、そちらは以下△7二玉▲7七角△2四歩▲8八飛△2五歩と進んでいたが、西山のほうから手を変えた。 13 4八玉(59) ( 1:00/00:02:00) *里見の本棋戦成績は54勝20敗(0.730)。女流王位獲得は7期で、クイーン王位の資格を有している。今期五番勝負は、3連覇を目指しての戦いだ。 14 2四歩(23) ( 2:00/00:02:00) *西山の本棋戦成績は10勝0敗(1.000)。昨年4月に奨励会を退会して女流棋士に転向し、本棋戦にも今期から参加。予選、挑戦者決定リーグ、挑戦者決定戦と圧倒的な実力を示して勝ち上がり、初参加で挑戦を決めた。 15 3八玉(48) ( 0:00/00:02:00) *先手が4八〜3八と玉を自陣左辺に動いて、通常の相振り飛車に落ち着いた。 16 2五歩(24) ( 0:00/00:02:00) *後手は2筋の位を取る。角交換から△2二飛というような、飛車の振り直しを含みにしている。 17 2八銀(39) ( 1:00/00:03:00) *盆の上に用意されたペットボトルの飲み物は、それぞれ両者の希望に沿っている。里見は緑茶1本、ジャスミン茶1本、水2本、炭酸水2本。西山は緑茶1本、ジャスミン茶3本、水2本、コーラ1本、ジンジャエール1本。また、両者に共通でピッチャー入りの緑茶と個包装のチョコレート、あめなどが出されている。 18 1四歩(13) ( 3:00/00:05:00) *両対局者をはじめとした関係者一行は、昨日の15時頃に京王プラザホテル札幌に到着した。里見が当ホテルで女流王位戦の対局を行うのは、今回が4回目だ。西山のほうは、北海道を訪れること自体が初めてとのこと。 *16時頃から対局室で検分を行い、立会人の屋敷九段の主導のもと、棋具、室内温度、照明などを確認した。駒は、日本将棋連盟北海道支部連合会から木村文俊作・木村名人書と如水作・関根名人書の二組が用意された。いずれも北海道でのタイトル戦でよく使用されている品で、前者は佐々木治夫さん、後者は新井田基信さんが寄贈した。佐々木さんも新井田さんも故人で、北海道での将棋普及に大きく貢献した方だ。両対局者は各駒を順に盤の上に並べて比較し、最終的にタイトル保持者である里見の判断で如水作・関根名人書を使用することになった。 *対局室は広々としており、報道陣が入ってもまだ十分なスペースがある。室内温度は23度に設定。照明の具合も問題なく、記録机を少し対局者側に近づける調整だけなされて検分終了となった。 *その後は、同じ部屋で記念撮影と前日インタビュー。里見、西山の順で、それぞれに対局への意気込みや北海道の印象などを語った。 * *【検分】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-42ac.html *【記念撮影・インタビュー】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-139f.html 19 5五歩(56) ( 4:00/00:07:00) *△1四歩に▲1六歩とあいさつするのは省略して5筋の位を取り、角交換の筋を消した。 20 3三角(22) ( 4:00/00:09:00) *角の位置を調整。△2二飛とするためのスペースを空けた意味だろう。 21 5六銀(57) ( 0:00/00:07:00) *攻めの銀を姿よく前に繰り出す。 22 4四歩(43) ( 1:00/00:10:00) *▲4五銀と3四歩を狙われる筋を防いだ歩突き。 23 6六角(88) ( 1:00/00:08:00) *後手陣の端をにらむ好位置に角を出た。▲7七桂の活用もしやすくしている。 24 2二飛(32) ( 2:00/00:12:00) *開始30分ほどの局面。ともにまだ長くは手を止めることなく、淡々と指し進めている。 25 8六歩(87) ( 1:00/00:09:00) *8筋の歩を突く。先手も向かい飛車に振り直す展開になることもあるか。ただし、先手の飛車が5筋から動くと△2六歩▲同歩に△同飛が銀当たりになる点は注意が必要だ。 26 8二銀(71) ( 8:00/00:20:00) *8分の考慮。代えて△2六歩から飛車先の歩を切っておくのも自然だったが、ひとまず右銀を使った。 27 8五歩(86) ( 0:00/00:09:00) *▲8五歩と突き越して、先手もいつでも▲8四歩△同歩▲同角で歩を切れる形になった。 28 7二玉(62) (15:00/00:35:00) *15分の考慮。△7二玉は先手が攻めを狙っていると思われる8筋、9筋に近づく意味もあるので、慎重に読みを入れていたのだろう。 29 4八金(49) ( 2:00/00:11:00) *10時になり、両対局者に午前のおやつが出された。注文は、里見が「紅茶(ミルク)、アップルジュース」、西山が「フルーツ盛り合わせ」。 * *【午前のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-02c9-1.html 30 4三銀(42) ( 3:00/00:38:00) *控室では、屋敷九段、久津女流二段、日本女子プロ将棋協会(LPSA)代表理事の中倉宏美女流二段が継ぎ盤を囲んでいる。 31 7七桂(89) ( 3:00/00:14:00) *攻めの力をためる桂跳ね。このあと8筋の歩を切れば、さらに▲8五桂と跳ねることもできるようになる。 * *【相振り飛車】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-59d5.html 32 2六歩(25) (13:00/00:51:00) *13分の考慮。保留していた△2六歩をここで指した。 33 同 歩(27) ( 0:00/00:14:00) 34 同 飛(22) ( 0:00/00:51:00) 35 2七歩打 ( 0:00/00:14:00) *無難に▲2七歩で収める。代えて▲2七銀から△2二飛に▲2六歩と上に膨らむ指し方もなくはなさそうだったが、以下△3五歩〜△3四銀とされると、かえって2筋の当たりが強くなっている面もあった。 36 2二飛(26) ( 0:00/00:51:00) *32手目の△2六歩が指されてからここまでは、パタパタと進行。現状は、西山のほうが多く時間を使っている。 37 8八飛(58) (10:00/00:24:00) *10分の考慮。後手の飛車先交換を待ってから、向かい飛車に振り直した。5六銀が浮き駒になったということで、後手はここでまた△2六歩▲同歩△同飛といくのも有力そうだが、それは手損になる意味もあり、損得の判断が難しい。 38 2六歩打 ( 7:00/00:58:00) *7分の考慮。相手の誘いに乗る形で、△2六歩と合わせた。▲2六同歩△同飛で、先手は5六の銀取りにどう対応するか。 39 同 歩(27) ( 1:00/00:25:00) 40 同 飛(22) ( 1:00/00:59:00) 41 6五銀(56) ( 1:00/00:26:00) *手順に攻めの銀を前進。ただし、このあと先手が6五の銀をどう働かせるかは簡単ではない。▲6五銀に代えて、▲5七金もあったかもしれない。 42 3五歩(34) ( 8:00/01:07:00) *3筋の位を取った。どこかで先手から▲3六歩と突かれる筋を消しつつ、△2四飛〜△4五歩で飛車の横利きを受けに利かせることも視野に入れている。 * *【京王プラザホテル札幌】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-b3e7.html *【揮毫】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-17c1.html 43 2七歩打 ( 7:00/00:33:00) *11時3分の着手。▲2七歩までの消費時間は▲里見33分、△西山1時間7分。 44 2四飛(26) ( 0:00/01:07:00) *引き飛車から浮き飛車に構え直す。 45 5八金(69) ( 0:00/00:33:00) *左金も囲いに連結し、玉形を引き締める。△4五歩を突かれる前に、▲8四歩から飛車先の歩を交換しておく選択もありそうだった。 46 4五歩(44) ( 3:00/01:10:00) *△4五歩は、自身の飛車角の働きを高める味のよい一手。先手は▲8四歩とはいきづらくなった。控室の屋敷九段は、まだ互角の範疇ながら、ここまでは後手がうまく組めているのではないかと話している。 *「お互いに似たような形になって、このあとはどちらが攻勢を取ることができるかが大事だと思います。後手は例えば△4四銀として次の△5五銀を狙うなど、指し手の方向性が分かりやすいですが、先手は6五銀の使い方が難しく、攻めの形が見えづらいですね。▲5七金直から後手の位にアクションを起こしていく指し方は考えられるでしょうか」(屋敷九段) 47 5六銀(65) (15:00/00:48:00) *15分の考慮で、左銀を5六に戻った。▲5八金上の一手が入ったので、現局面から△2六歩▲同歩△同飛には(1)▲5七金直で対応できると見ているのかもしれない。なお、(2)▲4五銀は△4四歩▲2七歩△6六飛▲同歩△4五歩で先手がまずい。 48 6四歩(63) (10:00/01:20:00) *10分の考慮。△6四歩と突き、玉形を縦方向に膨らませにいった。現局面で(1)▲4五銀には、△6五歩▲5七角(▲同桂は△6四歩)△5五角とするつもりだろうか。後手の2四飛の横利きが遮られたので、ここで(2)▲8四歩といくことはできそうだ。 49 8四歩(85) ( 8:00/00:56:00) 50 同 歩(83) ( 0:00/01:20:00) 51 同 飛(88) ( 0:00/00:56:00) *代えて▲8四同角は、(1)△5四歩や(2)△4四銀▲6六角△5四歩という順が気になるところだった。 52 8三歩打 ( 0:00/01:20:00) *【北海道の将棋普及−久津女流二段−】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-d505.html 53 8五飛(84) ( 3:00/00:59:00) *飛車先交換から、高飛車の形に。△5四歩や△4四銀〜△5四歩の筋に備えている。 *この局面で西山が13分使ったところで正午になり、昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲里見59分、△西山1時間20分。昼食の注文は、里見が「煮魚定食(音威子府そばハーフサイズ・白飯・サラダ付き)、“シマエナガ” フェ デ フォレスティエール、ウーロン茶」、西山が「サロマ黒牛のすき焼き御膳、ウーロン茶」。「音威子府(おといねっぷ)そば」は道内の音威子府村の名産品で、「“シマエナガ” フェ デ フォレスティエール」は北海道に生息する鳥「シマエナガ」をモチーフにしたケーキだ。対局は13時に再開される。 * *【昼食休憩】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-bc24.html *【午前のおやつ(リンク再掲・ケーキの写真はこちら)】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-02c9-1.html *【休憩中の対局室】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-eb76.html 54 7四歩(73) (15:00/01:35:00) *対局再開。△7四歩は13時1分の着手。48手目で△6四歩と突いた流れを継承して、さらに玉の懐を広げる。現局面で▲4五銀に△6五歩▲同飛△7三桂という筋を作った意味もあるのかもしれない。ただし、飛車を捕獲して後手よしということでもなく、以下▲6一飛成△同玉▲5四歩の順は後手としてもかなり怖い。 *朝の対局開始時と同様に、再開時にも西山にアイスコーヒーが出されている。 * *【対局再開】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-2985.html 55 7五歩(76) (22:00/01:21:00) *22分の考慮。突いてきた歩に対して、すかさず歩をぶつけていった。これに△7五同歩は▲同飛で、先手の形がかなりよくなる。以下△7三銀は▲8五桂だ。 56 6三金(52) ( 4:00/01:39:00) *金上がりで、上部を強化する。代えて△7三銀は▲8六飛と飛車の位置を調整され、▲8五桂を見せられるのが嫌だったのだろう。屋敷九段と久津女流二段は、現局面から▲8六飛△7五歩▲同角△4四銀という順を検討している。 57 9五歩(96) (29:00/01:50:00) *29分の考慮。9筋でも歩をぶつけて、戦線を拡大しにいった。先手はもう、局面を収める気はなさそうだ。 58 同 歩(94) ( 2:00/01:41:00) *14時1分の着手。△9五同歩までの消費時間は▲里見1時間50分、△西山1時間41分。 *「先手がどうやって攻め手を作るかですね」と屋敷九段。先手は主戦場になりそうな7筋〜9筋から左銀が離れていることもあり、攻め方は簡単ではないようだ。 59 8六飛(85) (20:00/02:10:00) *20分の考慮。▲8六飛は▲7四歩と取り込んだときに△7六歩と打たれる筋を消しつつ、左桂の跳ね場所を作った飛車引きだ。 60 7五歩(74) ( 9:00/01:50:00) *7筋の嫌みを消しておく。 *「△7五歩には▲同角でしょうね。9筋の突き捨てを入れているので、先手からは次に▲9三歩の攻めがあります。▲7五同角には後手は手が広くて、先手の飛車角を狙いつつ力ずくで受ける(1)△7四金や(2)△7三銀、中央を目掛けていく(3)△5四歩などが考えられます。まだ互角だとは思いますが、攻めが好きなら先手、受けが好きなら後手と、棋風によってどちらを持ちたいかの見解は分かれそうですね」(屋敷九段) 61 4五銀(56) ( 2:00/02:12:00) *7筋〜9筋で攻め味を作ったうえで、今度は逆側に目を向けて▲4五銀と出た。持ち歩を増やしつつ、どこかで▲5四歩と突く筋をちらつかせている。「局面を複雑にするように指している感じですね」と、里見の指し回しについて印象を述べる屋敷九段。もしかすると、里見のほうは少し失敗したと感じているのかもしれない。 * *【複雑な戦い】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-6465.html 62 4六歩打 (16:00/02:06:00) *16分の考慮。受けに回っているだけでは不満とばかりに、相手玉周りに手をつけていった。▲4六同歩で玉のコビンが開けば、先手のほうも実戦的に嫌な格好か。 *15時になり、現地では屋敷九段と久津女流二段による解説会が始まった。 *対局者には午後のおやつが出される。注文は、里見が「フルーツ盛り合わせ、オレンジジュース、アップルジュース」、西山が「バニラアイスクリーム、紅茶(レモン)」。 * *【ホテル周辺】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-ebf5.html *【午後のおやつ】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-ecc5.html *【現地解説会が始まる】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-ed94.html 63 5七角(66) (11:00/02:23:00) *15時1分の着手。11分の考慮だった。▲5七角までの消費時間は▲里見2時間23分、△西山2時間6分。 *5五の位は放棄して、角引きで守りを強化した。後手が△4七歩成とくれば▲同金左で、かえって自玉周りがほぐれて楽になると見ているようだ。 64 5五角(33) ( 3:00/02:09:00) *相手の位を消しつつの桂取り。気分のよい角の飛び出しといえる。 65 7八歩打 ( 0:00/02:23:00) *低く歩を受けて辛抱した。代えて▲6六歩もありそうだったが、8六飛の横利きが止まるのは嫌だったようだ。 66 5四歩(53) (15:00/02:24:00) *15分の考慮で、じっと形を整えた。次は△3三桂と跳ねようということだろうか。△3三桂▲5六銀△4四角という順になったとき、△5四歩と突いた手が4四角を広くしながら△5五歩を作った手になっている。 67 4六歩(47) ( 7:00/02:30:00) *4筋に手を戻す。△3三桂▲5六銀△4四角に▲4五歩を見せたということかもしれない。 *西山がここでも少し手を止めている。解説会の屋敷九段は、後手からすぐ先手陣に襲い掛かる手段はないので、何か陣形整備をして手を渡したときに先手から厳しい攻めがくるかどうかを考えているのだろうと話している。 68 3三角(55) (14:00/02:38:00) *14分の考慮。5五の地点を空ける角引きで、△5五歩の銀挟みを見せた。 * *※局後の感想※ *代えて△7七角成から、▲同歩に△5五歩(次に△4四歩の狙い)という順を西山が提示した。「ああ、そんな手が」と里見。ただ、そこから▲9三歩△同香▲9四歩△同香▲8五角△4四歩▲9四角△4五歩▲同歩という順が盤に並べられ、後手も以下△7四桂〜△9三銀打という手段は考えられるものの、先手が少しやれるのではないかとされた。 69 5六銀(45) ( 1:00/02:31:00) *△5五歩を突かれる前に、銀を逃げておく。 70 5五歩(54) ( 0:00/02:38:00) 71 4七銀(56) ( 0:00/02:31:00) *屋敷九段は、後手の陣形が伸びやかになってきて、調子がよさそうだという見解。ただし、先手のほうも玉の堅さという主張点があり、3筋の歩交換から▲3七銀と上がって壁銀を解消できれば、憂いのない形になる。 72 5四飛(24) ( 2:00/02:40:00) *5筋に飛車を転換。▲3六歩△同歩▲同銀に△5六歩を見せたということだろうか。 73 7五角(57) ( 7:00/02:38:00) *払える歩は払って、角の利きの通りをよくしておく。 74 7四金(63) ( 0:00/02:40:00) *力強い金上がり。後手は押さえ込みの態勢を作って、先手の攻めを完封してしまおうとしているのかもしれない。 75 5七角(75) ( 0:00/02:38:00) 76 4二角(33) ( 2:00/02:42:00) *角の位置を変えて、△6五歩と突く手を見せる。3三の地点が空いたことで、△3三桂の活用も可能になった。 *16時頃の局面。△4二角までの消費時間は▲里見2時間38分、△西山2時間42分。 * *【互角の範囲内】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-e192.html 77 4五歩(46) ( 7:00/02:45:00) *先手としては、玉の堅さを後ろ盾にしながら有効な攻めを繰り出せるかが勝負。▲4五歩は、8六飛の横利きを通して▲2六飛の転回を見せた手だ。 78 3四銀(43) ( 1:00/02:43:00) *▲2六飛に△2五歩を用意した銀上がり。解説会が休憩に入って控室に戻ってきた屋敷九段は、先日の第1局のような長期戦を予想している。 * *※局後の感想※ *里見は代えて△3三桂とされて、以下▲3五角なら△7五金という順を気にしていたが、西山としては△7五金と出るのは気が進まなかったようだ。 79 2六飛(86) ( 5:00/02:50:00) *それでも▲2六飛として、後手に歩打ちを強要。 80 2五歩打 ( 0:00/02:43:00) 81 7六飛(26) ( 0:00/02:50:00) *手順に飛車を7六に移動。後手は金取りをどう受けるか。 82 6五歩(64) ( 3:00/02:46:00) *7四金にヒモをつけつつ、大駒2枚の働きをよくした。代えて(1)△7五歩は、強く▲同角が成立したか。角金交換で先手の持ち駒に金が入ると、▲4四金の狙いが生じる。また、(2)△7三銀は9筋が薄くなるので、▲9三歩がうるさそうだった。 83 5六歩打 (10:00/03:00:00) *10分の考慮。後手の7四金はまだ少し不安定な駒ということで、支えになっている5四飛に働きかけた。△5六同歩▲同銀に△5五歩は、(1)▲5五同銀や(2)▲6五銀がある。 84 同 歩(55) ( 6:00/02:52:00) 85 同 銀(47) ( 0:00/03:00:00) 86 7五歩打 ( 0:00/02:52:00) *何はともあれ、7四金の安定を確保。 87 5五歩打 ( 0:00/03:00:00) *こちらは5筋を押さえる。△7六歩▲5四歩の飛車の取り合いは、玉の堅さの差で先手優勢だ。 88 5一飛(54) ( 0:00/02:52:00) *代えて△6四飛も、やはり強く▲7五角と出る手が利きそうだった。先手は一時的に多少駒損しても、攻めさえつながれば優位が見込める。 89 8六飛(76) ( 0:00/03:00:00) 90 7三桂(81) ( 2:00/02:54:00) *▲6五銀を防ぐ、必要な受け。 91 3六歩(37) ( 1:00/03:01:00) *後手の守りが手薄な方面にも手を出していった。△3六同歩に対する継続手は何だろうか。▲3五歩△4三銀▲4七金左というように、自玉の上部を耕していく展開はあるかもしれない。 92 2四角(42) (14:00/03:08:00) *14分の考慮。角を応援に送って対応した。しかし、▲3五歩△同銀と進んだときの後手の角銀の形は、不安がないともいいきれない。 93 4四歩(45) ( 5:00/03:06:00) *▲3五歩△同銀▲4三歩成のと金作りを見せて、歩を突き出した。後手が△4一飛でその筋を受けても、今度は▲5四歩がきそうだ。 *17時頃の局面。▲4四歩までの消費時間は▲里見3時間6分、△西山3時間8分。 * *※局後の感想※ *代えて▲3五歩から△同銀に▲3七金は、以下△3六歩▲同金△4六歩▲2五金△1三角で先手がいま一つ。 94 4六歩打 ( 4:00/03:12:00) *「大駒は近づけて受けよ」という格言に沿った歩打ち。▲4六同角とさせておけば、先手からの▲3五歩に△同銀が角当たりになる。 95 同 角(57) ( 0:00/03:06:00) 96 8四歩(83) ( 0:00/03:12:00) *自玉の懐を広げながら△8五歩▲8九飛△7六歩を見せた、一石二鳥の歩突き。大きな一手だ。 * *【残り1時間を切る】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-8306.html 97 4三歩成(44) ( 4:00/03:10:00) 98 同 銀(34) ( 0:00/03:12:00) *歩の成り捨てが入り、後手の左銀は一時退却。 99 6六歩(67) ( 5:00/03:15:00) *左の銀桂に活を入れる突き出し。現局面から(1)△8五歩▲8九飛△7六歩には▲6五桂と跳ねられるし、(2)△6六同歩も▲同飛で、先手は△8五歩を先避けできる。 100 8三玉(72) ( 2:00/03:14:00) *玉を中段に泳ぎ出す展開を視野に、△8三玉と上がった。 101 6五歩(66) ( 0:00/03:15:00) *6六に飛車をかわせる形になり、△8五歩の厳しさはかなり緩和された。 102 7二金(61) ( 0:00/03:14:00) 103 3七銀(28) ( 0:00/03:15:00) *△7二金▲3七銀と互いに玉形に手を入れて、負けにくい格好を作る。 104 3四銀(43) ( 6:00/03:20:00) *中途半端な駒になっていた左銀を、改めて前に。 105 4七歩打 ( 7:00/03:22:00) *4六の角をより安定させる歩打ち。手数は100手を超えているが、終局はまだまだ先になりそうだ。 106 1三角(24) ( 3:00/03:23:00) *後手も角にヒモをつけて、△3六歩と取り込みやすくした。 107 3五歩(36) ( 1:00/03:23:00) *△3六歩とされる前に、先手から歩のにらみ合いを解消。 108 同 銀(34) ( 0:00/03:23:00) *これで後手の攻め駒も一人前の形になった。 109 5七角(46) ( 0:00/03:23:00) 110 3六歩打 ( 3:00/03:26:00) *銀頭を押さえつつ、相手玉頭に拠点を作る。 111 4六銀(37) ( 0:00/03:23:00) *代えて▲2八銀は△4六歩の追撃があるということで、前に出て勝負。 112 4四銀(35) ( 0:00/03:26:00) *銀交換は拒否した。先手の4六銀を負担にさせたいということかもしれない。仮にこのあと△3三桂〜△4五歩まで指せれば、4六銀はいき場がなくなる。条件次第では、△3三桂を跳ねずに△4五歩もありそうだ。 113 6四歩(65) ( 3:00/03:26:00) *軽く▲6四歩と突き出して、反撃に転じた。△6四同金なら相手玉頭が少し薄くなるし、どこかで▲6六飛が金当たりになる。 114 2六歩(25) ( 1:00/03:27:00) *▲6四歩は捨て置いて、相手の金銀がいないところを攻める。 115 同 歩(27) ( 0:00/03:26:00) 116 6五歩打 ( 8:00/03:35:00) *ひとまず6筋の厚みを確保した。こうしておいて、次に△6四金と歩を払おうということだろう。 117 4五銀(56) ( 0:00/03:26:00) *6四歩が生きているうちに、銀をぶつけて戦いにいく。△4五同銀なら▲同銀△5七角成▲同金直で、以下△6四金には▲4二角から攻めが続きそうだ。 118 5三銀(44) ( 0:00/03:35:00) *ここも銀交換は回避。6四歩を銀で払うことができれば、後手はまとまりのよい好形だ。 *18時頃の局面。△5三銀までの消費時間は▲里見3時間26分、△西山3時間35分。 * *※局後の感想※ *この辺りは不本意な手を多く指してしまった、と西山。例えば106手目の△1三角なども、もっと突っ張る手を選んだほうがよかったと感じていたようだ。 119 3五銀(46) ( 5:00/03:31:00) *もう1枚の銀も前進して、▲3六飛の大転換を狙う。 120 4六歩打 ( 0:00/03:35:00) *持ち歩を焦点に放り込んで、▲3六飛を防いだ。 121 同 角(57) ( 0:00/03:31:00) *【女性の将棋普及−中倉女流二段−】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-f408.html 122 6四銀(53) ( 0:00/03:35:00) *力の籠もった押し引きが延々と続いている。互いの駒台には、まだ歩以外の駒はのっていない。 123 4四銀(35) ( 0:00/03:31:00) *△5五銀を防ぎつつ、角交換を挑んだ銀出。いよいよ流れが激しくなるかもしれない。 * *※局後の感想※ *ここで西山が、屋敷九段に「(後手が)悪いですか」と尋ねる。屋敷九段は、「何かありそうな気がしたんですけどね。歩が少なくて、意外と手がないんですかね。何でも▲1三角成から▲3六飛と回られて、そうすると先手が厚くなっちゃうんですかね」と応じていた。 124 4三歩打 ( 2:00/03:37:00) *好位置の4四銀を動かしにかかった。 * *※局後の感想※ *代えて△4六角から▲同飛△8七角▲6八金△6六歩という順が示され、後手としてはそちらを選んだほうがよかったとされた。以下▲6六同飛に△7六歩は▲4二角△6一飛▲8八歩△7七歩成▲8七歩で後手が芳しくないようだが、後手のほうも▲6六同飛には△7六歩の一手ではない。感想戦で検討されたのは、この局面までだった。 125 同 銀(44) ( 0:00/03:31:00) *銀不成で歩を取り、▲5四銀成を狙いにする。現局面で△5五銀には、▲1三角成△同香に▲3六飛で先手好調といえそうだ。後手は5筋の飛車銀が重い。 126 8五歩(84) ( 3:00/03:40:00) 127 1三角成(46) ( 0:00/03:31:00) *8六の飛車取りに構わず、角をさばく。△1三同香は、やはり▲3六飛の味がよい。 128 8六歩(85) ( 0:00/03:40:00) *飛車のほうを取って、勝負した。後手は△8七歩成から7七の桂を取れれば、入玉もかなり現実味を帯びてくる。 129 3五馬(13) ( 0:00/03:31:00) *攻防の位置に馬を引き揚げる。 130 7六歩(75) ( 2:00/03:42:00) *△8七歩成ではなく、歩の突き出しで7七桂を捕獲。7五に空間を作って、形の柔軟性を確保するほうがよいと見たか。 131 5四銀成(43) ( 1:00/03:32:00) *盤上の銀をさばきにいく。▲6三歩△同金の交換を入れてから▲5四銀引成とする順もありそうだった。 * *【決戦】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-6920.html 132 7五銀(64) ( 2:00/03:44:00) *△7六歩を突いておいたことを生かして、銀をかわす。 133 6四歩打 ( 0:00/03:32:00) *先手としては、この歩の垂らしが利くのは大きそうだ。仮に△6四同銀なら、▲同成銀△同金に▲4二角がある。 134 7七歩成(76) ( 0:00/03:44:00) *▲6三歩成は甘受して、7七桂を外す。 135 6三歩成(64) ( 0:00/03:32:00) *もう先手の攻めが止まるということはなさそうだ。後手としては、被害を最小限に抑制しつつ入玉を目指すことになるか。 136 同 金(72) ( 0:00/03:44:00) 137 同 成銀(54) ( 0:00/03:32:00) 138 8四玉(83) ( 0:00/03:44:00) 139 7七歩(78) ( 0:00/03:32:00) *と金を外しながら、8五〜7六の逃走ルートを消す。 140 8七歩成(86) ( 0:00/03:44:00) *改めてと金を製造。ともに指し手のペースがかなり上がってきている。形勢としては、里見よしと見て間違いないだろう。 141 7六歩(77) ( 0:00/03:32:00) 142 同 銀(75) ( 1:00/03:45:00) 143 7五歩打 ( 0:00/03:32:00) *歩の技を駆使して巧みに攻める。△7五同玉は、▲4二角が王手飛車取りだ。 144 同 金(74) ( 0:00/03:45:00) 145 4二角打 ( 0:00/03:32:00) *△7五同金にも▲4二角。やはりこれが厳しそうだ。△4一飛なら、▲7五角成△同玉▲5三馬で後手玉は助かりそうにない。 146 3二飛打 ( 0:00/03:45:00) *5一飛は見捨てて、3五馬と4二角の両取りに飛車を打つ。 147 5一角成(42) ( 0:00/03:32:00) 148 3五飛(32) ( 0:00/03:45:00) 149 8一飛打 ( 0:00/03:32:00) *痛そうな飛車打ちが入った。△8三銀は▲7三馬があるので、後手は8二銀は見捨てるしかなさそうだ。 150 8五玉(84) ( 3:00/03:48:00) *玉の逃げ越しに望みを懸ける。 151 8二飛成(81) ( 0:00/03:32:00) *残り12分の西山に対してまだ30分弱の時間を残している里見だが、依然として早指しを続けている。 152 8四歩打 ( 0:00/03:48:00) 153 7三竜(82) ( 1:00/03:33:00) *駒を補充しながら、自然で厳しい攻めが続く。▲8四竜までの詰めろだ。 154 9二桂打 ( 0:00/03:48:00) 155 7五竜(73) ( 0:00/03:33:00) *竜を切って、決めにいった。△7五同玉に▲4二馬がある。 156 同 玉(85) ( 0:00/03:48:00) 157 4二馬(51) ( 0:00/03:33:00) 158 6六玉(75) ( 0:00/03:48:00) *代えて△8五玉は、▲8六歩△9四玉(△同とは▲同馬△同玉▲7八桂△7七玉▲6八銀以下)▲8三銀△同玉▲7五桂△9四玉▲9三金△同玉▲9五香△9四歩▲8三金までの詰みだった。 159 5七銀打 ( 0:00/03:33:00) 160 7七玉(66) ( 0:00/03:48:00) 161 6八銀(57) ( 0:00/03:33:00) *この局面で西山が投了した。以下は△8八玉▲7九金△9九玉▲8九金打までで詰みだ。終局時刻は18時39分。消費時間は▲里見3時間33分、△西山3時間48分。これにより、シリーズ成績は互いに1勝ずつのタイに。第3局は、5月25日(水)に福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われる。 * *【終局直後】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-bb10.html *【感想戦】 *https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2022/05/post-10da.html * *※局後の感想※ *難しい中盤戦が続いていたが、123手目の▲4四銀右の局面では、西山は自身が少し悪いと感じていたようだ。感想戦は19時5分から行われ、19時32分に終了した。 162 投了 ( 0:00/03:48:00) まで161手で先手の勝ち