# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.55 棋譜ファイル --- 対局ID:11471 記録ID:5fc4aa262e1acc00049f9d8b 開始日時:2020/12/10 14:00 終了日時:2020/12/10 15:41 表題:朝日杯将棋オープン戦 棋戦:第14回朝日杯将棋オープン戦二次予選 戦型:矢倉 持ち時間:各40分 消費時間:108▲40△40 場所:東京・シャトーアメーバ 図:投了 振り駒:0,0,羽 計時方式:チェスクロック 秒読み:60秒 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 手合割:平手   先手:八代弥七段 後手:羽生善治九段 手数----指手---------消費時間-- *第14回朝日杯将棋オープン戦(主催:朝日新聞社)二次予選から羽生善治九段−八代弥七段戦を中継する。勝者は本日19時から野月浩貴八段と予選決勝を戦う。 *2020年12月10日(木)14時から東京都渋谷区「シャトーアメーバ」で指される。持ち時間はチェスクロック使用で各40分、切れたら一分将棋。ABEMAで動画中継される。振り駒は羽生の振り歩先で、結果はと金が5枚。八代の先手と決まった。 * *【ABEMA 番組紹介ページ】 *https://abema.tv/channels/shogi/slots/AafZbJTaerAhVq * *本局の感想戦取材はありません。 *https://twitter.com/shogi_mobile/status/1247034286126985218 * *(棋譜・コメント入力=牛蒡) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手] 1 7六歩(77) ( 0:16/00:00:16) *◆八代 弥(やしろ わたる)七段◆ *1994年3月3日生まれ、静岡県賀茂郡出身。青野照市九段門下。2012年、四段。2019年、七段。棋士番号は287。 *棋戦優勝は1回。 2 8四歩(83) ( 0:14/00:00:14) *◆羽生 善治(はぶ よしはる)九段◆ *1970年9月27日生まれ、埼玉県所沢市出身。(故)二上達也九段門下。1985年、四段。1994年、九段。棋士番号は175。 *タイトル戦登場は137回。獲得は竜王7期(永世竜王)、名人9期(十九世名人)、王位18期(永世王位)、王座24期(名誉王座)、棋王13期(永世棋王)、王将12期(永世王将)、棋聖16期(永世棋聖)の計99期。棋戦優勝は45回。 3 6八銀(79) ( 0:19/00:00:35) *【八代の公式戦成績】 *通算成績は233勝132敗(0.638) *昨年度成績は20勝19敗(0.513) *本年度成績は19勝6敗(0.760) 4 3四歩(33) ( 0:13/00:00:27) *【羽生の公式戦成績】 *通算成績は1472勝622敗(0.703) *昨年度成績は29勝20敗(0.592) *本年度成績は16勝14敗(0.533) 5 7七銀(68) ( 0:15/00:00:50) *八代の本棋戦成績は23勝7敗(0.767)。第6回から参加。第10回の優勝者。今期は堀口一史座七段、宮田敦史七段、遠山雄亮六段に勝ち、一次予選を突破した。 6 6二銀(71) ( 0:13/00:00:40) *羽生の本棋戦成績は31勝8敗(0.795)。第1回から参加。優勝は計5回。前身棋戦である全日本プロトーナメントや朝日オープン選手権でも優勝経験がある。前期は二次予選で敗退し、第1回から続いていた本戦トーナメントの連続出場が途絶えた。今期は本局が初戦となる。 7 2六歩(27) ( 0:18/00:01:08) *両者の初手合いは2018年1月、第11回朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメントで羽生が勝った。当時以来2回目の対戦となる。 *当時の棋譜は朝日デジタル内のページで見られる。以下のリンク先で「日程選択」の欄から「1月13日(土)1・2回戦」を選ぶと棋譜が表示される。戦型は羽生の後手四間飛車だった。 * *【第11回朝日杯将棋オープン戦中継 本戦トーナメント】 *http://www.asahi.com/shougi/asahicup_live/?ref=jsa 8 4二銀(31) ( 0:14/00:00:54) *矢倉模様の序盤戦。▲2六歩に△4二銀とすることで▲2五歩に△3三銀が間に合う。 9 2五歩(26) ( 0:24/00:01:32) 10 3三銀(42) ( 0:11/00:01:05) *朝日杯将棋オープン戦は朝日新聞社主催。1982年度から2000年度までは全日本プロトーナメント、01年度から06年度までは朝日オープン将棋選手権、07年度以降は朝日杯将棋オープン戦と発展してきた。出場者は全棋士、アマチュア10人(朝日アマ名人、朝日アマ名人戦全国大会ベスト8進出者、学生名人)、女流棋士3人(主催者推薦)。一次予選、二次予選、本戦とすべてトーナメント戦で行われる。ただし、今期は新型コロナウイルスの影響でアマの参加者は2人となった。 11 4八銀(39) ( 0:18/00:01:50) *本戦トーナメント進出者は続々と決まっている。 * *【第14回朝日杯将棋オープン戦 二次予選】 *https://www.shogi.or.jp/match/asahi_cup/14/nizi/index.html 12 3二金(41) ( 0:13/00:01:18) *本年度の羽生は、竜王戦で1組ランキング戦優勝、同挑戦権獲得の実績を残している。七番勝負は1勝4敗で敗退した。先日放送された第70回NHK杯本戦では渡辺明名人を破っている。 13 7八金(69) ( 0:19/00:02:09) *八代の本年度勝率は7割6分0厘と高い。現時点で勝率ランキングは4位。キャリアハイである2014年度の7割1分7厘を超える可能性がある。 14 4一玉(51) ( 0:18/00:01:36) *1手あたり15秒程度のペースで進む。早くもなく遅くもない。落ち着いた進行だ。 15 3六歩(37) ( 0:21/00:02:30) *先手は5筋の歩を突かずに駒組みを進める。後手の急戦を警戒している。 16 5四歩(53) ( 0:22/00:01:58) *後手も5筋の歩を突かずに進めてきたが、このタイミングで決めた。 17 6九玉(59) ( 0:36/00:03:06) 18 5二金(61) ( 0:18/00:02:16) *前例は7局。そのうち6局はここ3年の間に指されている。大きな勝負としては昨年11月の竜王戦七番勝負第4局、▲広瀬章人竜王−△豊島将之名人戦がある(肩書は当時)。 19 5六歩(57) ( 0:24/00:03:30) *指し手のペースはあまり変わらない。両者とも淡々と想定する局面に進めているかのよう。 20 7四歩(73) ( 0:27/00:02:43) *互いに奇数筋の歩を多く突いている。こうすると銀や角を使いやすい。いずれも攻めの主軸を担う駒だ。 21 5八金(49) ( 0:24/00:03:54) 22 8五歩(84) ( 0:22/00:03:05) *矢倉には先後同型の戦型がいくつか存在する。急戦調の将棋にするのであれば、先手でいえば▲4六歩から▲4七銀といった駒組みが定番だ。じっくりと駒組みをする先後同型は脇システムが流行している。 23 7九角(88) ( 0:28/00:04:22) 24 3一角(22) ( 0:15/00:03:20) 25 6六歩(67) ( 0:13/00:04:35) 26 4四歩(43) ( 0:13/00:03:33) *鏡に映したような指し手が続く。 27 3七銀(48) ( 0:25/00:05:00) 28 6四角(31) ( 0:15/00:03:48) 29 4六角(79) ( 0:18/00:05:18) *どうやら脇システムに進みそうだ。 30 7三銀(62) ( 0:21/00:04:09) 31 6七金(58) ( 0:22/00:05:40) 32 4三金(52) ( 0:14/00:04:23) 33 7九玉(69) ( 0:21/00:06:01) 34 3一玉(41) ( 0:11/00:04:34) 35 1六歩(17) ( 0:50/00:06:51) *▲1六歩は少し珍しい。普通は▲8八玉△2二玉を入れてから端の打診に入るところだ。あまり時間を使わなかったことから、事前に用意してきた作戦と思われる。 36 9四歩(93) ( 0:18/00:04:52) 37 9六歩(97) ( 0:19/00:07:10) 38 1四歩(13) ( 0:14/00:05:06) *前例は5局。平成の時代に入ってからは2局しかない。最新局は今年10月の王座戦一次予選、▲石井健太郎六段−△上野裕和六段戦。 39 2六銀(37) ( 1:06/00:08:16) *棒銀を目指す。初見であれば決断を要する一手となるが、▲2六銀は部分的に定跡である。八代は1分少々で指している。 40 4六角(64) ( 0:26/00:05:32) *羽生のペースも変わらない。ゆったりとした手つきで角を交換した。 41 同 歩(47) ( 0:12/00:08:28) *7九玉型なので△6九角は指せず、△4七角も効果が薄い。 42 6四銀(73) ( 0:15/00:05:47) 43 3五歩(36) ( 0:42/00:09:10) *14時16分、八代は3筋から動いていった。 44 同 歩(34) ( 0:28/00:06:15) *▲3五歩を放置すると、▲3四歩に△同金でも△同銀でも▲3五歩で後手が困っていた。 45 同 銀(26) ( 0:14/00:09:24) *棒銀を五段目に進ませてはいけない、というのは受ける側の原則である。ただし、この場合は例外に属する。 46 3四歩打 ( 0:30/00:06:45) *▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛には△3五角がある。以下▲2五飛に△4六角が王手香取りになる。 47 2六銀(35) ( 0:15/00:09:39) *先手は1歩を手持ちにしたのが主張。 48 5五歩(54) ( 2:15/00:09:00) *2分15秒の考慮。後手も5筋の歩を切りにいく。 49 同 歩(56) ( 0:43/00:10:22) 50 同 銀(64) ( 0:16/00:09:16) *ここまでは38手目に記載した▲石井−△上野戦と同じ手順で進んでいる。以下▲8八玉△5六歩▲5八歩△3六角と進んだ。ちなみにこの△5五同銀とその後の△5六歩は、いずれも1時間超えの長考で指されている。実戦例を踏まえて指し進め、その先の局面でじっくり考えることにより、定跡は進化していく。 51 8八玉(79) ( 0:19/00:10:41) 52 8六歩(85) ( 0:27/00:09:43) *前例(△5六歩)から離れた。1歩を持って8筋攻めへ。▲8六同歩には△8五歩の継ぎ歩で攻めたり、のちに△8七歩とたたいたりと攻め筋がいくつかある。▲8六同銀が自然だが、角を持った相手に7七の地点を空けるのも怖い。 53 同 銀(77) ( 2:20/00:13:01) *少考して銀で応じた。 54 5六歩打 ( 0:19/00:10:02) *先手の銀を8筋に誘ったので、今度は薄くなった5筋方面を攻める。48手目△5五歩から流れるような攻めだ。次は△3九角があり、以下▲5八飛には△6六銀から攻めがつながりそう。先手は2六銀が残ったままで終盤戦を迎えてはいけないので、銀のさばきを急ぐか、いったんは▲5八歩と受ける必要がありそうだ。 55 5八歩打 ( 2:25/00:15:26) *受けの手を選択した。落ち着いて相手の攻めを受け止める姿勢だ。 56 6六銀(55) ( 0:32/00:10:34) *羽生は攻めの手を緩めない。▲6六同金に△3九角で技あり、と言いたくなるが、▲5五角の切り返しがあって簡単ではない。以下△8六飛▲同歩△2八角成は激しい。 57 同 金(67) ( 2:28/00:17:54) *両者とも目立った長考もなく中盤戦に入っている。 58 3九角打 ( 0:12/00:10:46) *飛車金両取りが決まった。後手が先に銀を捨てているので駒得というわけではないが、6六に馬ができれば大きい。 59 5五角打 ( 0:16/00:18:10) *6六金にヒモを付けながらの飛車取り。この一手の対応だ。 60 8六飛(82) ( 0:18/00:11:04) *いきおい飛車を切り飛ばす。△8六歩▲同銀の突き捨てを生かした。 61 3八飛(28) ( 0:23/00:18:33) *手拍子で▲8六同歩としてしまいそうだが、八代は違うストーリーを思い描いていた。 62 6六角成(39) ( 0:23/00:11:27) *大駒の切り飛ばしが連続する、派手な戦いになった。 63 同 角(55) ( 0:13/00:18:46) 64 8二飛(86) ( 0:13/00:11:40) *駒の当たりが解消された。駒割りを数えると角金交換で先手が駒得になっている。ただし先手は玉周りを乱されている。 65 4五歩(46) ( 2:47/00:21:33) *4四の地点を攻めるのは急所だ。△4五同歩▲4四歩に△同銀なら▲7一角で先手の攻めが決まる。羽生が時間を使うとみたのか、八代は席を外した。 66 5七歩成(56) ( 9:28/00:21:08) *4筋は相手にできなかった。歩を成り捨てて技を掛けにいくようだ。 67 同 歩(58) ( 3:45/00:25:18) *▲5七同角は△4七金が痛かった。 68 6五金打 ( 0:10/00:21:18) *5七の地点を封鎖し、狭くなった角を目標にする。▲7七角△7六金▲5五角には△6四銀が手堅いか。先手の角を右辺に追いやれば4筋攻めの緩和にもなる。 69 7七角(66) ( 4:06/00:29:24) *4分の考慮。攻めるなら▲4四歩や▲4四角も考えられた。 70 7六金(65) ( 0:42/00:22:00) *△7六金はかなりの迫力。攻めの拠点として申し分ない。 71 5五角(77) ( 2:20/00:31:44) *金を6五から7六に誘うことで▲5五角が実現した。△6四歩は▲同角が王手飛車取りだ。手堅い対応は△6四銀。△6七銀に期待するなら飛車を逃げる。 72 8五飛(82) ( 5:10/00:27:10) *△8五飛は角に当てて手番を得ようとしている。一方で戦場に飛車が近いと攻めづらいというデメリットもあるが、手番を得ないと強く▲7七歩で攻めを受け止められてしまったかもしれない。 73 9一角成(55) ( 0:24/00:32:08) *先手の駒得が拡大していく。後手は攻め足が止まった瞬間に苦しくなる。先手の受け、後手の攻めという構図がはっきりしている。 74 6七銀打 ( 0:19/00:27:29) *先手玉近くの金を攻める。将棋の基本だ。▲7九銀では上部の守りに利かないため、△8六歩▲同歩△8七歩で後手の調子がよい。 75 8六香打 ( 2:12/00:34:20) *飛車を止めにかかる。後手は△7八銀成から最終的に△8六金とする手段もあるし、一回は△4五飛で嫌みな歩を消すこともできる。悩ましい局面だ。 76 同 金(76) ( 5:32/00:33:01) *△7八銀成は決めなかった。 77 6七金(78) ( 0:32/00:34:52) *銀を取り、この瞬間は先手の角得に近い。自陣の駒はバラバラながら、大きな駒得なら受ける甲斐もある。 78 8七金(86) ( 0:20/00:33:21) *先手陣の8筋は破れた。 79 7九玉(88) ( 0:09/00:35:01) *先手は3八飛の横利きに期待している。 80 8八歩打 ( 0:21/00:33:42) *△8八歩は着実だが攻めが重くなる面もある。 81 7七桂(89) ( 1:39/00:36:40) *桂は渡さない。しかも飛車当たりで味がいい。72手目△8五飛は仕方ない側面もあったが、当たりが強いという負の部分がここで出た。 82 8六飛(85) ( 1:16/00:34:58) *△8六飛は1回休みにも見えるが、2六の銀取りになっている。先手にも負の遺産があった。先手が攻め合いを挑むには後手玉が堅すぎる。受け続けるしかないか。しかし、受けるといっても、このバラバラな陣形のどこに手を入れればいいのか難しい。 83 7六銀打 ( 2:41/00:39:21) *2六銀を助けつつ、玉頭方面の守りを強化。 84 8九歩成(88) ( 1:34/00:36:32) 85 6九玉(79) ( 0:20/00:39:41) *8筋方面に戻ってもいいことは何もない。右辺の大海に漕ぎ出す。 86 7五歩(74) ( 0:38/00:37:10) *攻めに専念できるのが後手の強み。先手は歩で攻められて苦しくなってきた。 87 8七銀(76) ( 0:19/00:40:00) *15時19分、八代は一分将棋に入った。羽生は残り2分50秒。 88 2六飛(86) ( 0:11/00:37:21) *羽生が八代の棒銀を見事にとがめた。 89 2八飛(38) ( 0:00/00:40:00) *9一馬を自陣に引きつけようとしている。現状は後手が一方的に押しているが、攻めが止まると終わりという状況は変わらない。 90 同 飛成(26) ( 2:39/00:40:00) *羽生は△2八同飛成に残り時間のすべてを投入した。 91 同 馬(91) ( 0:00/00:40:00) *先手陣の4筋に隙がある。このあたりを押さえておくのが肝要か。 92 4八飛打 ( 0:00/00:40:00) *左右挟撃を目指す。馬取り。詰めろにはなっていない。 93 3九馬(28) ( 0:00/00:40:00) *▲3七馬では△4九飛成とされた。 94 8八飛成(48) ( 0:00/00:40:00) *△5八銀以下の詰めろ。92手目に△8八飛と打つのと、本譜の順で竜を作るのとでは大違いだ。▲7八金には△7九との好手がある。 95 6八銀打 ( 0:00/00:40:00) *△5八銀を受けつつ7九にも利かした。 96 4六香打 ( 0:00/00:40:00) *4筋を再度封鎖しておく。先手は4五歩の存在がうらめしい。 97 7八金打 ( 0:00/00:40:00) 98 9九竜(88) ( 0:00/00:40:00) *先手に金銀を使わせたことで△9九竜が間に合う時代になった。 99 7九歩打 ( 0:00/00:40:00) *開き王手の順を消すが、それでも△8八とが厳しいか。 100 8六歩打 ( 0:00/00:40:00) *ゆっくり、確実に。▲8六同銀なら△8八との威力が増す。 101 8三飛打 ( 0:00/00:40:00) *8筋に利かして必死の粘り。最後は8一に飛び込むつもり。 102 4七香成(46) ( 0:00/00:40:00) *△5八銀までの詰めろ。 103 5九銀(68) ( 0:00/00:40:00) 104 8七歩成(86) ( 0:00/00:40:00) *駒の損得においても後手がよくなった。 105 同 飛成(83) ( 0:00/00:40:00) 106 8八銀打 ( 0:00/00:40:00) *9八から滑らせるように銀を打つ。手厚い寄せで先手の受けが見えない。 107 8一竜(87) ( 0:00/00:40:00) *八代は天を見上げてから▲8一竜を指した。 108 2二玉(31) ( 0:00/00:40:00) *鉄壁。 *この局面で八代が投了した。終局時刻は15時41分。消費時間は、▲八代40分、△羽生40分(持ち時間は各40分)。先手玉は△7九と▲同金△同竜までの詰めろ。▲6八角には△7六銀くらいで一手一手の寄りだ。羽生が圧倒的な迫力で攻めつぶした一局だった。 *八代は83手目▲7六銀を悔やんでいた。対して△7五香から崩しにくると思っていたようだ。しかし、実戦は86手目△7五歩で済まされてしまった。感想戦では▲7六銀に代えて▲6六歩が時間をかけて検討された。このあたりが明暗を分けるポイントだった。 109 投了 ( 0:00/00:40:00) まで108手で後手の勝ち