# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.61 棋譜ファイル --- 対局ID:13625 記録ID:6280af298ddcbc000384ff9a 開始日時:2022/05/15 17:06 終了日時:2022/05/15 19:31 棋戦:第7期叡王戦五番勝負第2局 戦型:相掛かり 持ち時間:4時間 秒読み:60秒 消費時間:75▲240△240 場所:愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」 備考:千日手指し直し局\n前局消費時間\n藤井聡太叡王:200分→180分\n出口若武六段:195分→175分\n 図:投了 振り駒:なし 計時方式:チェスクロック 先手消費時間加算:180 後手消費時間加算:175 手合割:平手   先手:藤井聡太叡王 後手:出口若武六段 先手省略名:藤井聡 手数----指手---------消費時間-- *藤井聡太叡王に出口若武六段が挑戦する第7期叡王戦五番勝負は、藤井が先勝のあと、第2局は千日手となった。本局はその指し直し局で、17時6分に対局開始予定。持ち時間は▲藤井1時間0分、△出口1時間5分。(チェスクロック使用)。 *立会人は久保利明九段、記録係は宮嶋健太三段(大野八一雄七段門下)。現地大盤解説会は解説が稲葉陽八段、聞き手は室谷由紀女流三段。指し直し局の先手番は藤井。 * *【主催=株式会社不二家】 *https://www.fujiya-peko.co.jp/eiou/ *【特別協賛=ひふみ】 *https://hifumi.rheos.jp/ *【特別協賛=株式会社SBI証券】 *https://www.sbisec.co.jp/ *【協賛=中部電力株式会社】 *https://www.chuden.co.jp/ *【協賛=株式会社豊田自動織機】 *https://www.toyota-shokki.co.jp/index.html *【協賛=豊田通商株式会社】 *https://www.toyota-tsusho.com/ * *(棋譜コメント入力=潤) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。#は局後の感想が追加された指し手。【】内は中継ブログタイトルならびにリンク] 1 2六歩(27) (180:18/03:00:18) *17時6分に対局開始。藤井は▲2六歩と飛車先の歩を突いた。 * *【指し直し局開始】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-a929.html 2 8四歩(83) (175:16/02:55:16) *出口も飛車先を突く。本局も相掛かりへと進むか。 3 2五歩(26) ( 0:04/03:00:22) *◆藤井 聡太(ふじい そうた)叡王(竜王・王位・王将・棋聖)◆ *2002年7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身。杉本昌隆八段門下。2016年、四段。2021年、九段。棋士番号は307。 *タイトル戦登場は8回。獲得は竜王1期、王位2期、叡王1期、王将1期、棋聖2期の計7期。棋戦優勝は5回。 4 8五歩(84) ( 0:06/02:55:22) *◆出口 若武(でぐち わかむ)六段◆ *1995年4月28日生まれ、兵庫県明石市出身。井上慶太九段門下。2019年、四段。2022年、六段。棋士番号は317。 *タイトル戦登場は1回。 5 7八金(69) ( 0:06/03:00:28) *藤井は相掛かりを目指しそうだ。 6 3二金(41) ( 0:04/02:55:26) *指し直し局の持ち時間は千日手局で残り時間の少なかった藤井を1時間に合わせ、5分多く残していた出口の持ち時間を1時間5分に調整。▲藤井1時間、△出口1時間5分の持ち時間で開始となっている。 7 3八銀(39) ( 0:03/03:00:31) *藤井の今年度成績は1勝1敗(0.500)。 *2021年度成績は52勝12敗(0.813)。 *通算成績は265勝53敗(0.834)。 * 8 7二銀(71) ( 0:04/02:55:30) *出口の今年度成績は4勝3敗(0.571)。 *2021年度成績は39勝14敗(0.736)。 *通算成績は105勝47敗(0.691)。 9 9六歩(97) ( 0:03/03:00:34) *藤井の本棋戦成績は18勝5敗(0.782)。第3期からの参加で今期が5期目。前期、王位と棋聖のタイトルを引っ提げて豊島将之叡王に挑戦し、フルセットの末、3勝2敗で叡王を奪取して三冠となった。その後、竜王、王将も奪取。今期は五冠として叡王の初防衛に臨む(肩書きは当時)。 * 10 9四歩(93) ( 0:03/02:55:33) *出口の本棋戦成績は10勝3敗(0769)。第5期からの参加で今期が3期目。これまでの2期は段位別予選で敗退だった。 11 6八玉(59) ( 0:05/03:00:39) *対戦成績は藤井5勝、出口1勝。この成績には出口が奨励会三段時代に対戦した第49期新人王戦決勝三番勝負の2局が含まれており、出口から見ると1勝3敗となる。 12 5二玉(51) ( 0:04/02:55:37) *本局は終局まで、名古屋市東区「中電ホール」で大盤解説会が行われる。解説は稲葉陽八段、聞き手は室谷由紀女流三段。事前申込制。 * 13 7六歩(77) ( 0:53/03:01:32) *本局の見届け人のアテンドを務めるのは深浦康市九段と貞升南女流二段。「見届け人」とは第4期叡王戦より実施している制度で、対局開始時ならびに対局終了後に行われる感想戦の際、将棋ファン1名の方に対局室にご同席いただき、言葉通り「対局を見届けていただく」制度である。また、それ以外にも上記の通り、棋士や女流棋士からのアテンドがあるほか、前日検分や対局開始時のご同席をはじめ、さまざまな特典が設けられている。すでに第3局までの受付は終了しているが、興味のある方は下記リンクをご参照のうえ、以後の対局においてお申し込みいただきたい。なお、深浦九段と貞升女流ニ段の戦型予想は、ともに相掛かりだった。 * *【第7期叡王戦 五番勝負「見届け人」を募集します】 *https://www.shogi.or.jp/news/2022/04/7_30.html?mi=rlt_match 14 8六歩(85) ( 0:34/02:56:11) *本局でも後手から飛車先の歩を切っていった。 15 同 歩(87) ( 0:34/03:02:06) *名古屋市は愛知県の県庁所在地で、愛知県出身在住の藤井にとって、本局は地元での戦いとなる。前叡王の豊島九段も愛知県出身で、藤井の師匠である杉本昌隆八段は名古屋市出身だ。名古屋市の人口は約233万人で、特別区部となる東京都の市を除くと、横浜市、大阪市に次いで3番目に多い。江戸時代には徳川家の治める城下町として繁栄し、現在は中京圏が首都圏や近畿圏とともに日本三大都市圏となるほか、日本最大の工業地帯である中京工業地帯の中枢を担っている。 16 同 飛(82) ( 0:10/02:56:21) *本局が指されている名古屋東急ホテルは、1987年に開業。今年、8月20日に35周年を迎える。「ヨーロピアンエレガンス」をコンセプトとした国際級ホテルで、客室は総数562室。ホテル内にはほかに宴会場14室(最大1500人収容)をはじめ、直営レストラン4店や、チャペル、神殿、フィットネスクラブ、エステサロン、エグゼクティブサロン、ショッピングアーケードなどがある。同所は名古屋の中心である栄、広小路通りに面しており、名古屋観光、美術館巡りやビジネスの起点となっている。 * 17 3六歩(37) ( 0:05/03:02:11) *ここ名古屋東急ホテルで本棋戦が指されるのは、前期の第4局に次いで2度目。また、叡王戦が第3期にタイトル戦に昇格して以来、名古屋市では第4期を除いて対局が行われている。さらに前期は第3局、第4局と連続して名古屋対局だったが、今期はこの第2局以外にも第4局で名古屋対局となることが決まっている。もちろん、それには出口が本局か第3局で勝っていることが最低条件だ。 18 3四歩(33) ( 0:04/02:56:25) 19 3七桂(29) ( 0:35/03:02:46) *飛車を追い払わずに右桂を活用。 20 3三角(22) ( 0:11/02:56:36) *速いテンポで20手目まで進んだ。 21 同 角成(88) ( 9:48/03:12:34) *10分近く考えて角交換した。 *この手で前例がなくなっている。代えて▲2四歩が指されていたところ。2021年12月、第70期王座戦一次予選、▲及川拓馬六段(現七段)−△先崎学九段戦で現れており、先手が勝っていた。 22 同 桂(21) ( 0:14/02:56:50) 23 8八銀(79) ( 0:05/03:12:39) *謝らずに銀を上がる。 24 7六飛(86) ( 5:24/03:02:14) *5分以上使って横歩を取った。 * *※局後の感想※ *「この△7六飛が危険だったかもしれないです」(出口) *代えて△3五歩が調べられた。以下▲2四歩△同歩▲同飛△3六歩▲2一飛成△3七歩成▲同銀△6四桂▲5八玉△3六歩▲4六銀△8五飛で難しいとのこと。 *「その順はこちらにあと一押しがあるかどうかの将棋だと思います」(出口) 25 2四歩(25) ( 9:09/03:21:48) *藤井はこのタイミングで飛車先の歩を切りにいく。 26 同 歩(23) ( 0:20/03:02:34) *叡王戦五番勝負においての千日手は初。七番勝負では第3期の第3局、▲金井恒太六段−△高見泰地六段(現七段)戦と第5期の第1局、▲永瀬拓矢叡王(現王座)−△豊島将之竜王(現九段)戦の2度あった。 27 同 飛(28) ( 0:05/03:21:53) 28 2二銀(31) ( 0:58/03:03:32) *出口も歩を受けずに銀を上がって飛車成りを防いだ。ただ、▲2一角があるだけに怖い面もある。 * *※局後の感想※ *「銀は上がるしかないように思いました」(出口) 29 2一角打 ( 7:12/03:29:05) *藤井は7分使って角を打ち込んでいく。△2三銀▲3二角成△2四銀の進行を指せると見たようだ。 *出口が10分ほど考えている。△2三金には▲2九飛と引いておくと後手が困るようだ。 * *【またも相掛かり】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-c751.html * *※局後の感想※ *「結果的にはこの▲2一角を軽視と言いますか、何とかなりそうに思っていたのが見落としがあって」(出口) *「こちらも▲8二歩を先に入れるか、難しいところでした。 30 2三銀(22) (10:52/03:14:24) *11分ほどの考慮で飛車取りに銀を立った。こうなると大決戦は避けられそうにない。 * *【大盤解説会】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-693c.html 31 3二角成(21) ( 2:45/03:31:50) *藤井は角を切る手を選択。▲2三同飛成△同金▲3二角成も有力だった。 *藤井の残り時間が30分を切った。出口は45分以上残している。 32 2四銀(23) ( 0:33/03:14:57) *飛車のほうを取る。こうなると藤井の攻め、出口のしのぎという展開に進むかもしれない。 33 8二歩打 ( 2:13/03:34:03) *藤井は左辺に手をつける。久保九段は▲4四金の歩頭金も有力そうと示していた。対して、△同歩は▲7六馬。△7八飛成▲同玉△4四歩は▲4二飛から後手玉が詰む。この▲8二歩に△9三桂なら▲8一歩成△同銀と乱したあと、今度こそ▲4四金かもしれない。 *時刻は18時を回った。出口は体勢を低くして考えている。 * *※局後の感想※ *「この▲8二歩をうっかりしました」(出口) *ただ藤井は以下△8六飛▲8一歩成△同飛で、 *「7六にキズもある形で、そこで何を指すべきか、具体的によく分かりませんでした」と、現局面に自信のある様子ではなかった。 34 9三桂(81) ( 7:17/03:22:14) *桂を逃げておく。▲8一歩成からの攻めを受け止めにいく方針だ。 35 8一歩成(82) ( 0:03/03:34:06) *藤井はノータイムで歩を成り捨てた。△8一同銀▲4四金に△6二玉は、▲4三馬が詰めろ飛車取りになる。 *出口はここでも手を止めている。一見、細そうに映る攻めだが、つながっているか。 36 同 銀(72) ( 2:52/03:25:06) *3分ほど使い、ここも素直にと金を取り払った。 37 4四金打 ( 3:25/03:37:31) *歩頭金を放つ。狙いは▲4三馬の一点だが、後手は分かっていても受けづらい。例えば△6五角は▲7七桂がぴったりとなりそうだ。 * *【藤井叡王の踏み込み】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-b170.html 38 8六飛(76) ( 8:21/03:33:27) *飛車を馬筋からかわしておく。▲4三馬には△5一玉と逃げることになりそうだ。 * *※局後の感想※ *「ここで△7四飛と引けるように思っていました」(出口) *以下▲4三馬△5一玉に▲7五歩が軽手。藤井も△7四飛にはその進行を読んでいたそうだ。 39 4三馬(32) ( 0:16/03:37:47) *手数はまだ39手目だが、勝負どころを迎えていそうだ。 40 5一玉(52) ( 0:04/03:33:31) *5一に逃げる。△6二玉は▲5三金△7二玉▲6一馬や、▲5三馬から▲8六馬があった。 41 5三金(44) ( 2:12/03:39:59) *▲4二馬までや▲6一馬以下の詰めろ。 42 8二飛(86) ( 0:10/03:33:41) *自陣に飛車を引き、詰めろを解く。ぎりぎりの受けだが受かっているかどうか。 43 8三歩打 ( 0:59/03:40:58) *いったんは打っておきたい歩。もちろん△8三同飛とは取れない。 *藤井の残り時間が20分を切った。 44 9二飛(82) ( 1:00/03:34:41) *9二に逃げた。△1二飛は▲2二歩、△7二飛は▲6三金を嫌ったのだろう。 *これにも▲7二歩はあるか。 45 7二歩打 ( 1:38/03:42:36) *歩を垂らして再び詰めろを掛ける。▲9五歩は緩いと見たか、あるいはより厳しくということか。 *△7二同飛▲6三金に△9二飛は▲7二歩とさらに垂らす手がありそうだ。△7二同銀は▲6一馬△同銀に▲8二金で飛車を取れる。 * * *※局後の感想※ *「この手も見落としていました。厳しかったですね」(出口) 46 8六角打 ( 9:44/03:44:25) *王手で角を放つ。▲7七桂に△5三角と金を抜くのだろうか。ただ▲同馬で詰めろと▲7一歩成が残る。 *消費時間がここで逆転。出口の残り時間は15分35秒となった。 47 7七桂(89) ( 4:02/03:46:38) *先手を取らなくとも構わないとの判断。桂を跳ねて王手を受けた。 48 5三角(86) ( 5:18/03:49:43) *金を取り払う。▲5三同馬に△5二金だろう。 49 同 馬(43) ( 0:03/03:46:41) *▲4二角以下の詰めろ。 50 5二金(61) ( 0:04/03:49:47) *手数はここで50手に。本局は早い段階から激しい戦いとなっており、もっと手が指されている印象も受けるところだ。 51 7一馬(53) ( 3:26/03:50:07) *銀取りに馬を入る。▲3一馬と入るのは△7二飛や△7二銀を嫌ったのだろう。 *藤井が先に残り10分を切った。 52 4八歩打 ( 0:58/03:50:45) *手裏剣を飛ばす。▲4八同金は△3九飛と打った手が詰めろになる。 *出口も残り10分を切った。両者とも時間という敵とも戦うこととなる。 53 同 金(49) ( 0:14/03:50:21) *素直に取り払った。△3九飛には▲4九金と弾いて問題ない。 54 8七歩打 ( 0:05/03:50:50) *今度は銀取りに歩を打った。▲8七同銀には△8九飛と打つ手が詰めろだ。 * *※局後の感想※ *「本譜は歩が2発入りましたが、そこで手段がありませんでした。駒が遊びすぎて苦しいです」(出口) *「こちらから見ているとよく分からなかったです」(藤井) 55 7九銀(88) ( 0:57/03:51:18) *ここは取らずに逃げた。△8九飛は残るが、自玉への響きはそこまででもない。 *出口が時間を使う。△7二銀は▲8二歩成で飛車が捕まる。かといって△7二飛も▲同馬△同銀に▲2一飛が王手銀取り。気がつけば藤井が勝勢になっているようだ。 *次の手の考慮中に出口が持ち時間を使いきり、一分将棋に入った。苦しいが突破口を見つけられるか。 * *【出口が持ち時間を使いきる】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-d44a.html 56 3九飛打 ( 9:10/04:00:00) *3九に飛車を打つ。△6九金以下の詰めろだ。 *▲4九金△1九飛成までは進みそうだが、そこで攻めか受けか。後手からは△4八歩が厳しい狙いとして残っている。 *藤井が瞬きをすることが多くなってきた。集中の裏返しだろうか。 *藤井もここで持ち時間を使いきり、両者一分将棋となった。 * *【藤井叡王も一分将棋】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-4705.html * *※局後の感想※ *代えて△2七歩も▲6五桂△2八歩成▲5三桂成△同金▲6二角△4一玉▲5三角成△3二玉に▲6一馬で先手よし。 *「一手一手ですね。ただ本譜でもダメですし、途中、酷いことをしてしまったんだなと」(出口) 57 4九金(48) ( 8:42/04:00:00) *金を引いて詰めろを解く。 58 1九飛成(39) ( 0:00/04:00:00) *香を取りながら竜を作る。△4八歩▲5九金△3九竜が回れば逆転模様だ。 * *※局後の感想※ *「竜は作りましたが銀を渡すと捕獲される筋もありますし、苦しいです。指し直し局は全体的に苦しかったように思います」(出口) *感想戦はこの局面まで。20時38分に終了。千日手局、指し直し局を通して25分ほど行われた。 59 2九歩打 ( 0:00/04:00:00) *丁寧に受けておく。これで△4八歩は▲同金と応じられる。 *対して、手筋は△2七歩や△2八歩だが、手抜かれるか。 60 3五歩(34) ( 0:00/04:00:00) *桂頭を攻めた。桂が入れば△7六桂がある。 61 6五桂(77) ( 0:00/04:00:00) *ここで攻めに転じた。7七への玉の脱出路を作った攻防手でもある。 62 3六歩(35) ( 0:00/04:00:00) *受けずに歩を取り込む。 63 4六角打 ( 0:00/04:00:00) *銀取りに角を打ちながら、△3七歩成に▲同角が竜に当たるようにした。なんとも手堅い。 64 3七歩成(36) ( 0:00/04:00:00) *出口は大きく息を吐いたあと、桂を取った。 *▲3七同角か▲2四角か。 65 2四角(46) ( 0:00/04:00:00) *藤井は後手玉を目指す。直前に7七に逃げ道ができたことが、かなり大きい手になったようだ。 66 3四金打 ( 0:00/04:00:00) *金を打って粘りを見せるが、▲5三銀が詰めろになる。 67 5三銀打 ( 0:00/04:00:00) *角を逃げずに銀を打ち込む。決め手になっているか。 68 4一玉(51) ( 0:00/04:00:00) *玉を逃げた。▲5二銀不成に△3二玉でどこまで粘れるか。 69 5二銀(53) ( 0:00/04:00:00) *不成で金を取るのが形。4三に利くのが大きい。 70 3二玉(41) ( 0:00/04:00:00) *ここで▲4六角が落ち着いた一着と言われている。 71 4六角(24) ( 0:00/04:00:00) *4六に角を引いておく。次に▲5三馬が▲4三銀不成以下の詰めろになる。 72 1八竜(19) ( 0:00/04:00:00) *竜を引いたが、これではつらい。 73 5三馬(71) ( 0:00/04:00:00) *▲4三銀不成△2三玉▲3四銀成以下の詰めろ。また、▲5四馬の王手竜取りもある。 74 4二歩打 ( 0:00/04:00:00) *歩を受けて詰めろを解いた。これには▲5四馬が王手竜取りだ。 75 5四馬(53) ( 0:00/04:00:00) *きれいに両取りが掛かった。 *この局面で出口の投了となった。以下△2二玉に▲1八馬で先手は磐石。後手は攻防とも見込みがない。 * *終局時刻は19時31分。消費時間は両者4時間0分(チェスクロック使用)。 *五番勝負はこれで藤井の2連勝となった。第3局は5月24日(火)に千葉県柏市「三井ガーデンホテル柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター」で指される。 * *【藤井叡王が2連勝】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-626b.html *【終局直後】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-bb10.html *【大盤解説会に登場】 *https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2022/05/post-0a6d.html 76 投了 ( 0:00/04:00:00) まで75手で先手の勝ち